ONE PIECE 1巻 個人的に好きなところ
第1話『ROMANCE DAWN-冒険の夜明け』より
1話は語る必要のないくらい有名であり、読者を冒険へ駆り立てる重要な話。だからこそ、ここが好き!と言ってしまうと薄っぺらくなってしまいそうで悩んだが、やっぱり好きなものは好き。ここのシャンクスは本当にかっこいいのだ。
振り返ると、割と私の周りには短気な男の人が多かったので、子どもの頃にこんなかっこいいことを言う大人の男性がいたら衝撃だったろうな。
シャンクスのこの信念が、やがてルフィの信念になって、出会うたくさんの人々に影響を及ぼしていると思うと、シャンクスの偉大さに感服する。
第2話 『その男〝麦わらのルフィ〟』より
この台詞、文字だけ読むとめちゃめちゃ辛辣だけど、ルフィは悪びれもなくにっこにこの笑顔で言うのよ。だから悪意を全く感じないし、むしろ素直な嘘のない人なんだって伝わるのがいい。ルフィだからこその気持ちいい台詞。
言われたら(それが事実だからこそ)へこむけど、「じゃあ変わろう!」って思わせてくれるのは、やっぱりルフィが覚悟と信念をもとにまっすぐ生きているから?
小心者のヘタレになる度、私を鼓舞してくれるルフィの言葉。
かなりはしょってます。ここまでの一連の流れが好きですが、1巻を読み返して一番感動したのがこのシーンでした。
2年間もアルビダの船で雑用係、たくさん殴られ、海軍になるという夢も諦めかけていたコビーが、ルフィの覚悟に心を動かされ、初めてアルビダに歯向かうシーン。
2年という短くない時間、夢と希望に溢れる少年時代を、自分の理想と反対の方向へ進んでいたら。計り知れないほどやりきれない思いがあったはず。
ずっと自分の心のままに動けなかったコビーが、自分の心に正直になるには、相当な勇気が必要だったろうな。そう思うと、たまらなくなった。私なんて、31歳にしても何度も勇気が出なくて逃げ出すことあるよ。
小さいコマだけど、59巻第579話で赤犬に立ち向かった後のシーンはこの『くいはない!!』のシーンのオマージュのようにも見れるし、きっとコビーにとっては(自分にとっての第一歩である)アルビダに歯向かった時も同じくらいの勇気が必要だったんだろうな。
『ぼくでも・・・海軍にはいれるでしょうか・・・!!!』のシーンは、きっとルフィにとっての『この帽子をお前に預ける』と同じくらい、コビーにとって大切なシーンのだったのだと思った。
第4話 『海軍大佐〝斧手のモーガン〟』より
・コビーが海軍に撃たれた後、怒りを露わにしながら振り向くコマいい。
第6話『〝1人目〟』より
この『ああ・・・知ってるよ』のルフィ、めちゃめちゃお兄ちゃんみたいな表情でコビーを見ててたまらん。なんて嬉しそうな、素敵な笑顔なの!
あの臆病だったコビーが、銃口を向けられているのに『死んでも!!』と言うほどの覚悟を持っていて、その成長にも感動するし・・・やっぱりこの時のルフィの表情いい!!
第7話『〝友達〟』より
言わずもがなの名シーンです。
いや、これを読みながら思ったことがありまして。
人間、「こうなりたい」「ああなりたい」って言っている時って、どうしても心の中に「でもなれるのかな?」とか自分に対する不安や疑いって消えていないんだな、と。
私も今「こうなりたい」とずっと目指しているものがあるけれど、やっぱりそのままじゃ夢を遠いもののように感じてしまう。
コビーが窮境を迫られて発したこの台詞は、もう「自分はそうなると信じて疑わない」というような言葉。だったからこそ、海軍もその未来を信じてくれたんだと思う。
ハッと自分の在り方を気づかされたシーンでした。
あとがき
改めて読み返してみて、1巻はコビーの成長が本当に丁寧に描かれていたんだと知った。
私はせっかちなので先が知りたくて、ババババーッと読んでしまう癖があるけど、1日1巻ペースにすることで、丁寧に読めてやっと深く味わえた気がする。
小さい頃は漫画たくさん買えないから、同じものをボロボロになるくらい読んでたのにね。生き急いではあかん。
そんなこんなで、勝手に自己満足で自分の好きなところを挙げました。
長々書くより、自分で読み返したときに「ああここ!」と分かるようにしたかったので厳選しました。
また時間が経って読んだとき、感動するシーンや胸を打たれる言葉は変わっているはずだから、それも比べてみるのが楽しみだ。
未来の自分よ、31歳の私はここが好きだぞ。(どんっ)
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