ほぼ日手帳:12月のひとコマ絵日記
こんにちは!デザイナーの meron です。
10月と11月は元気がなかったのですが、12月にはたのしいが戻って来れるよう、あそびカムバックキャンペーンをやっていました。
気持ちはグラグラだったけど、2年ぶりに屋久島に行けたのは大きい。
また、改めてわたしの元気のみなもとは「たのしむ」「知る」「学ぶ」なんだなと感じました。
* * *
去年に「ほぼ日手帳:ひとコマ絵日記のすゝめ」を書きました。
そこでも書いているのですが、わたしは毎日たのしい!ってテンションあがることが多いです。でも、1年振り返ってみると記憶に残ってる出来事って少ない…。そんなのもったいない!!と思い、パッと見返せるひとコマ絵日記をつけるようになりました。
Twitter や note の記事を含めた自分の1ヶ月まとめにはなりますが、ご興味あればのぞいてみてください。
それでは、12月の振り返り。
ドーン!!
■音楽ってやっぱりいい
ぼうっとしていたら、12月の和田アキ子 BlueNote Live が完全にすっこ抜けていた!!ありがたいことにアーカイブ配信があったので、聴きながら通勤。今年はオーティスレディングやビートルズ(意外過ぎる)をカバーしていた。TikTok で4億再生(!)された新曲もやっていた。
アッコさんは、毎年なにかにチャレンジしていてすごい。
しかもオリジナルカクテルが、シャルトリューズベース。BlueNote はお酒もおいしいのですが、大好きなシャルトリューズ…飲みたかったな。
そして定期的に発動するやつ。
生きてるうちにリアルで演奏を観察したい曲が2曲あって、帰り道に思い出して猛検索。そしたら曲は違えど、リストのラ・カンパネラをフジコ・ヘミングが弾くコンサートを発見して、前日に予約。
初フジコ・ヘミング。ポスターがルノワールのようで素敵。
個人的に感じてることで、クラシックって演奏してる人の表現力でだいぶ雰囲気が変わる。間とか溜め、音の切り方、強弱、スピードとか…お気に入りができる。
実はフジコ・ヘミングはあまり好みではなかったんだけど、今回聴いてみたらとてもやさしかったー。音階が小川のように流れながら、間違えてもそれすら調和の中にあって、全体的にやさしい。完璧じゃない美しさを体感できて、とてもとてもよかった。ここ数ヶ月、自身の足りないことを責め続けていたので、はっとした。
89歳、すごい。
ちなみに…
生きてるうちに観察したい2曲は、フランツ・リストのマゼッパと、ジュゼッペ・タルティーニの悪魔のトリル。タルティーニはこちらの表現がお気に入りだけど、ほぼあきらめてる。このスピード…
フランツ・リストのマゼッパは、この子の演奏がとても好き。
22秒の溜めながら弾いてるところとか、すごくいい。
■渋谷の小さな植物園
12月で閉園してしまう、渋谷区ふれあい植物センターに行ってきた。
あれ?こんなところにナガエコミカンソウらしき子が迷い込んでいる!!とか、大好きなモウセンゴケをこの季節に見れるなんて…とか、地に伏せながらうれしく観察してた。
静かで、水の流れる音と暖かい園内。
展示もおもしろくて、土のエリアではヒル石って…実際に水与えて見てみたいっ!!とか、日本だけでも様々な土があるなぁと驚くし、触って違いをふむふむ確かめていた。
小さいけど、展示おもしろいし愛のこもった植物園。
なくなってしまうなんて、さみしいな。
■キャンセルをやめた、屋久島
色々と心配で、屋久島も直前まで行くか迷ってた。
けど最近自分の予定を蔑ろにし過ぎだし、環境を変えないとパフォーマンスは下がる一方だと思って、キャンセルをやめた。
1ヶ月住んだときから、ちょうど2年ぶり。
雪の白く静かな世界を歩いたり、
1日に虹を10回以上みたり、
ネコフルチャージしたり、
東京のお友達と現地合流して緑探検したり、
地形や石を堪能したり。
2年ぶりな屋久島ということもあって…
いつもお世話になってる宿泊先で「鹿児島らしいご飯がいいかなと思って」と鶏飯をいただく。なんだなんだ!美味しい…!!!
旅館で働いているパイセンが来て、ご飯を作ってくれる夜も。
毎日あったかい日々でした。「いまは民宿業をやってないから」って宿代を受け取ってもらえず、晩御飯はモリモリ食べさせてもらって…。うー!お土産だけではなく、何か違うカタチで恩返ししたいなと考え中。
短い間に色々あったー。
色とか体感とかよい感覚が戻ってきたなぁ。きてよかった。
■憧れ、つくば
筑波実験植物園にいった。
茨城だけど、電車で意外に近い!
道端にはどんな植物がいるのか気になったので、園までのバスは使わずに歩いて向かう。こことか草が盛り上がってて最高の道だった!おもしろい種も拾う。
まるで船に乗った種だー
葉っぱを帆にして飛んでいく。強風が得意そう。
園内を歩いていたらなにかがパタパタしている…
ん?アケビコノハ(教えてもらった)!!! 葉っぱにしか見えない!さぁ、どこにいるでしょうー
正解は…
ど真ん中です!
緑の点は地衣類を模してるとかもしてないとか。
擬態ってすごいなぁ。いろんな形がいて、生き残った確率がただ高かったんだろうけど、真ん中の線とかもう葉脈にしか見えない!
大きい庭が手に入るなら、ホオノキは植えたい。このでかい葉っぱが団扇みたいでなんだか好き。あとは池をつくってラクウショウ植えるでしょー、あとはー、なんて話してる時間もたのしい。
ラクウショウは地面から出てる↑この根が、シュノーケルの役割をしているらしい。不思議だー。
帰り道にはツチグリをポフポフして遊ぶ(胞子が飛ぶ)。
どうやって出てくるの?なんでこんなカタチになるの?なんて過程を予測したり、周囲にヒントを探したり。たのしいなぁ。
この日は74種観察。2月からガイドをお願いしてこの日で計16回、植物 1,160 を観察したー。見えるものがだんだん変わってきて、目ができてきたおもしろい1年でした。
■1年も終わり
仕事を29日までやって、慌てて年賀状作成。
デザインもまだ制作してなくて、夢中で虎のことを調べてたら…屋久島の民宿から栗きんとんと紅白なますが届いた!!また!お世話になっている!!
フライングっ!!
モリモリ頬張りながら、年賀状を進めて今年を振り返る。おいしー
そして、大晦日は地元で。
以前ランニングしてたら、2年ぶりに地元のおっちゃんにばったり会って「31日やるから、21時にこいよ」ってイケメンコメントをもらった。よくわからないけど今年は久々にひとりだからフラッと行ってみたら…
初詣のお手伝い!気づいたら3時までやってた!指示出しが83歳、そこらじゅうで喧嘩。おもしろかったー
■まとめ、いつもより長く
否定的であったりネガティブな言葉を毎日聞いてると、沼に沈んでいくような感覚になります。水が濁ってると見えるものも見えなくなり、気持ちも暗くなる。元気がなくなっていって、パフォーマンスも下がり、睡眠にも関わり、よろしくない老け方もする。やだやだ。健康的に歳を重ねたいです。
でも12月は自分の好きなことに救われたというか、依存場所を増やす作戦に頼ってとてもよかったなぁと感じました。これは昔から考えているのですが、大好きなものが限定的な場合、それが自分のコントロールできない範囲で消失しまったときのダメージはとても大きい。そしてわたしはのめり込みタイプなので、好きなことを増やして依存先を分散させるようにしていました。
ある環境で心折れたときは、まったく別の環境に行く。
音楽、植物、屋久島、仕事。たのしむという感覚は光のようだなと感じます。
そして、それぞれのコミュニティでそれぞれの距離感で、気にかけたり話を聞いてくれたり様子見で声かけてくれるような人たちがいる。無理なく少しずつ、元気が戻っていきました。
もう大丈夫かなと思って整体で近況を話したら、泣くつもりなかったのに静かに泣いてしまった。傷つくというのはこういうことなのかと自分でも驚いたけど、整体師さんも泣いていた。2人でシクシク泣いた。
励ましの言葉をたくさんくれて、「ありがとうございます」しか言えなかった。本当に周りには色々な人がいて、ありがたさが身に染みます。
否定、意味のない比較(比較対象の条件が異なる)、鋭利な言葉、主観的尾ひれをつけた拡散、日常の姿勢からくる信頼残高大赤字。
これらに陥らないよう常に誠実・丁寧でありたいと思うし、誰かと何かを進行する際には、互いに足りてない所を補ったり強みを掛け合わせたりすることが大切だとより感じます。そして基本的姿勢として、仁義礼智信を(まだまだまだまだ足りていないけど)持っていたいなぁと日々思う。
レッツ中庸!!!
常に鋭くある必要はなく、ほどよい鈍さとごきげんを。
それではまた来月!!!