私について

小さい頃から、「どうせ私なんて…」と思うタイプの人間でした。大人になっても、根本は何も変わっていません。そんな私が、人生の折り返しを過ぎたところでのがん宣告。私の中で何かが動きました。

人生やり残した事ってあるかな？と考えた時、私の場合はあまりない気がしました。元々、アクティヴな方ではなく、ひとりで音楽を聞いたり、本を読んだりするのが好きな性格でした。他人に合わせるのが苦手で、今で言う「コミュ障」ですかね。それでも、結婚して子供を２人も授かって、何とか成人するまでに成長してくれました。振り返ってみても、楽しいことよりも先に、辛かったことが次々と頭に浮かんでしまうような人間ですが、やれることはもうやったかな、というのが正直な気持ちです。両親を看取って、子供達が成人した今、私の役目はもうそんなにない気がしました。あ、これで人生の幕を下ろせる…と思ったのも正直な気持ちです。自分でも不思議な感覚でした。これって、もしかして、結構充実した人生だったってこと⁉️

そう思えた時に、「立つ鳥跡を濁さず」ということわざのように、きちんと整理して旅立とう‼️と決めました。幸い、今は薬で生命を繋いでもらっています。普通の人と何ら変わらず生活できている今のうちに、やれることをやっておこう！そのためには、まわりの人に事情を話して協力してもらうことが大切。コミュ力ないけど、みんなに助けを求めよう！段々とそんな気持ちが芽生えてきました。勇気が湧いてきたのです❗️

告知を受けてから、心の変化が目まぐるしい気がします。体調とも関連しているかと思いますが、スイッチが入る瞬間が何度かありました。一度目は復職の時、二度目が今です。我が家でいうと、お墓や持ち家、土地の問題。もちろん自分だけでは決められないことなので、親戚にも話す必要があります。今日まで私は、家族と上司以外に病名は告げていませんでした。なにしろ我が家は夫婦揃ってがんサバイバー。そろそろ、次のフェーズへ移行しなければなりません。きっと、頼りない私達にみんなが手を差しのべてくれると信じています！

なんだか、ネガティブとポジティブが同居した変な性格の私ですが、これが私の持ち味だなと思えるまでになりました。そしてnoteを書き始めて約1ヶ月。正直、こんなに次々と文章が書けるとは思っていませんでした。とにかく自分をさらけ出すのは苦手でしたから…。ところが書き始めると楽しくて止まりません。暇さえあれば書いていました。書くことで、改めて病状を確認できたり、これから進むべき道に気づいたりもできました。

そんな中、思いがけずたくさんの人が私の記事を読んでくださり、とても励みになりました。病気の方だけでなく、様々な方が♡をつけてくれたのも意外でした。誰かと繋がれている実感が心の支えとなりました。読んで下さった皆さま本当にありがとうございます🙇

今日は、近しい親戚に初めて話を聞いてもらいます。ちょっと緊張しますが、また一歩前に進もうと思います🐾