
【連載小説】アヘアヘキングダム 3rd Season Story 9
★Story 1~8はマガジンからどうぞ(๑꒪ټ꒪๑)★
<Dialog Neesou,Koyuki and Rakia ネーソー、コユキ、ラキアの会話>
ラ:・・・じゃ、僕そろそろ行くね。
ネ:あ?もう行くんかよ。
ラ:10時集合で、現地に社長がいないわけにはいかないでしょw
ネ:そか。まー帰り時間あるようだったらまた寄ってくれや。
ラ:・・・多分ないかなw ま、また来るよ。
コ:ラキアさん、ありがとうございました(´雪ω雪`)ペコリ
ラ:コユキちゃん、生きてくのは色々大変だけど、一緒に乗り越えようね(*^_^*)
コ:(´雪ω雪`)ハイッ!!
ラ:あ、そうだ。さっき、やりたいことを考えるって言ってたけど、僕からコユキちゃんに1つ提案してもいい?
ネ:お、何よ。
ラ:コユキちゃん、浴衣って着たことある?
コ:浴衣は・・・ないです!
ラ:僕、仕事で浴衣作ってるんだ。もし着たかったら送るよ(*・ω・*)
ネ:(なぬ!!!!)
コ:着たいです!!( ✧∀✧)
ラ:じゃ、今年の新作が出来たら送るね。浴衣着て夏祭りとか行くのも、きっと楽しいよ(*^_^*)
コ:ヾ(´雪∀雪`)ノ ワーイ
ネ:(いかんいかんいかん!!!!!!コイツは俺っちから主役の座を奪おうとしとる!!!!!!)
ラ:・・・あ、ネーソー。蒸し返しちゃって申し訳ないけど、毬固ちゃんは本当に大丈夫なの?
ネ:ダ、ダイジョブだよ!!
ラ:もしあれなら、僕の店、今ちょうど社員寮の空きがあるから。一時的にコユキちゃん預かれないこともないよ。もし毬固ちゃんが・・・
ネ:ああああああああああああああああああ!!!いいって!!!!!もういいってラキア!!!!!!( `皿´)
ラ:(*・ω・*)??
コ:(´雪ω雪`)??
ネ:オメーはどこまで好感度上げりゃ気が済むんだ!!!!そんなにキャラクター人気総選挙、1位取りてーんか!!!!
ラ:・・・それさ、ネーソー昔から言ってるよねw なんの話なの?
ネ:コユキはここに住むの!!!!アヘキンの主役は俺っちって決まってんの!!!!( `皿´)
ラ:何言ってんだよずっとw ま、どうしようもなくなったら声かけてよ。
ネ:(ゼッテーかけねぇ・・・ゼッテーかけねーかんな・・・)
ラ:じゃ、コユキちゃんまたね(*^_^*)
コ:はい!ありがとうございました!
【Munetaro's Case ムネタロウの場合】
もしもし、つかぬ事をお伺いしますg・・・え?いや・・・注文ではありません・・・ラーメン屋さん?番号は・・・あ、最後の1ケタ間違えたようです・・・はい、申し訳ございませんでした・・・
367件目、×。
いや、×じゃない。私が掛け間違えただけだ。
ふぅ・・・
・・・・・・
疲れたわけではないが、エスプレッソでも飲むか。
断じて疲れてはいないが。
ただエスプレッソを飲みたい気分だから、飲むだけだが。
読者の皆様にあらぬ誤解を抱かれぬようにお伝えしておきますが、私は電話するのに疲れて、休憩としてエスプレッソを飲みたいわけではありません。疲れとは関係なく、私は、今純粋に、エスプレッソを楽しみたいのです。
疲れたからでは、ありませんっ・・・!
<Dialog Neesou and Koyuki ネーソーとコユキの会話>
ネ:おしコユキ、じゃあ服買いに行くぞ(´◉◞⊖◟◉`)
コ:(人雪ω雪`)ユカタ♪ユカタ♪
ネ:おいコユキ!!!!
コ:あ、ごめんw なに?
ネ:服買いにいくぞって言ってんの!!( `皿´)
コ:あ、うん!行く行く!
ネ:浴衣ぐれーでハシャいでんじゃねーよ!!俺っちがいっぱい服買っちゃるかんな!!覚悟しろよ!!俺っち着替えてくる!!コユキも出かける準備しとけよ!!( `皿´)
コ:(´雪ω雪`)ウ・・・ウン・・・
【Ain's Case アインの場合】
もしもし、アインです。お疲れさまです。はい。大丈夫です。・・・はい。はい。ライブDVDのブックレットですね。分かりました。ツアー終わった後だと、2週間後くらいですかね?・・・あ、そうなんですね。分かりました。・・・打ち合わせですか?日程をいくつか出してもらえれば、こちらが合わせます。はい。分かりました。メール来たら確認しますね。はい。失礼します。
まりこ、ようやくお休みもらえるみたいだ。良かった。
あ、もうこんな時間か。そろそろ支度しよか。
【Neesou's Case ネーソーの場合】
あぶねーわ。あぶねーってマジで。
久々すぎて、ラキアが危険人物なのを忘れてた。昔っからあーやって、皆の心をワシヅカミしやがるんだよなアイツは・・・しかもナチュラルにやるからタチワリーんだよ・・・次までにラキアパイセンの恥ずかしい話、かき集めとかねーと・・・
_人人人人人人人人人人人人人人人_
> おちょこネーソー(´めωめ`) <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
!!(´○◞⊖◟○`)!!
なんだいまの・・・
空耳か・・・
まーいーや。とりあえず今日はコユキにかわいい服しこたま買ってやって、パイセンの浴衣を上回るぞ!!
<Dialog Neesou and Koyuki ネーソーとコユキの会話>
ネ:おっしゃ。コユキそろそろ行くぞー(´◉◞⊖◟◉`)
コ:はーい(´雪ω雪`)ノ
ネ:・・・って、お前スウェットのままじゃんw
コ:だって着替えないし。
ネ:あれ?うち来た時着てた服は?
コ:アレは捨てました。
ネ:なんでだwww
コ:汚れてたし臭かったしw 泥とかついて、洗濯しても落ちないし、穴も開いてたし。
ネ:そか。んでも、出かけんのにそのブッカブカのスウェットはちょっとなぁ・・・
コ:ダメ?
ネ:それ、俺っちのだもんw
コ:私これでも良いよ。贅沢は言いません。
ネ:近所のコンビニだったら良いけどよー・・・恥ずかしくねーか?
コ:元々着てた服の方が恥ずかしいよw
ネ:いやでも電車とか乗るし、さすがにそれは・・・
コ:お店着くまでだったらこれでも平気だよ。で、服買ってもらったらそのまま着て帰りたいw
ネ:いやー・・・でもさすがにそのカッコはねーかなぁ・・・(´◉◞⊖◟◉`)
コ:そっか。分かった。こんなダブダブスウェット着てる女連れてると、ネーソーさんが笑われるから、嫌だってことなんですね。
ネ:いやいやいや!!
コ:恥ずかしくねーか?って今聞いたのは、私を思ってじゃなくて、ネーソーさん自身が恥ずかしいってことなんですね。
ネ:ちげちげちげ!!
コ:まともな服着てない女となんか、歩きたくないもんね。いいよいいよ。私は離れて歩きますから( `³´) ウマレテキテスミマセン
ネ:ちげーって!!そんな人デナシじゃねーわ!!コユキにとって久々のお出かけだろうし、ちったーかわいい服着てーだろうなって思ったの!!
コ:でも、ネーソーさん女物の服持ってるの?(´雪ω雪`)
ネ:あ、もってねーわ(´◉◞⊖◟◉`)
コ:じゃダメじゃんwww
ネ:いや・・・!!待て。1着だけ女物の服がある!!ちっと待ってろ・・・・・・たしかここに・・・・・・あった!!
コ:(´雪ω雪`)!!!!
ネ:どや?サイズ合うかわかんねーけど、着れんならこっちの方がいいべ?(´≖◞౪◟`≖✧)
コ:ネーソーさん普段こういうの着てるの?意外な趣味だ・・・
ネ:ちげーしwww 俺っちのじゃねーってwww あんな、これは・・・・・・あれ?これは・・・・・・誰んだ?(´◉◞⊖◟◉`)
コ:えwww わかんないとかあるwww
ネ:いや!!多分アインのだと思うんだけど・・・アイツが前来た時に置いてったと思うんだよな・・・
コ:(´雪ω雪`)アイン?
ネ:あ、俺っちの妹なw アレ?アイツこんな服持ってたっけな・・・まあでも、たまにこんなん着てるよな・・・
コ:えーそんなの着れないよ!
ネ:・・・そーか?サイズ合わねーかな?
コ:サイズは多分合うけど・・・
ネ:好みじゃねーんか?
コ:メッチャ好みだけど・・・超カワイイけど・・・何ならそのままこれ買ってほしいくらいだけど・・・
ネ:じゃあ着てきゃいーじゃねーかw
コ:ネーソーさんの妹さんの服なんか着れないよ!>< そんなの申し訳ないよ・・・
ネ:別に服に罪はねーんだから良いだろーよwww ここにずっと放置されてるより、着てもらった方が服も嬉しーだろ?
コ:妹さん、私がこれ着たの知ったら怒ると思うよ。
ネ:いやいやいやw 別にアイツには言わねーしw そもそも、アイツが最後にここ来たの1年以上前だし、取りにこようともしてねーし、ゼッテー覚えてねーよ。
コ:でも、勝手に借りていいのかな・・・(´・ω・`)
ネ:せっかくだからさ、さっき話したやりたいことリストに入れちゃえよ。その1、「カワイイ服着てお出かけしたい」。早速実行出来るぜ?
コ:あ、そっか!でも、その1はラキアさんの「浴衣着て、夏祭りにいきたい」で埋まったよ?(´雪ω雪`)
ネ:アカン!!!!夏祭りはまだまだ先だろ!!!!
コ:えー(´・ω・`) 浴衣書いちゃダメなの?(´・ω・`)
ネ:書いてもいーけど、もっと後!!こーいうのは叶う順に書くの!!今日はこの服着て出かけっから、その1は俺っち考案のなの!!( `皿´) ほれ!!とりあえず着てみろって。俺っち仕事部屋行ってっから、着替え終わったら呼んでくれ。ほな!!
コ:え?ちょっとまってよネーソーさん・・・
【Fiimo's Case フィーモの場合】
出発前の荷物チェック。
■ハンカチ・ポケットティッシュ
基本中の基本。トイレ行って手洗って、濡れた手をジーパンで拭く男が好かれるはずがない。
■噛むブレスケア・制汗スプレー・リップクリーム
これらも外せない。もし良いムードになって、き・・・きき・・・ききききキスをしちゃう流れになった場合、口臭・体臭・カッサカサの唇は命取りだ。
出来る男は、ここから差をつける。
■ウェットティッシュ
万が一アインちゃんの手が汚れてしまった時、さりげなく出せたらきっとカッコいい。
「あー手が汚れちゃった(´・ω・`) 洗うとこあるかな」
「アインちゃん(✧≖‿ゝ≖)つ□」
「お!ありがとうフィーモ!気が利くね( ´∀`)」
よっしゃよっしゃよっしゃ。
■絆創膏
万が一アインちゃんが手を切ってしまった時、さりげなく出せたらきっとカッコいい。
「痛っ!あー手切っちゃった(´・ω・`)」
「アインちゃん(✧≖‿ゝ≖)つ□」
「お!ありがとフィーモ!絆創膏まで持ってるなんてスゴイねw」
よっしゃよっしゃよっしゃ。
■折りたたみの傘
今日の天気予報は晴れ、降水確率0%だが、何があるか分からない。
「あ、雨降ってきた・・・天気予報晴れって言ってたのにー(´・ω・`)」
「アインちゃん(✧≖‿ゝ≖)☂」
「お!フィーモ傘持ってるんだ!さすが(・∀・)」
「ほら、入って」
「うん」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・ごめん、ちょっと距離近いね・・・///」
「謝ることないよ、アインちゃん。僕は平気さ(✧≖‿ゝ≖)」
「(ドキドキ)・・・あっ!」
「・・・おっと!大丈夫かい?」
「ごめん・・・よろけちゃった・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「フィーモ・・・」
「アインちゃん(✧≖‿ゝ≖)」
よっしゃよっしゃよっしゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
もひもひがとまんねええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
【Koyuki's Case コユキの場合】
お金なくて新しい服なんて全然買えなかったし、いつかこんな服着てデートしたかった。
ヤバイ、欲望に負けちゃうよ・・・メチャメチャカワイイよこれ・・・
これ着てネーソーさんとお出かけしたいよ・・・
うう・・・アインさん、ごめんなさい!!><
【Munetaro's Case ムネタロウの場合】
もしもし・・・すみません。つかぬことをお聞きしますが、そちらの教室にハルト様というダンサーはいらっしゃらないでしょうか・・・
え!?ご存じですか!!はい・・・はい・・・そうです!そのハルト様です!・・・はい。実は私、昔ハルト様がアメリカに滞在されていた時の知り合いでして。仲良くさせて頂いていたのですが、ハルト様が日本に帰国されてから音信不通になってしまいまして。連絡を取らせていただきたく、今回お電話さしあげました。
そうですよね。では、アメリカでイラストレーターをしていた、ネーソーという者が連絡を取りたがっていると、ハルト様にお伝え頂けますか。はい、それで分かって頂けると思いますので。はい、ネーソーです。あと、今から電話番号とメールアドレスを申し上げますので、お手数ですがそれも合わせてお伝え頂けると・・・ありがとうございます!番号は、080-****-4649、
メールアドレスはmune_worstcarnival@ahemail.comです。
はい、よろしくお願いいたします!では、失礼します。
[Merofessional~Work style ―― メロフェッショナル 仕事の流儀]
435件目。ついにムネたろうは、ハルトに、たどり着いた。
「ふぅぅ・・・」
(スタッフ)つながりましたね。
「ハルト様ご本人まではたどり着けていませんが、とりあえず知り合いの方とは、コンタクトを取れました」
(スタッフ) よかったですね。
「まあ、最低限といったところでしょうか。ひとまず、ハルト様から連絡が来るのを待ちます( ̄― ̄)」
ムネたろうの顔に、安堵が、滲み出た。
ムネたろうには、ある1つの信念が、あった。
愚直に、ひたむきに
「正直、途中で何度か心が折れかけるんですよ。でも、ネーソー様からの依頼に対して、心が折れるというのはある意味裏切りですから。まあ自分の中で、感覚を麻痺させるというか、無心というか・・・傍から見たら、何やってんだって思う人も、いるでしょうけどね」
ムネたろうからの電話に、世間は、冷たかった。
『いや・・・ちょっとわかんないすね・・・』
『ハルト?ウチにはそんな人いませんので。切りますね』
『セールスなら結構です』
『かけてくんなこのエロボイス(´めωめ`)』
「いや!待ってくだ・・・・・・・・・」
苦い表情を見せる、ムネたろう。
それでも、間を空けず、次のダンススクールに、電話をかけていった。
ハルトと言う、ダンサーを求めて。
諦めなければ、最後は勝てる
「切り替えるしかないんですよ。まあ冷たい対応が連続すると、さすがに心中穏やかではいられないですけどね・・・ただ、自分自身が諦めなければ、最終的には勝てますので」
『ダンサー?何言ってんだよ!!うちはラーメン屋だよ!!忙しい時に間違い電話とか、やめてくれよ!!』
「申し訳ございません・・・」
受話器越しに、中華屋の主人の怒号が、鳴り響く。
それでも男は、ただ愚直に、電話をかけ続けた。
彼を支える、1つの矜持が、あった。
ネーソー様の期待に、応えたい
「私にとっては、それが全てなので。私の人生において、ネーソー様に喜んで頂く以上のものは、もうないんですよ。ネーソー様のお望みを叶えるためなら、どんな手段でも使います。ツラいと思ったことは一度ありません」
ムネさんあんがとな!!を、聞きたい
(スタッフ)頑張った自分へのご褒美は、何かないんですか。
「ご褒美・・・そんなの考えてなかったな・・・・・・そうですね・・・今夜、アードベッグで一人で乾杯でもしますよ( ̄― ̄)」
愚直に電話をかけ続けた男は、静かに、笑った。
翌朝。
ムネタロウに会いに、ホテルを訪ねた。
彼は、5時に起きて、座禅を組んでいた。
その後、腕立て・腹筋・背筋を、1000回ずつ。
ランニング、20km。
そして、ヌンチャクの練習。
このルーティーンは、365日、欠かしたことがないという。
(スタッフ)毎日これをやってるんですか?
「はい」
(スタッフ)サボりたいなと思う時は、ないんですか?
「ありません」
(スタッフ)すごいですね。
「当たり前のことをしているだけですよ。ネーソー様やご家族の皆様に何かあった場合、お守りするのが私の役目ですので」
ヌンチャクを手に、真剣な表情の、ムネたろう。
今日も、見えない敵と、戦う。
メロフェッショナルとは?
「うーん・・・・・・・・・当たり前のように、己の役目を果たす人。そしてその過程を、決して見せない人、ですかね( ̄― ̄)」
「次の仕事がありますので」
そう言い残すと、ムネたろうは、颯爽と、ホテルを後にした。
ネーソー一家を支え続ける執事、ムネたろう。
その日々に、終わりは、ない。
メロフェッショナル 仕事の流儀 終/AHK
<Story 10 Preview 次回予告>
大人組、始動 / うれしいたのしいだいすき
TSUKI( ´⊙艸⊙`)ATTEYO / Encounter
Coming Soon・・・m9(´めωめ`)
※モデルこそいますが、あくまでもフィクションです。
※ヌンチャクは琉球古武術の武器だそうです。これ豆な。
※次回更新は05/26(水)の17:00頃を予定しています。
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