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現代文って凄かった📖

こんにちは😊

朔です。

今回はタイトル通り「現代文って凄かったんだ」と思う話です。

みなさんは五教科の中で何が好きでしたか?

私は日本史数学が好きでした。

過去をふりかえることや答えにたどり着くまでにいくつかのルートはあれど答えがひとつしかない学問は面白くて、高校生の時分の私にとってはずっと欲しくてたまらなくてやっとの思いで買い与えられたゲームの如く問題を解いたり情報を整理することに没頭しました。

逆に現代文は少し苦手で、先生にヒントを貰わなければ問題を解くことさえも出来なかった生徒でした。

逆に日本史に近いところはスラスラと解けていたので何がなんでも苦手という訳でもないのですが、時間制限のある中で数多くのタスクをこなすことに難がある私には難しいと思える学問のトップを張るのは現代文でした。

でも前回の読書日記で読んだ夏目漱石「こころ」を改めて大人になってから読み、あの時のことを振り返ると少しだけ見え方が違うことに気づきました。

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それは私が高校を卒業してからの約7年間、色んな人に出会い、話をし、親睦を深めたり逆に信頼していた友人に裏切られたり、喧嘩をしたり……様々な経験をしたからこそ見え方が違うんだと思ったのです。

例えば「こころ」だったら学生時代の「先生」と「K」が「お嬢さん」をかけての勝負を別の方法でしていたら、「K」が自殺しなくて済んだかもしれない。

高架下で殴り合いの喧嘩をしたり、いっその事2人とも「お嬢さん」に告白して選んでもらうとかしていれば清々しい結末になっていたのかもしれないし、「先生」も長年罪悪感に見舞われずに済んだかもしれない。

「先生」にとっては「お嬢さん」と結婚してしまえば「K」を出し抜ける。

自分よりも優秀な「K」よりも。

ほんとにそう思ったのでしょう。

でもそれはきっと若くて経験値も少なくて、友達と大して喧嘩もしたことも無いのに常にずる賢い選択しかしてこなかったことが仇となったんだなと思います。

ただ、「先生」の家庭環境とかも考えたらと思うとどうにもならない虚しい気持ちになるのも事実ですし、もし私がその立場なら自分よりも優秀な「K」を出し抜く方が最善だと思うでしょう。

そして「先生」同様、「K」が自殺することは考えなかったと思います。

その事件を何年も何年も読者も合わせて他人に忘れさせないように、考えさせられる作品だったなと思います。

この作品に触れてから7年。

私は初めて触れたあの日から7年分の成長をして7年分の経験を積んだわけですが、ここまで忘れられない作品に出会ったのは初めてでそれ以来、本を読むことが好きになりました。

あの時もっときちんと勉強をしていればテストでもいい点は取れたのかもしれないけれど、大人になってからも痛感する現代文の素晴らしさに日本人として生まれてよかったなと思うことが多くある訳です。

最後まで記事を読んでくださりありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう😊

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