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アヘアヘキングダム2ndSeason Story 27

<Dialog Neesou and tachibana at the lobby of AHK Hall  ネーソーとタチバナの会話  AHKホールロビーにて>
ネ: あ…タチバナさん!
タ: やあ、ネーソーくん。
ネ: さっき、おふくろから聞きました。このホール、タチバナさんが押えてくれたって。
タ: うん。
ネ: ありがとうございました。
タ: これで、少しはこの前のお詫びになったかな(苦笑)。
ネ: いえ、そんな…
タ: …お母さんのヴァイオリン、どうだった?
ネ: びっくりしました。おふくろがユーヤさんと裏で練習してるとか、全然知らなかったんで…やばかったっす。
タ: そうか。僕も聴きたかったよ。
ネ: …あと、やっぱ俺は、ずっと近くでおふくろを見てきたんで…心を動かされるような音でした。
タ: …ネーソーくんの絵も、負けてないと思うけどね。
ネ: え…
タ: お父さんの絵、お母さんのヴァイオリン…観た瞬間、聴いた瞬間、
心が動く。これは理屈じゃないね。
ネ: ……
タ: この前、ネーソーくんの絵を見た時もそうだったよ。ネ: ……
タ: 僕も、この業界で生きている以上、触れた人の心を動かすものを、
創っていきたいと思ってる。
ネ: ……
タ: 一緒に頑張ろう、ネーソー君。
ネ: …はい。
タ: それじゃ、またどこかで。

<Dialog Nyamsan and Rakia at a variety shop ―― ニャムサンとラキアの会話 雑貨屋さんにて>
ニャ:ラキアたーん!見てこれ!かわいい~(*´∇`*)
ラ: これは…傘立てかな?w
ニャ:そだねww カエルの表情がかわいいよね♪
ラ: ニャムサン、カエル好きだったんだw意外www
ニャ:そかな?www ¥…あ、これもかわいいな~。
ラ: …(*^_^*)
ニャ:これ…あ!オルゴールなんだ!素敵~(*´∇`*)
ラ: …ねえ、ニャムサン。
ニャ:ん?なあにラキアたん?
ラ: 今日はありがとね。僕を元気付けるために、誘ってくれて。
ニャ:…あ、うん、そのつもりだったけど…でも、結局私の方が楽しんじゃってる感じだねwww
ラ: www いや、僕も楽しかった。
ニャ:ホントに!?なら良かった♪
ラ: …ニャムサン、1つ好きなの選んでいいよ。
ニャ:え!?
ラ: 今日楽しませてくれたニャムサンへの、僕からのお礼ってことで(*^_^*)
ニャ:(*´∇`*)

<✉Mail from Mariko to Neesou ― 毬固から、ネーソーへのメール>
To:ねーそー
Sub:おーでぃしょん、おわった!!!!
おうえん、ありがとね!!!!
けっかはわからないけど、私てきにはがんばれたと思う!!!!

うかっていればいいなああああああああ!!!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお


<Ain’s Case ―― アインの場合>
犠牲、って言い方は、しちゃいけないかもしれないけど。
パパの仕事を支えて、僕たちを育ててくれて、病気になって苦しんで…
それでも、ママはいつも笑顔だった。

「いい、アイン。ツライ時ほど、笑顔を忘れないことよ( ^ω^ )」
「…ツライ時に、笑うの?」
「うん。そうすれば、きっと良いことが起こるわ( ^ω^ )」
「何で?」
「神様がね、『こいつ良い奴だな』って、味方してくれるから( ^ω^ )」
「そうなんだ!( ・∀・)」

フランスに留学していた4年間、僕がママに会えるのは1年に1回だった。
日本に帰ったら、ママと楽しい時間をいっぱい過ごそうと思ってた。

やっぱり、寂しい(´・ω・`)

ママだって、ずっとヴァイオリン、弾きたかったんだよ。
そろそろ、やりたいこと、やらせてあげようよ。
笑顔で送り出してあげようよ。

……そだね( ´∀`)

<Dialog Neesou and Ryouji ―― ネーソーとリョウジの会話>
リ: ネーソー、ありがとな。
ネ: …何が?
リ: ショウコのこと、賛成してくれて。
ネ: いや、あんな生き生きとした顔で演奏されたら、反対する気になれねーよw
リ: そうだな(苦笑)
ネ: ま、親父も側にいるんだし、大丈夫だろ。
リ: ああ(^^)
ネ: ……
リ: …ネーソー、お前に渡すものがある。
ネ: …ん?何だよそれ。
リ: 鍵だ。
ネ: んなもん、見りゃわかるよww 何の鍵なん?
リ: NYの、私のアトリエの鍵だ。
ネ: !
リ: これからしばらくは、ショウコの夢を支える人生だ。今の私には、
必要ないからな。
ネ: …だからって、何で俺っちに…
リ: …今までお前には、父親らしいことはほとんど出来なかった。1回くらいはいいだろう?(苦笑)
ネ: いや、受け取れねーよ。
リ: 「私の跡を引き継げ」って言ってるわけじゃないぞ。
ネ: 受け取れねーって。
リ: どう使うかはお前の自由だ。売り払ってくれたって構わない。
ネ: ……
リ: まあ、ひとまず、預かっておいてくれ。
ネ: ……ああ。
リ: ありがとう(^^)

<Nyamsan’s Case ―― ニャムサンの場合>
ラキアたんに見送られて、最終の新幹線に乗り込んだ。
すっごいすっごい迷った挙句、 買ってもらったショショちゃん用の首輪♪

にゃは~(*´∇`*)

突然お店に行って、閉店させて、連れだして。
遊園地→雑貨屋さん→和食屋さん…
1日中ラキアたんを引きずりまわしてしまった…ww

でも、楽しんでくれたみたいで良かった!
元気になってくれるといいな(*´∇`*)


<Rakia’s Case ―― ラキアの場合>
今日、1つ分かったことがある。

「ニャムサンが僕を元気付けてくれた」んじゃなくて、
「元気なニャムサンを見て、僕は元気になれた」 

…あれ、一緒かなw いやいや、違うよね。

今日、僕は楽しかった(*^_^*)
それは、ニャムサンが楽しんでたから。

今までの僕は、「自分が、誰かを一方的に幸せにする」って発想しか、
もっていなかったのかもしれない。自分のことは、おいといて。相手が楽しんでくれたら、喜んでくれたら…そんなことばかり。相手が笑ってくれるなら、僕は泣いてもいい。そう思ってた。

違うんだ。

幸せって、片方じゃ成立しない。
お互いが「嬉しい」とか「楽しい」っていう思いを、共有できること。
一方通行じゃない。
お互いに感じあえる気持ちこそが、幸せなんだ。

あまりにも当たり前のことを、僕は分かっていなかった。
でも、ニャムサンが、気付かせてくれた。

今日僕は、楽しかった。
それは、ニャムサンが楽しんでいたから。

今日ニャムサンは、きっと楽しんでくれてた。
それは、僕が楽しかったから。

幸せな1日でした(*^_^*)

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<Misaki’s Case ―― ミサキ先生の場合>
…この機会を逃したら、一生ずるずる行く気がする。

「検査の結果も全て良好ですし、大丈夫だと思います(美´∀`咲)」
「良かった( ^ω^ )」
「ただ、長時間の演奏はおすすめできません。ご無理がかかるといけませんからね」
「あ、そこは大丈夫。今回は一曲入魂でいくから(笑) もし都合が合えば、是非ミサキ先生にも来てもらいたいなあ( ^ω^ )」
「…行きたいですけど、多分無理ですねw」
「そうね…ミサキ先生お忙しいものね」
「まあ、仕方ないです。自分で選んだ道なので」
「それはそうだろうけどね…身体壊さないか心配になっちゃう…って、私が心配する資格ないか(苦笑)」
「いえいえww 昔から、身体だけは丈夫なんです(美´∀`咲) 親に感謝しないといけませんねw」
「(笑)…でも、娘さんともなかなか会えないんじゃない?」
「…そうなんですよね(´・ω・`) そこだけが…」
「ミサキ先生は、ネーソーの勉強を見てもらっていたから分かると思うけど…うち、親子の接する時間が短かったでしょう?」
「…ええ。あの当時は、ショウコさんもリョウジさんも本当にお忙しそうでしたね」
「それにかまけて、子どもたちの相手をしてあげられなかったのがね…私、今でも後悔してるの」
「そうですか…」
「ミサキ先生は、うちみたいにはならないでね(苦笑)」
「いえ、そんな…」

 動くなら、今しかない。


<Dialog Jyunji and Yudako ―― 純次とユダ子の会話>
純: 「動くなら、今しかない」か…何だろうね。ミサキ先生は、だるまさんが転んだでもやってるのかな?たしかに、振り向いた時に動いたら
アウトだからね。ミサキ先生、気をつけてね!ヒッヒッヒッヒッヒッヒッ。
ユ: 何の話をしてるのよ!!!!…あのね、アンタ状況分かってんの?
純: ん?何がだいセニョリータ。
ユ: …ここ最近、明らかに私たちの出番、減ってるでしょ。
純: え?そう?
ユ: シリアス展開が増えてきたから、嫌な予感はしてたのよね…
純: ん~、僕、結構出てると思うけどね。
ユ: どこに出てたって言うのよ。
純: ほら、24話でレコード会社の社長さんに土下座したり、26話で久々にヴァイオリンを演奏してみたり…
ユ: どう考えてもアンタじゃないでしょ!!!!
純: オーディションにも出たよ。「ほんの少しのヒッヒッヒッヒッ」って曲を歌ったんだけどね、審査員の人たち、感動したのか全員
「オギャー」って泣いてたよ。
ユ: もういい!!!!
純: でも、よく考えてごらん。僕が「ヒッヒッヒッヒッヒッヒッ」って笑いながら土下座したり、僕が弾くヴァイオリンから「ヒッヒッヒッヒッヒッヒッ」って音色が聴こえてきたら、誰しもが「うわ、オシャレ!」って思うはずだよ。
ユ: むしろ、思うヤツいたら連れてこい!!!!!
純: ま、本編には出ていなくても、純次は常に、読者の心の中にいる。純次フォーエバー。そういうことでいいんじゃないかな。ヒッヒッヒッヒッ。
ユ: ああ…もう出番ないわ、これ……

【純次】「ほんの少しのヒッヒッヒッヒッ」【歌ってみた】 近日うp予定


<STORY28 preview ―― 次回予告>
山籠りなう / トキユのリスク・マネージメント講座 
アへビル十人十色 / 結果発表
(✧≖‿ゝ≖) coming soon
※モデルこそいますが、あくまでもフィクションです。

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