香港に流れ着いたきっかけ③

最初は希望とワクワクで満ち溢れていたCA受験。
しかし、選考がなかなか進まず、半年が経った頃には少し諦めムードが漂っていました。

15社ほど受けた後、現在の会社の募集が始まり、「これで最後にしよう」と決心しました。
もし結果が出なければ、CA以外の道を考えようと思い始めました。
この心の変化が、今までガチガチだった気持ちを軽くし、ふっと心が楽になった瞬間だったのです。

選考のために会社を仮病して新幹線で東京に向かったことが、なんだか遠足気分で楽しかったのを今でも覚えています。
面接は緊張の連続で、和やかな雰囲気とは程遠かったものの、グループディスカッションのメンバーに恵まれ、助け合いながら進めることができました。
結果的に、あれよあれよという間に選考が進み、私は今の会社でCAとして働くことになりました。

一度旅行で訪れたことのある香港。

まさか自分がおもちゃ箱をひっくり返したようなエネルギーに満ち溢れた土地に住むことになるとは、全く予期していませんでした。

当時は香港に長く住むことを考えていなかったし、「とりあえず最低3年間、CAとして頑張ろう」という軽い気持ちでのスタートでした。

こうして私は香港に流れ着き、その後の人生が大きく変わるきっかけとなりました。