四十九日

今日は四十九日。

四十九日まではこの世をうろうろしてて四十九日経ったらこの世を離れるんだって。

だから私はこの日は今日という日は迎えるつもりなかった。迎えるはずじゃなかった。

でも今いつも通り変な時間にお風呂入ってドライヤーで髪を乾かしてる。

この日を、この世で、迎えてしまった。

四十九日について知った後、私はままがこの世からいなくなっちゃう前にままのところにいこうって思ってた。

高校の時に抱いてた「死にたい」とは何もかも違う「死にたい」を感じてた。

でも結局ままのところにいく暇はなかった。

バイトもあったしいつもそばには誰かいた。誰かいてくれた。1人の時間なんてほとんどなかった。

迷惑なことに実習もあって、５日間ほとんどままのこと考えなかった、なんてこともあった。

ままはこれから私を置いてどこにいくの。

なんで連れてってくれないの。

寂しくなったらいつでも呼んでね。

駆けつけるから。