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ほぼ日の学校:学ぶことと共有はうれしい!

こんばんは!デザイナーの meron です。
飛行機が立て続けに欠航となり、船などで屋久島から帰りながらこの文章を書いております。ほぼ日の学校 受講生のアドベントカレンダー 12/23 に参加させていただきます!

■ほぼ日の学校とは?

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株式会社ほぼ日が企画する学校で、テーマはたのしくおもしろく、古典を学ぶ「場」。
学校長は、婦人公論、中央公論、考える人などの編集長を務めていた河野通和さんで、どんな講師の方を招いて、どういう内容にしていくかを組み立て、約半年ごとに通学の講座をつくり上げています。

過去の講座は、シェイクスピア、歌舞伎、万葉集、ダーウィン。
わたしは「ダーウィンの贈りもの I」を、今回初めて受講しました!

■きっかけ

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今回ダーウィンがテーマと知ったときに、
わたしは生きものが好きで観察したり絵を描いたりしますが、改めて振り返ると生きもののことを全然知らないなぁと感じました。

しかし

古典って難しそう…ハードル高い…
ダーウィン?種の起源…理解できるかな…
受講料もなかなかのお値段だ…

と、直前まで悩みになやんだ記憶があります。

ただ、もっともっと、知らないことを知りたい!という欲求が自分の中にあります。日常で触れる様々ことがおもしろいなぁと思っていて、その場で調べたり本を読んでみたり。ちょろっと知っては、また新しいことをちょろっと知るという個人プレーを繰り返してきました。

専門性高く「じっくり学ぶ・深く理解する」ということをやったことがないので、ここにまた新たなおもしろさが隠れているのではないかと好奇心がわいてきました。そして学び終える頃には、描く絵も少し変わるんじゃないかな?と思い始め、専門家の様々な視点からしっかりと学んで、色々思考をめぐらせてみたい!と、思い切って応募してみたのでした。

■受ける前に気になってた授業

受ける前にいちばん気になってたのは、須田桃子さん(毎日新聞科学環境部記者)の生命科学の現在―ゲノム編集と合成生物学のこれからでした。
過去にナショナルジオグラフィックの「DNA革命」という記事を読んで、ゲノム編集に関しては否定的な感情しか生まれなかったので、もっとメリット面やデメリット面を自分のフィルタを通さずに理解して、そこからの有りなのか無しなのかを考えてみたいなと思いました。 

授業を受けて…
結局人間は「もっと!」って欲があるし、便利とか未来のために前向きにやってたとしても、合成生物学はデュアルユース性(善悪両方に使える)をはらんでいる、というのは理解しました。そもそも良い悪いの境目をジャッジできない。中国のゲノム編集ベビーとかやっちゃうフライング研究者も出てくるし、遺伝子を書き換えればそれは受け継がれていくからその影響範囲も責任持てない。
合成生物学がここまで進んでるなんて、なんだか生々し過ぎてソワつきました。でも理解はし始めてるので、聞けて本当によかった!スッキリ!!

■受ける前と受けた後のテンションが、激しく変化した授業

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受ける前と受けた後のテンションがかなり激しく変化したのが、増﨑英明さん(産婦人科医)と最相葉月さん(ノンフィクション作家)の「胎児の世界、生命進化の記憶」でした。

胎児のことって、母親(自分ごと)にならないとなかなか興味関心がでないことかも?と思ってた考えが、180度ぐるんと変わる授業でしたー。
超音波ってそもそも何に使われていた?とか、生物学的に家族は他人ではないとか、話のギャップがすごい。
ずーーーっと引き込まれてしまいました。

■とくに思い入れがある授業

とくに思い入れがある授業は、矢原徹一さん(進化生物学者)の「植物の性の柔軟さ」です。

これは授業内容とはまったく関係ないのですが…

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ある日、屋久島でモウセンゴケ(名前にコケとついてるけどコケじゃなく食虫植物)を見かけた際に、大量に密集しているのがなぜなのか、たまらなく気になってきました。

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水だけじゃダメなの?
なんで密集してるの?
株の中の1つが虫をゲットした場合ってその栄養分って株内で分配されるの?
分配するとしたらどういう仕組みなの?

自分でも調べてみるけど、疑問がピンポイントすぎて調べても出てこない…気になる…

気になってしょうがないことを授業の休憩中にぽろっと言ったら、ほぼ日の学校の方が「せっかくだし質問しちゃいましょうよ!わたしも気になる!!」と言ってくれ、休憩中にその疑問を先生に伝えてくれて、授業後に解説をしてくれたのでした。

うれしいっ!!ずっと気になってた!!
止まっていたことが動いたり、知らなかったことを知れたとときはテンションがかなり上がるものですね!もうモヤモヤがすごいスッキリしてうれしかったぁ。

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余談ですが…
ダーウィンのおじいさんが「植物の愛」というテーマでモウセンゴケの詩を書いていたり(世界幻想文学大系)、ダーウィンも食虫植物の本を書いていて、約450ページ中 60%以上をモウセンゴケ(Drosera rotundifolia)の実験や議論がしめているみたいです。

そして国立国会図書館でゲットした「一橋論叢」に記載されていたのですが、1860年11月ライエルへあてた手紙に「この世のすべての種の起源よりもモウセンゴケが気がかりです。」とあって、なんだかクスッと笑ってニヤニヤしてしまいました。わーたーしーもー気になるー!!!


そして授業ではハナバチが出てきて、ここでもテンションが上がったわたしは…

眺めてさらにテンションが上がってきて…

最終的には、屋久島でこうなったのでした。

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大満足!!

■振り返り自体もたのしい

毎回、授業の情報が膨大なため、振り返る日をつくってみました。
そしたら止まらない止まらない…

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気づけば会社の施設で、金曜夜から土曜日の昼までまとめまくってテンションが上がりまくってしまいました。たのしい…

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■ありがとうございます!

授業で植物のお話を聞いたときに、植物の仕組み自体おもしろく聞けたことと、虫に来てもらうために植物が形を変えたり花の咲く順番を変えるように進化していったりすることに驚きでした。

気にしたことも考えたこともなかったー

この授業が刺激となり1年半放置した絵を描き始め、今回の屋久島滞在で植物の違いをもっと楽しめるようになり、絵を描きあげたのでした。

いろんな方の影響が大きくて、なんだか眺めてるだけでもうれしい。

はじめは受講料含め迷いがあったけど、これだけの専門家からたのしく学べるなんてお値段以上だ!!と感じたし、同じ期間にやっていた恐竜博がもっとおもしろくみれるポイントや、ゲノム編集の授業を聞けたからマンモス展でも考えながら回ることだできてたのしかった!

屋久島での出会いもそうですが、ほぼ日の学校もまた、出会えてよかったと思える「場」であります。たくさんの学びを与えていただきました。通ってよかった!!

そしてほぼ日の学校の方々は、みんながたのしく学べるようにコミュニケーションの声かけや、いつも明るく元気に接してくれます。そして授業を受けた人たちとは「たのしい」を共有・共感することができて、またうれしい。
年齢、所属など全然違うのに、共通の話題でここまでたのしめちゃうのかという衝撃。おもしろい!わかりやすい!そんなことあるんですか!!なんて、夢中になっちゃいました。

この半年間、本当にたのしかったです!
ありがとうございます!!!!

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