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【連載小説】アヘアヘキングダム 3rd Season Story 15


<Dialog Neesou and Koyuki  ネーソーとコユキの会話>

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ネ:コユキ、お前字メッチャ上手いなw
コ:え?
ネ:メチャクチャ綺麗な字じゃん。
コ:そ、そうかな(´雪ω雪ヾ アハー
ネ:よし、じゃあ今度は学歴と職歴のとこだな。
コ:学歴って、どこまで書けばいいの?
ネ:最終学歴。
コ:じゃあ小学校だ。
ネ:明治時代じゃねーんだぞwww 中学校までは義務教育なんだから、卒業してんだろ。
コ:私、中学卒業してない。
ネ:(´◉◞⊖◟◉`) ハ?
コ:この前も話したけど、中2の3学期にママと家を出たの。でもその時は、中学校に仲の良い友だちがいたし、ダンス部もやめたくなかったから、ママと先生にお願いして、転校しなかった。新しい家から、電車で通ってた。
ネ:なるほど、越境してたんやな。ほんで?その後は?
コ:でも、すぐにママが交通事故で天国行っちゃって、私はママの親戚に引き取られることになって。さすがに同じ中学には通えなくなったから、中3になるタイミングで親戚の家の近くの中学に転入することになってたんだけど、すぐに親戚の家を出ちゃったから。
ネ:(おふくろさん、交通事故だったのか。なにげ初情報だな)
コ:・・・聞いてる?
ネ:お、おお!!そーいうことか。で、その後は例のオヨヨギ公園ホームレス時代だから、コユキは中3の時学校行ってなかったんだな。
コ:うん、最初の2週間しかいってない。
ネ:それで、学校から連絡こなかったん?
コ:来てない。私スマホ持ってないし。
ネ:いや、コユキのところじゃなくてもさ、その親戚とか、おやっさんに連絡行ってると思うんだけどな。
コ:それは分かんない。私退学になったのかな?
ネ:中学退学なんて聞いたことねーぞw 義務教育なんだから、無理やりにでも卒業させるはずだろ。
コ:そうなの?中3で2週間しか行ってないのに、卒業できるの?
ネ:いやだって、中学で退学はねーだろよ・・・あーでも、留年とかはあんのかな・・・
コ:私、卒業式出てないんだよ?卒業証書ももらってないんだよ?
ネ:・・・何かちっと不安になってきたな。ムネさんに聞いてみっか。
コ:あ、ネーソーさんの身内のムネさんだね。
ネ:うん。ポチットナ(´◉◞⊖◟◉`)つ📱 ・・・あ、ムネさん。今大丈夫?ちょっと聞きたいことがあってさ。


【Munetaro’s Case  ―― ムネタロウの場合】
はい、ムネです。大丈夫です。何でしょう。

はい。はい。はい・・・なるほど、コユキ様が中学校を留年せずに卒業出来たかどうかを知りたいと。大丈夫です。この場で分かります。回答をする上で、2点コユキ様にご確認頂きたいことが。・・・・・・いまいらっしゃるんですね。私が直接確認すればいいですか?承知しました。

コユキ様初めまして。ムネタロウと申します。ネーソー様の執事をしております。以後よろしくお願いいたします。

今ネーソー様と話されていた件でお伺いしたいんですが、通われていた中学校は公立ですか?私立ですか?・・・公立ですね。分かりました。

あと、もう1点教えていただきたいのですが、コユキ様ご自身が、その中学校の校長から「留年しますか」と直接聞かれたことはございましたでしょうか?・・・いえ、ご家族や保護者の方ではなく、あくまでもコユキ様ご自身が聞かれたかどうかです。はい。はい。そうですか。分かりました。

ネーソー様に代わっていただいて大丈夫です。
ご協力ありがとうございました。

・・・・・・確認が取れましたので、回答いたします。コユキ様は留年することなく、中学校を卒業していらっしゃいます。まず、コユキ様が通われていたのは公立中学校ですので、原則留年はありません。極めてまれに、特例で留年するケースもありますが、その場合でも、学校側で一方的に留年を決定することは出来ません。当該中学の校長から、本人に直接留年の意思を確認する必要があります。それもされていないとのことですので、留年は絶対にありえません。ご安心ください。

・・・・・・卒業式は欠席しても問題ありません。あれは単に式典ですから。はい、そんなことはあり得ません。もしそうなったとしたら、体調不良で卒業式を休まれた方は全員卒業できないことになってしまいますよ( ̄― ̄)

ちなみに、日本の公立中学校に留年が実質的に存在しないのは、日本の年齢主義に起因します。年齢主義というのは「学習者の年齢と学年を揃えよう」という考え方を指します。日本ではこの年齢主義が根強いので、生徒や親が留年を希望したとしても、学校や教育委員会が却下するというケースが多いのです。ですから、逆に言えば日本では「飛び級制度」というのも定着しないのです。一方で、年齢主義を採用していない国では、公立の中学校でも留年するケースがあります。一例を挙げますと、アメリカで14歳の少年・・・

・・・もうよろしいですか?いえ、全面的に日本語で説明しておりますが・・・そうですか。はい、失礼いたします。


<Dialog Neesou and Koyuki  ネーソーとコユキの会話>
ネ:わーったわーった!!もういい!!日本語でおk!!知りたい情報は聞けたからダイジョブ!!あんがとムネさん!!はいはーい、はーい!!(プチッ)ハァァ・・・っんとにムネさんは・・・そこまで聞いてねえっつーの(´◉◞⊖◟◉`)
コ:どうだった?
ネ:コユキはバッチリ卒業してるって。
コ:(´雪ω雪`)ホッ
ネ:これで安心だな。
コ:良かったー・・・ムネタロウさん、頼りになるね!
ネ:頼りになるのは間違いない。まあ、一言二言・・・三言ぐらい多いけどw 
コ:執事なんて、マンガとかアニメの世界だと思ってたけど、リアルにいるんだね。ネーソーさんはおぼっちゃまだねw
ネ:ちげーし!!単に俺っちのことサポートしてくれてる人だよ。
コ:カッコよかったなぁ。「コユキ様」なんて初めて呼ばれたよw
ネ:あの人、誰にでも様付けだから。ずっとやめろって言ってんだけど。
コ:ちょっと嬉しかった。コユキ様・・・良い響き(´雪ω雪`)フフ
ネ:変わってんなコユキはw まあいいや。不安も解消されたし、履歴書の続き書いちゃおうぜ。
コ:うん!


<Dialog Shouko and Ryouji on the phone  ショウコとリョウジの会話 電話にて>
リ:(お、今日はちょうどいいな) もしもし。
シ:リョウジさーん(^ω^)
リ:ショウコ(^ ^)
シ:昨日ちょっと早かったみたいだから、今日は1時間遅らせました(笑)
リ:お気遣いありがとうございます笑 今ちょうど終わったところだよ。
シ:今日もお仕事お疲れさま(^ω^)
リ:ありがとう。ショウコはこれから?
シ:うん。
リ:今日も素敵な1日になるといいね(^ ^)
シ:ありがとう(^ω^) あ、でね、リョウジさん。今日は楽しいニュースがあるの!
リ:楽しいニュース?
シ:あのね、ユーヤと話したんだけど、夏に皆で会いたいねって。
リ:ああ、日本でね?
シ:うん。私ね、久々にツッキーに会いたい(笑)
リ:ツッキーか笑
シ:リョウジさんも、最近会ってないでしょ?
リ:会ってないねぇ・・・たまに電話はしてたけどね。
シ:あー1人だけ抜けがけしてるー。リョウジさんずるい(笑)
リ:いやいや笑 まあでも実際会うってなると、何年ぶりになるかな・・・
シ:タチバナくんも来てくれると思うし、久々に5人でご飯食べながら昔話するのも良いかなって(^ω^) 
リ:良いね(^ ^) 楽しみにしてるよ。


<Dialog Neesou and Koyuki  ネーソーとコユキの会話>
ネ:免許とか資格は持ってるか?
コ:持ってない。
ネ:じゃあここは「なし」で良い。
コ:はーい。“〆(´雪ω雪`) カキカキ
ネ:次。健康状態・・・病気とかあるか?
コ:特にないけど、心が少し病んでますw
ネ:そんなん書いたら不採用確定だわwww 「良好」でおk。
コ:はーい。“〆(´雪ω雪`) カキカキ
ネ:んで、お次は・・・志望動機か。
コ:志望動機。
ネ:・・・そいえばお前、何のバイトするつもりなん?
コ:特に決めてない。
ネ:決めてねーんかよw
コ:ネーソーさんに生活費渡せるなら、何でもいい。
ネ:それじゃ志望動機書けねーじゃんか。
コ:「お金を稼ぎたいから」じゃダメ?
ネ:ちょっと露骨すぎんなぁw
コ:じゃあ「特になし」にしとく?
ネ:「特になし」じゃダメだろうな・・・
コ:履歴書難しいよ( `³´)
ネ:てか、普通はどんなバイトするか決めてから書くもんだからなw
コ:そっか。まあ言われてみればそーだよね。何が良いかな?
ネ:バイトするなら近場の方がゼッテー良いぞ。
コ:なんで?
ネ:ギリギリまで寝てられるし、寝坊してもダッシュすりゃ間に合うwww
コ:そういう理由www
ネ:俺っちが昔ネカフェで働いてた時は、深夜のシフトで22時からだったけど、普通に10分前に起きてたりしてたかんなw
コ:それで間に合うの?
ネ:チャリぶっ飛ばして5分だったから余裕(´◉◞⊖◟◉`)b
コ:そんな慌ただしいの嫌だーw
ネ:でも、近い方がいいのは確かだぞ。
コ:そっか。じゃあ、さっき履歴書買ったコンビニは?メッチャ近いよ。
ネ:良いんじゃね?コユキはコンビニバイトの経験あるしな。
コ:確かバイト募集の張り紙してた気がする。
ネ:あー、自動ドアんとこな。張ってあったな。
コ:じゃ、とりあえずコンビニにする。それで志望動機書けばいい?
ネ:せやな。書けそうか?
コ:・・・多分。とりあえず1回書いてみるね。
ネ:おk。ちとベランダで一服して来てええか?
コ:いてらー


<Dialog Yuuya and Tukiaka on the phone   ユーヤとツキアカの会話 電話にて>
ツ:・・・はい。
ユ:あら。ツキアカさんが一発で電話出るなんて珍しいわね。今日雪でも降るんじゃないかしら笑
ツ:なんだよそれ笑
ユ:ツキアカさんの場合、毎回折り返しだから笑
ツ:ユーヤからの電話、いつも仕事中に来るんだもん笑
ユ:それはそれは失礼しました。
ツ:で、今日は何?久々に僕の声が恋しくなったとか?笑
ユ:やめてよ笑 あのね、今年の夏、ショウコが日本に帰ってくるでしょ。
ツ:うん。
ユ:でね、ショウコ様から「久々にツッキーに会いたい(^ω^)」とリクエストがありまして笑
ツ:いやいや・・・
ユ:まあ同窓会的なね?もう皆いい歳だし、会える時に会っておきたいってなってね。
ツ:同窓会かぁ・・・性に合わないな・・・
ユ:世界的なヴァイオリニスト様からの直々のご指名ですから。断る権利はないと思ってください笑
ツ:厳しいよ笑 そもそも予定が合うかどうか分からないのに・・・
ユ:あとね、今回はショウコのコンサートに合わせて、リョウジさんも日本に戻ってくるんだって。
ツ:出席します。
ユ:出た笑 ホント、そうやって露骨に態度変えるのね・・・
ツ:リョウちゃんが来るなら、そりゃ行きますよ笑
ユ:ショウコに言い付けとくからね。リョウジさんの名前出した途端、態度変えたって笑
ツ:勘弁してよ笑


<Dialog Neesou and Koyuki  ネーソーとコユキの会話>
ネ:コユキどうだー?
コ:今頑張って書いてる。もうちょっと待って。
ネ:そかそか。とりあえず書けるとこまででいーからな。
コ:うん “〆(´雪ω雪`)カキコカキコ
ネ:志望動機って難しいんだよなー。
コ:“〆(´雪ω雪`)カキコカキコ
ネ:俺っちは大体ネットの例文丸パクりだったけどw
コ:“〆(´雪ω雪`)カキコカキコ
ネ:「御社の企業理念に共感し・・・」とか、そんなん1ミリも思ってねーっつーの(´◉◞⊖◟◉`)
コ:“〆(´雪ω雪`)カキコカキコ
ネ:「メシ代とかガソリン代とかが必要なの!!」って、心の中で叫びながら書いてたかんなw
コ:“〆(´雪ω雪`)カキコカキコ こんなもんかなー。
ネ:お、書けたん?
コ:うん。でも全然自信ないw
ネ:初めてなんだからしょうがねーよ。いざとなりゃネットから引っ張ってくりゃいいんだからw 見してみ?
コ:ハイ(´雪ω雪`)つ□
ネ:えーっと・・・

私は近隣に住んでいることもあり、普段から貴店を愛用しております。その中で、革新的なサービスの数々を取り扱っていることに気が付きました。例を挙げると、オンラインショッピングの商品の受け取りや電子マネーのチャージ、チケットのオンライン購入が可能なことなどです。

コンビニは身近な存在ではありますが、様々な業界と連携しながら、お客様へ複合的にサービスを提供するという点においては、時代の先頭を走っている業界だと考えております。そのような最先端の業界で仕事をすることに大きなやりがいを感じ、今回志望いたしました。

ネ:(´◉◞⊖◟◉`)ハ?
コ:(´雪ω雪`)ドキドキ
ネ:(´◉◞⊖◟◉`)ナニコレ
コ:やっぱダメかー。頑張って書いたんだけどなぁ(´・ω・`)
ネ:・・・コユキお前、履歴書初めてって嘘だろ。
コ:え?いや初めてだよ。
ネ:ゼッテー嘘!!んだよこれは!!
コ:えーそんなにダメだったー?(´・ω・`)
ネ:逆!!ぎゃーく!!
コ:え?じゃあイケてる?
ネ:メッチャイケてる!!てか、イケすぎ!!
コ:ヾ(´雪ω雪`)ノ ヤッター
ネ:普通のバイトの志望動機じゃねーよこんなん・・・「貴店を愛用しております」ってなんだよ・・・こえーよ・・・
コ:何で怖いのw 話し言葉だと「御店」だけど、履歴書だから書き言葉の方がいいかなって。
ネ:なに言ってっかわかんねーよ・・・これさ、むしろネットからパクったと思われて、不採用の可能性あんじゃねーかw
コ:えー不採用じゃダメじゃんw
ネ:・・・つーかコユキ、何でこんなに書けるん??
コ:書ける?(´雪ω雪`)??
ネ:文章だよ文章!!中2までしか学校行ってなくて、何でこんなに書ける?何でこんなに言葉知ってんだよ?
コ:・・・この前言わなかったっけ?小さいころから新聞とか本とかが好きだったって。
ネ:せやった・・・コユキはFBIで本と新聞の英才教育を受けてたんだった。
コ:FBIじゃないしwww
ネ:(まあでもそうか・・・あんだけ読んだり覚えたりできたら、書くのも出来るか。にしても・・・)
コ:英才教育も受けておりませんので(´雪ω雪`)オホホ
ネ:(待てよ・・・速読、記憶、文章・・・)
コ:(´雪ω雪`)?
ネ:(コイツにうってつけの所があるじゃねーか!!)
コ:ネーソーさん?
ネ:コユキ。俺っちは今、お前の能力をバチッ!!と生かせる仕事、思いついたぞ(´◉◞⊖◟◉`)
コ:ホントに!?
ネ:お前のその速読力、記憶力、文章力があれば、ゼッテー活躍できる。
コ:じゃあお金稼げる!?
ネ:間違いなく稼げる。
コ:ヾ(´雪ω雪`)ノ ワーイ 何の仕事?
ネ:俺っちの知り合いがやってる仕事。ソイツにちと連絡してみるわ。それまで、コンビニは1回保留で良いか?
コ:分かった。で、どんなお仕事?
ネ:内緒(´◉◞⊖◟◉`)
コ:えーー!?言ってよーー( `³´)
ネ:まあ慌てなさんな。あれやな・・・できれば実際一度職場見せてもらった方が早えーな。
コ:教えてくれたっていいじゃん!
ネ:さっきコユキにやりたいこと内緒にされたから仕返しじゃ(´◉◞⊖◟◉`)ニャハハ
コ:ネーソーさんのいじわる( `³´) マイナス500ポインツ!!
ネ:いやいやwww まずはその知り合いに募集してるか聞いてみねーとさ、今は人手いらねーって可能性もあっから。仕事内容伝えて、コユキの期待値上げといて、それで断られたら何か申し訳ねーしな。
コ:すでに期待値上がってるもん( `³´)
ネ:そかw ま、知り合いに連絡して、空きがあるようなら一度会ってもらおう。コユキにはその前にちゃんと内容伝えるし、聞いた上でやりたくなかったら、無理しなくていいから。
コ:わかった。じゃあ、そこの空きがなかったらコンビニにする。
ネ:だな。とりあえず今日ソイツに連絡入れてみっから。ゼッテーコユキに会う仕事だから。楽しみに待っとけよ。
コ:うん!空きがあるといいなー(´雪ω雪`)ワクワク

📱<♪♪♪♪♪♪♪♪

コ:ネーソーさん、向こうの部屋で電話鳴ってない?
ネ:お・・・仕事の電話かもしんねーな・・・
コ:コミケの〆切近くなってきたから?
ネ:かもな・・・
コ:お仕事の電話なら、こっち気にしないでそのままモード移行してね。
ネ:おお、あんがとな。とりあえず出てくるわ。
コ:(´雪ω雪`)ノシ ファイテン


【Neesou’s Case  ネーソーの場合】
📱<♪♪♪♪♪♪♪♪

はいはい、今出ますよっと。

ニャムサン

おいめろwww
俺っち、個別に同窓会してんのかよwww

はぁぁ・・・おぬこにも何かお願いされる展開になんのかなぁ・・・マジでもう俺っちキャパないんだけど・・・コミケ間に合わないんすけどマジで・・・


<Story 16 Preview   次回予告>
アタシ忙しいっていったよね? / 軽井沢で壁と友だちになってこい
女子の結託大っ嫌い!! / アイドル☆ソルジャー
Coming Soon・・・m9(´めωめ`)
※モデルこそいますが、あくまでもフィクションです。
※来週はニャムサンウィークです。アイドルソルジャーです。
※次回更新は06/16(水)の17:00です。

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