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SSMポイの好き。安易に酒、のんじゃうという事

前回の続きを薄い記憶を頼りに記憶しておく。腰の痛みを抱えながら目的地、寂れた温泉旅館にチェックインした私は部屋で文庫箱からお茶っ葉とプラスチック製の茶碗を取り出して一服した。

鬼怒川温泉は河岸の崖っぷちにホテルが連立されているので、フロントは表通りから入ったのに六階とか高階層設定になっており、温泉等は河岸に下りていく所に設計されているので、地下のような感じになるが、其処が一階という設定なのだ。

私の部屋は四階。眺めはまずまずだ。川と山、兎に角青い景色。眼前に目一杯広がる夏の山々。壮観である。なんとなく落ちつく。なんにもないように感じられて。

ひとっ風呂浴び、浴衣を装着しバイキング会場へ向かった。小袖の着いてない浴衣なので懐の腹の所に旅館のキー(透明の文鎮みたいなのが付いてるやつね)やら財布を入れた。痩せギスの私でも貫禄が生まれるのだ。

飲放題付きの安いバイキングだ。味に期待してはいけない。ちゃんとした生ビールを自動サーバーで注ぎ席に置く、同じく一人旅っポイオジサンの後ろの席にした。仲間が来たよ、ハローと無声で言った。

この旅館、グルメフェアと称して毎月トピック料理を提供しているのですが、今月は。。。

『お寿司四貫セット』だ。


間違いなく地雷だ。山奥で海鮮推し、バイキング。地雷案件間違いなしだ。しかしお寿司、売り切れている。フェア商品だからか、流石だな。あのオジサンなんて二皿も食べているじゃないか。とりあえず、漬物とか味噌汁とか、モズクとか、そういうのと地酒冷酒を一合持帰りお寿司待ちにする事にした。

ビールも冷酒も美味しいじゃないか。そして味噌汁が美味しい、会場が凄く寒いので。スーパーの生鮮食品売場並に寒かった。だから直ぐに熱燗にした。熱燗、漬物、味噌汁熱燗。熱燗、漬物、味噌汁熱燗。熱燗漬物味噌汁熱燗。

気が付けば身体は暖まりほんのりと酔いも回ってきた。

気が付けばオジサンが三皿目のお寿司を食べているじゃないか。補充されたんや!私は立ち上がってまず熱燗を補充した。そして寿司コーナーへ、有った。

無事獲得してきた。

サーモン、穴子、マグロ、カンパチ。

が並んでいる。サーモンはチリ産じゃないか〜やべー、マグロ、尾の身の皮ギシ蛇腹、冷凍中国産穴子、カンパチはよく分かんなかった。地雷だと分かっていたのに手に取ってしまう。この心理。日本人は刺身っぽいのが好きだから。抗えないんだろう。刺身っぽいの好きなんだよなぁ。

酒は普通に美味しかったので満足して就寝。腰が痛いので畳の上に寝ました。そしてこの宿はゲームコーナーの充実度が際立って居た。なんか嬉しいよね、ゲームコーナー。

キチンと朝風呂と旅館の朝食セットをキメて、次の日は鬼怒川公園駅を散策した。散策というより昼から酒を呑んでいただけだが、歩き回ると腰に悪い。ゆっくり酒でも呑もうというわけである。

酒の飲める食堂と、酒店兼軽食屋ではしご酒をした。

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酒の飲める食堂は、鬼怒川公園駅前の『わが家』、家のリビングで営業している。酒を頼む度にオツマミが付いてくる採算無視仕様だったし、おカミさんとポツポツ会話を愉しみながら飲めた。オリンピックスケボーでは選手たちが盛大にコケまくっててなんだか感心した。ことさらに『日本の若干13才の女のコ』を連呼するコメンテーターが引っかかった。どうもありがとう。日本酒三杯とビールと生姜焼食べたけど1600円くらいだった。安い。そして美味しい。おのれ徳川家め。

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店を出て、滝見吊橋を渡り少し歩くと、酒店兼軽食屋の『そらまめ あかばね酒店』へ。吊橋は地元民が平気な顔して渡っているが、グラグラ揺れて柵も穴だらけなので正直命の危険を感じれます。

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子供が狂喜しそうな謎自販機もありかなり味わい深い。酒を冷蔵庫から選び着席。ところてんを注文した。

他に何かオツマミはあるか尋ねると、モツ煮をオススメされたので注文した。モツ煮か、壁に貼ってあるアレやな

小300円    大盛500円

大きさを聴かれなかったが、大体想像はつく。大盛で、くる。そして

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大盛で、きた。

地元の民草たちの世間話と解像度の粗いラヂオ放送を耳肴にたっぷり酔知れて蜩の鳴き声と共に日は暮れていった。

旅館への道行、電車を間違えたので、大分酔っ払っていた。夕飯なしプランだったので、近所の居酒屋に行ってしまい、次の日は二日酔いになってしまった。

明日は横浜の友人と会う。旅はまだ続きそうだった。

鬼怒川温泉〜鬼怒川公園駅に建ち並ぶ廃ホテル郡。現行ホテルも混ざっているが、表っ側は電車窓から見えますが、スゴイです。写真は無しです。

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