ONE PIECE 8巻 個人的に好きなところ(中編)
後編に入る前に、突拍子もない雑談を少し。
私にはONE PIECE好きな友達がいないのです。
「ONE PIECE好きな友達が欲しいな~」「一緒に話したいな~」と思っても、人見知りでビビりな私はどこかのコミュニティに入る勇気もなく、勢いのままnoteで一人語りをはじめました。
ただ一人で語っているだけなのに、漫画を何度も読み返して、自分の個人的に好きなところを見つけていくごとに、またONE PIECEが好きになる。今はそれがめちゃくちゃ幸せです。
そんな私の、自己満足個人語り。
たまーに暇つぶし程度に読みに来てくれる人がいるのかも、と思うだけで小躍りするくらい嬉しいです。うっかりまちがえて開いてくれた人もありがとう!!!
ああ、今日も大好きなものに浸れる幸せ。
そんな喜び・幸せを抱え、前編の続きにまいります!
第67話 〝soup〟より
猛毒を吸って死にそうなギンがクリークを担ぎ、ルフィに「〝偉大なる航路〟でまた会おう」と伝えてほしいとサンジに言った後の台詞。
正直、私も「なんでここまでされたのにギンはクリークを連れて行くんだ?」って思ったけど、ギンのこの言葉を聞いたら「もうギンがそう言うならいいよ! 好きに行ってこい!」って気持ちになった。
そうなのよ。
何をするにも頭であれこれ考えて選んでいたり、いつの間にか打算的に考えて確実な道しか歩けなくなっていたりするけど、ルフィのシンプルな考えに触れるとそれが全てばからしく思えてくる。
しかもルフィ、その生き方でいろんなことをちゃんと突破してるから、かっこいいよね!
そして自分と違う価値観に触れて、自分の道を改める素直さをもっているギンもかっこいい。
大人になると、それだけ経験もプライドもあるはずだから、なかなか自分の間違いを認めたくないもの。(クリークがわめいていたように)
自分も大人になったからこそ、ギンの潔い生き方に感動する。このシーンを読み返しながら、私もひねくれず、素直に生きようと改めて噛みしめた。
そして、この会話の時はちゃんと、サンジとギンが顔を見て話しているんだよね。いいなぁ。ギン、いい顔してる。
先ほどのギンの言葉を聞いて、サンジがパティとカルネに「船をやれ」と指示するシーンです。
この会話のすべてがかわいい。パティとカルネが大好きになるシーン。
サンジに強く言われて、怖くてしくしく泣いているところがたまらないのです。
ツンツンつっかかりながらも、ちゃんとサンジに従うし、強さや実力を認めてて、いいやつらだ。
そして、船をあげちゃうサンジくん、やっぱりやさしすぎる。
・目を覚ましたルフィがペタペタあちこちに絆創膏が貼ってあるところ。
これはサンジが看病をしたのかな?
包帯がないから、傷のあちこち手あたり次第に絆創膏を貼った感じ、雑さ、どれもすごくいい!
(むしろ包帯ないのに、よく どでか絆創膏あったな~!)
そんな絆創膏をペリペリ剥がしちゃうルフィだけど、『死なねェよ』の台詞の時の左腕の傷には絆創膏をつけたままにしてて、笑顔だったけどかなりの深手だったんだろうなと推察。
サンジとルフィ、お互い一枚ずつ絆創膏をつけている感じがやんちゃ坊主みたいで、また好き。
サンジがルフィに「ギンたちは帰った」と伝えたあと、その時のことを思い出す回想シーン。
67話の1番初めに書いた「個人的に好きなところ」と同じく、ルフィのシンプルな生き方に感動するギンに共感。好きな台詞です。
買い出し用の船にぎゅうぎゅうに載せられた乗組員の中、すごく幅をとっているであろうパールさん。ちゃんと細かく描かれてて笑ってしまった。パールさん重そうー!
コックたちの最後の言葉も、あんなことをされたのに根に持っていない感じがすごくかっこいい。
サンジが『おれはいかねェぞ 海賊にゃならねェ』と言った後の台詞。
このコマ、ちょっと下から見上げるようなアングルで描かれたサンジがいいのです。
そして、遠くを見据えている、意志ある表情がすてき。
この言葉を聞いたルフィが、むーっとした顔でがっかりしているところも大好き!
『わかった諦める』って口では言いつつも、手はサンジをがっしり掴んでいて、心が分かりやすく現れる子どもっぽさが好き。
では、続いて、あの名シーンです。
どうにもこうにも、もう・・・大好きすぎる名シーン!
大好きで大好きで、アニメでも何度も見返した。ここの平田さんの話し方が本当に好きなんだ。
誰より早く大人にならなきゃいけなかったサンジが、すっかり少年に戻ったような、無邪気な話し方が素晴らしくて、大好きで。このシーンだけで何度巻き戻して聞いたことか。宝物のようなシーン。
このシーンを読むと胸がぎゅっとなるくらい嬉しくて、こっちまでワクワクしてくる。
そしてなによりさ、『うれしそうな顔しやがって・・・』のときのゼフのお顔!!!
ゼフこそ、サンジ以上にうれしそうな顔してる。
優しいまなざしで息子を見ていて、なんて素敵な父親なんだ。大好きだ。息子への愛に溢れてる。
でも別れが迫っているのを知ってるから、ここを見るとギュンって切なくなるんだよね。その切なさも、やっぱり好きなんだけども!!!
サンジの作った自信作のスープをコックたち、またゼフにまでクソマズイと言われたサンジ。『てめェが作ったスープが これとどう違うってんだよ!!』と、ゼフに食ってかかると、初めて料理をするための大事な手で殴られるのだった。
『てめェが おれに料理を語るのは 百年早ェぞチビナス!!! おれァ 世界の海で料理してきた男だぜ!!!』という言葉は、きっと「お前はまだまだおれには敵わない。だから外に出て修行をしてこい」という意味だったんだろうなぁ。
ゼフの拳がめちゃくちゃ痛そうで、めちゃくちゃ愛を感じる。
そして次のシーンも、もちろん大好き。
スープがマズイとサンジを煽ったのは、こうでもしないとサンジが自分の夢を追うと言えないと思ったからなのでした。
怒って外に出たサンジが、店の扉の前でこの会話を聞いているというのが、たまらないところ。(ここの最後のサンジの台詞も、アニメの話し方がすごくいいのです! 絶対に聞いてほしい!)
ここのゼフの台詞には、たくさん「・・・」が使われていて、大切なことを噛みしめながら言葉にしているんだなぁというのが感じられる。
そして一芝居打ってくれるコックたち・・・ほんといいやつ!!(演技うますぎて騙されたよ)
なんか67話は「個人的に好きなところ」というより、全体的な解説みたいにただただ語ってしまった。全部好きなんだもん。
第68話 〝4人目〟より
こういうルフィの筋が通っているところが好き。
ゼフの『あのヒネくれたクソガキが素直に行くと言えるかどうか・・・』という台詞がすごく父親らしくて、こちらもすごく好きなところ。
ここのひとコマが、ほんーーーーとうに好き。
壁に寄りかかっている身体の傾斜、腕を組んでクールに言葉を発している感じ。言葉も少ないたったひとコマなのに、その姿だけでめちゃくちゃサンジのいいところも不器用でヒネくれた雰囲気も出ていて、それがすごい! そして、とてもかっこいい!
あえて表情が見えない横からのアングルで描かれているのも最高で、それがかえって寂しさや切なさを掻き立てられるのです。あー、いい。
・ゼフとサンジが口喧嘩をした後、ゼフは自室で、サンジはレストランのフロアで、それぞれがレストランを開いてからこれまでのことを思い返しているシーン。
結局、別れの直前までケンカをしてしまったふたり。
だけど、それぞれ別の場所にいながらお互いを想っていること、その不器用さが、本当にそっくりで、それがまた切なくて。
特に「チビナス」と呼ばれていたから、大人に見られたくて煙草を吸い始めたところとか。
ゼフをバカにされて、サンジが客をボコボコにしちゃうところとか。
それに対してゼフが『てめェ ウチのコックに手ェ出される様なマネすんじゃねェ!!!』と、客にキックしているところ(理不尽だー! でも、確かに言うとおりだー!)とかも、すべてすべて、すごく好き。
こまかいところもひとつひとつ、素敵な思い出で。もはや自分も一緒に働いていたんじゃないかっていうくらい、いるのまにかバラティエに浸っている。
切ない、大好きな4ページ。
そしてやっぱり、サンジと言ったらこのシーン。
泣かずには見られない、大好きなお別れのシーンです。
打ち込みながら、ほんとうに泣けてきちゃった。
そのまま別れを言わないで出ていこうと思ったのは、ケンカして意地張っていたのでもなく、ヒネくれていたのでもなく、私はただ泣いて別れたくなかっただけに思う。
そんなサンジの背中に一言、『カゼひくなよ』って、なんて優しい、温かい、愛情に溢れた言葉だろう。
ちなみに、サンジってカゼの心配っていらないと思うのです。
それは、少し先の話になりますが、ナミさんが高熱を出したときの一味の会話から。
ここを読んで思った。
サンジ、カゼ引いたことないんじゃない?
そう思った瞬間、ゼフの言う『カゼひくなよ』の言葉の重みが増した。
きっと今までカゼの心配もしたことなかっただろうに。
不器用なゼフが言う、精いっぱいの見送りの言葉が『カゼひくなよ』だったんだと思ったら、もう泣けて泣けて。
ゼフのその想いがしっかり届いたから、サンジもずっと胸に抱えていた素直な気持ちが伝えられたんだな、と思うと涙が止まらん。
そしてずっとヒネくれていたチビナスがこの言葉を言ったことに、感動が止まらん。
素直な想いを伝えられてよかった。ほんとうによかった。ほんとうに。
別れが『また逢おうぜ!!!! クソ野郎ども!!!!』なのが嬉しい。
サンジ。あなたが思っているより、たくさんの人に、たくさんたくさん愛されてるぞ。
あとがき
長くなる、とは思っていたけれども。
2話分でいつもの記事よりも文字数が多くなってしまったので、今回は中編ということで3部構成にしました。
今回書いた67話、68話はとくに大好きで熱くなりました。
小学生のころも読んでいたはずなのに、いま大人になって読むとさらに感動が増して、自分もいろんな経験をして成長したんだなぁと、バラティエ編を読みながら感じました。
親とか家族の関係とかさ、素直になることの難しさとかさ、私も大人になってたくさん直面したことだったから。
アニメ版は、バラティエを無事に出航した後にエンディングテーマの『Memorys』を聞けるから、一層泣ける。
私も夢半ばだけど、子どもの時に憧れていた未来に今の自分はいるんだよなと思うと、まだまだ頑張ろうと思える。
キラキラした気持ち、懐かしむ気持ち、いろんな気持ちがない交ぜになって、ぐっとくる歌だー。
さて、69話からはココヤシ村編に入ります!
ココヤシ村編は幼いころから大好きだったので、またしっかり読み直していくのが楽しみ。
大好きなナミさん!!! 待っててねー!!!
それでは、後編も近いうちに!
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