親知らず抜いてみた

今日二回目の親知らずの抜歯に行ってきた。右上の親知らずを抜いた。体感で言うと5秒で抜けた。

私は約2年間この親知らずに悩まされてきた。

こんなに早く抜けるんならさっさと抜いておけばよかった。

1番初めに親知らずの存在を感じたのは2年前の冬。急に顎あたりに耐えられないズキズキとした痛みを感じた。痛みを感じる部分は熱をもっていた。顎?何が痛いんだこれは?文明の利器スマホで検索したところおそらく親知らずが炎症を起こしているらしい。夜になっても痛みは治らず、結局眠れなかった。

次の日はバイトだった。バイト先の友達に歯が痛すぎて夜眠れなかった話をしたら、たまたまその子のお母さんが歯医者に勤めていた。すぐにお母さんに連絡してくれ歯医者の予約を確保してくれた。非常にありがたい。

たしかこの次の日に歯医者に行った。記憶があまりない。スマホの言う通り、親知らずが変な生え方をしているから炎症をおこしている、と歯医者から言われた。

「炎症を抑えたのち親知らずを抜くかどうか決めましょう」

その日は炎症を抑える薬をもらって帰った。痛みはすっかりなくなった。その後、経過観察のために歯医者に行った。私はすぐに親知らずを抜くものだと思っていた。だが医者はこのように言った。

「親知らずを抜く前に他の歯の問題を解決しましょう」

えっ!?すぐ抜いてくれるんじゃないんだ!!

この後、毎回5分くらいで終わる治療を三回くらい繰り返してやっと親知らずの抜歯を提案された。

もう痛くないしいっか

自分があまりにも歯医者に行っていなかったのでそのつけが回ってきただけだと思うがそんなに通えなかった。

だが、喉元の熱さを忘れた頃、同様の痛みに襲われた。

あの時抜いておけば…!!!!

そう思ってもしょうがない。別の歯医者に向かう。(このときバイトをやめていたのでなんとなく気まずい気持ちがあり前の歯医者には行けなかった。)

別の歯医者でも先に書いてあるような処置が行われた。親知らずを抜く前に行くのをやめた。

そして今回、また痛みに襲われたのだ。

痛くて仕事中もほっぺを押さえていた。「まじで歯痛いです」と職場の人にずっと言っていたのだが、「お昼食べられたの?」と聞かれて「お寿司食べました…」と気まづい思いをした。食欲は痛みに勝った。

仕事を終えたのち歯医者に直行した。

親知らずがほっぺにあたりその場所が口内炎になってしまっている、とのことだった。しかも、私の親知らず4個中3個が軽い虫歯らしい。なんてこった、さすがにもう抜かないとなと思っていたところ先生がめちゃくちゃ抜歯を勧めてくれた。

絶対に抜いた方がいいです!!ほんっとうにおススメします。

先生の押しの強さと可愛さ、そして以前の反省を踏まえ親知らずの抜歯を決意した。ほんとに関係ないけど先生がガチでかわいいし優しい。正直今は先生に会いに行く気持ちで通っている。

二回ほど親知らず以外の治療をしたのち、いざ親知らずの抜歯。この時の私は親知らずを抜いた後はしばらくご飯が食べられないかもしれないと思い、馬鹿なことにタンタンメンを食べてしまった。歯医者に行く前に口臭の原因になるようなものを食いに行くやつがどこにいるんだよと言う感じだが食べたかった。

歯医者につき、名前を呼ばれる。その後、抜歯に関しての説明があった。麻酔をしてから抜歯をするらしい。

親知らずの抜歯で麻酔ってどこに打つんだ・・・?

こんなことを考えながら口を開ける。

「ちくっとしますよ~」と言われると歯茎に針が刺さっている感覚!!怖い!!こわい、あんまり痛くないけど怖い!大人なので注射には慣れているが、歯や歯茎に注射は始めてた。

4回くらいちくっとした後、感覚の有無を聞かれる。うん、なんか変な感じ。触られてもバリアが張ってあって痛いとかの感覚はない。

「押される感覚になりますよ~」

そういわれると、めちゃくちゃ歯が押されている。あーやばい、めっちゃ押されてる、ナニコレ!?怖い!この前「死刑にいたる病」で阿部サダオが拷問で歯抜くシーン見たからガチこわい!これちゃんと麻酔きいてるよね?大丈夫なの?

そうこう思っているうちに「もう抜き終わってますからね~」と先生から言われる。

歯抜くときって引っ張られる感じじゃなくて押される感覚なのか、そっか。てかもう終わったんだ。

ボーっとしていると先生が抜いた歯を見せに来た。意外と大きい。こいつが私の頬を痛めつけていたのか。憎い。先生はすぐに抜いた歯をどこかにやってそのあとは抜歯後の過ごし方や注意点などについてひとしきり説明をしてくれた。あとはお会計だ。

抜歯ってくらいだから5000円くらいするんかな?と思っていたのだが、実際は1000円ちょっとだった。保険証、ありがとう。

こんな感じであんなに抜くのを渋っていた私の親知らずはすぐに抜けたのだ。3回も痛い思いをするくらいなら早く抜いておけばよかったのに、とも思うがあんなにかわいい先生にも出会えたのでオールオッケーである。

親知らずの抜歯についての話で2000字も書いている自分が恐い。学生時代はあんなにレポートを書くのが億劫だったのに。

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