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自覚症状からの緊急入院
2024年12月4日早朝、寝ているときに突然息苦しさを感じ、目が覚めました。胸の辺りがざわざわして、ただ事ではない感じがしました。でもまだ時間が早かった為、いつの間にかうとうと…その後、普通に目覚めます。
平日だったので、いつものように車で会社へ出勤。2階が仕事場なのですが、階段登っただけでやけに息が切れるな…と少し不安に。職種は事務なので、基本椅子に座った状態ですから特に問題はなし。ところが電話を取って、会社名と自分の名前を名乗るところまで、今まで一気に喋れてたのに、この日は途中で息継ぎしないと最後まで喋れない!?おかしい…。今朝の息苦しさ、胸のざわざわ、やっぱり何かあるな、というのが確信に変わった瞬間でした。とはいえ日常業務に追われ、定時まで勤務して退社。
翌日は会社から健康診断に行くよう言われていたので、朝から行くことに…。多少の息苦しさを感じながらも、淡々と検診は進み、肺のレントゲンに。撮影後、レントゲン技師さんから真顔で「大きい病院へ行ってくださいね」と言われ、やはりただ事ではないと悟りました。しかし、健診後も会社へ戻り定時まで勤務、翌日も仕事がたまっていたので1日勤務してしまいました。
そして、週末…。
土日は大きい病院はお休みなので、家で大人しく過ごしました。この頃には家事をするにも息苦しくなってきていて、ほぼほぼこたつの座椅子に座って過ごしました。月曜日が来るのが待ち遠しかったです。
待ちに待った月曜日、朝一で主人と一緒に、呼吸器専門の、地元では大きい病院へ行きました。最初の診察では「気胸かな?」と言われました。始めて聞く病名なので「原因は何ですか?」と聞いたと思いますが、先生は「いや、まだ疑いなので…」との返答でした。その後、血液検査とレントゲンの結果が出て再び診察室へ。先生の説明は「肺のまわりに水が溜まっていて心臓を圧迫し、大変危険な状態です。原因は右肺上部の腫瘍です。おそらく肺がんと思われます」とのことでした。その時の私の感想はというと、「へ~」という感じで、特に泣き崩れるとか、頭が真っ白になるとかは一切ありませんでした。それは何故かというとおそらく、私にとってがんという病気は身近なものだったからだと思います。77歳で旅立った母は大腸がんで足掛け7年闘病していましたし、夫もこの年の7月に食道がんと診断され、治療を受けていたのです。ぶっちゃけ私も、3年前から検診で「右肺に影あり」の通知を受け取ったまま放置していました。だから、自分ももしかして…という思いは、常にあった気がします。
そんなこんなで、私はそのまま車いすで病棟に案内され、入院用品の準備は夫にお願いしました。私はといえば、とりあえずお昼になったので、提供してもらった病院食を美味しく頂きました。午後3時頃、外科の先生がドレーンの処置をして、肺に溜まった水を抜いて下さいました。麻酔の注射がチクッとしたくらいで、痛くも痒くもなかったです。胸の辺りが途端に楽になりました。
1日目はこんな感じでしょうか。私の場合、息苦しさ意外に、咳とか痛みは全くなかったので、胸水を抜いてもらった時点で、とても元気でした。夕食も美味しく完食し、初めての病気での入院生活、不謹慎かもしれませんが、少しわくわくしているくらいでした。
しかし、突然の入院となった為、会社への連絡、今後の仕事の説明など、する事は色々ありました。かなり多くの方に迷惑をかけたと思います。幸い家の方は、主人の治療が今はなく経過観察中でしたし、子供2人共、成人していますので、特に心配はありませんでした。
今後も、入院生活とその後について、少しずつ書いていきたいと思います。