シューゲイザーの轟音のような音と終着に執着している

十時起床。ルウティーン。アンビバレントを一石二鳥にする方策について巡らす。緑茶が美味。

花小金井駅舎。シューゲイザーの轟音のような音でバスはやってくる。先に待つ乗車客は、鳥かごから出た鳥のように落ち着きがない。僕は、乗り遅れないタイミングで、ジュースの自販機を捜索。稚魚のように周囲を遊会して踵を返す。盲目的にマイルストーンは終点と固定観念を保持したまま、出発地のバスに歩みを入れる。問答無用だった思考に一抹の揺らぎが想起する。長い蛇のような街道を畝る道すがら、体力は終着地まで保たれるか?ト音記号のような幹線道路を進む道すがら、精神力は終着点まで継続するか?終着に執着している自分に気づく。

伝染病の行く末を未だ憂う。鞭打たれた身体。浮かない世相。危険信号を超えたゴールを規格外の抗体に定め、バスは一人始動する。自意識過剰な心は大同小異で。まさかカーチェイスで有るまい路線バスは、幾何学的な形の建物を横目に、真正面を向いたまま走り出す。

一人卍固めのような体勢で座した僕は、思考のデットスペースを捜索する。一目散にゴールを目指すこと。脇目も振らず執着地点に向かうこと。

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