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【連載小説】アヘアヘキングダム 3rd Season Story 48

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ネーソー:プロのイラストレーター。一人称は「俺っち」。正直で不器用。仲間想いで家族想い。人が好き。困った人はほっとけない。極度の寂しがり屋。笑い声がデカい。


まりこ

毬固:プロ歌手。ネーソーの彼女。やる気、元気、まりこ!!!!よく笑い、よく泣き、よく転ぶ。コユキの件でネーソーと冷戦中。


【Early Morning in front of Mariko's apartment 早朝 マンションの前】

インターホン


(´◉◞⊖◟◉`)つ□ ピンポーン

「はい・・・」
まりこ。俺っちだ。

「・・・・・・」
わりーな。こんな時間に。

「・・・・・・」
話しにきた。

「・・・・・・」
・・・・・・

「・・・・・・」
まりこと話してーんだ。

「・・・・・・」
・・・・・・

「・・・ちょっとまって」
・・・あい。



<5 minutes later 5分後>
毬:・・・・・・
ネ:よ。
毬:・・・・・・よ。
ネ:中、入れてもらっていーか?
毬:だめ。
ネ:・・・・・・
毬:ちらかってるから。
ネ:そか・・・
毬:あるきたい。
ネ:え?
毬:そと、あるきたい。
ネ:・・・でも、ノー変装でええんか?
毬:このじかんならだいじょぶ。
ネ:外、店とかどこも開いてねーぞ?
毬:あるきながらでいいよ。
ネ:・・・わーった。


【Walking aimlessly  あてもなく散歩】

早朝日光街道


毬:・・・・・・
ネ:・・・・・・
毬:・・・・・・
ネ:・・・まりこ。
毬:・・・・・・なに。
ネ:すまんかった。
毬:・・・・・・
ネ:・・・・・・
毬:・・・・・・
ネ:ホントに、申し訳ない。
毬:・・・・・・
ネ:・・・・・・
毬:・・・ねーそーはさ。
ネ:ん?
毬:いま、何にあやまってるの?
ネ:・・・まりこに、コユキのこと話さなかったこと。
毬:・・・・・・
ネ:スゲー大事な話なのに。ホントなら、まりこにいの一番に言わなきゃならんかった話なのに・・・
毬:ほんとだよ!!!!!!!なんでわたしいちばんさいご!!!!!
ネ:・・・・・・
毬:ぶーぶー( `³´) 
ネ:マジで、すまんかった。最悪なことしちまった。
毬:・・・・・・
ネ:・・・・・・
毬:わたしがさ、また歌えなくなるとおもった??
ネ:(´◉◞⊖◟◉`)・・・
毬:まーそうだよね。ぜんかあるもんねw
ネ:いや!だとしても!だとしてもだ・・・これは、ちゃんと言うべきだった。
毬:ほんとだよ!!!!ぶーぶー( `³´) 
ネ:いきなりストレートにぶつけるのはアレだけど・・・たとえば、「大事な話がある。ただ、歌に影響出る可能性もあるから、聞きたくねーならツアー終わってからにする」って前フリして、まりこに決めさせれば良かった。
毬:・・・・・・
ネ:まりこの気持ちを考えてとか、偉そうに思ってたけど・・・結果全然考えれてねーのな俺っち。自分の中で、これで良しって、勝手に決めつけちまった。まりこの気持ちを、ないがしろにしちまった。
毬:・・・ないがしろ????なんだそれ!!!!きいたときないぞ!!!!わがしのなまえか!!!???
ネ:わがしじゃねーわwwwwww まりこの気持ちを大事にしなかったってこと。
毬:だいじにしろよ!!!!かのじょだぞ!!!!ぶーぶー( `³´) 
ネ:ホントにすまんかった。バカだった。
毬:ねーそーはばかじゃないよ!!!!ぶーぶー( `³´)
ネ:何言ってもダメなんかよwww
毬:ねーそーは、いいことしたじゃん!!!!こゆきちゃん、めっちゃいい子じゃん!!!!
ネ:だべ???
毬:だからって、いきなりいえにいれるのはどーかとおもいますが!!!!
ネ:いや・・・そーな・・・
毬:まーでも、ねーそーだからあきらめてるよ。そこはわたし。
ネ:スマン・・・
毬:こゆきちゃんをみすてるねーそーなら、とっくにわかれてる。
ネ:・・・・・・
毬:あーあ。ちゃんといってくれれば、ほれなおしたのに!!!!へたくそ!!!!ぶーぶー( `³´) 
ネ:返す言葉もございやせん・・・
毬:あ、ほどうきょうだ!!!!!!
ネ:(´◉◞⊖◟◉`)ア??
毬:ほどうきょう!!!!のぼりたい!!!!
ネ:小学生かよwww
毬:そうちょうのほどうきょうからのとおり、みたい!!!!
ネ:突発性まりこってやつだな。はいはい。お付き合いしますよ。


【from pedestrian overpass  歩道橋の上から】

歩道橋から

毬:あーいい!!!!やっぱエモい!!!!!!!
ネ:出たwwww 何かネット記事になってたぞ??「マジ天使ツアー 毬固、謎の『エモい』MCで観客困惑」ってwww
毬:なにそのきじ!!!!!!ぶーぶー( `³´) 
ネ:どんだけ新曲宣伝してーんだよwww
毬:・・・ねーそー。
ネ:ん?
毬:1っかいしかいわないから、ちゃんときくように!!!!
ネ:(´◉◞⊖◟◉`)ア?
毬:ワタシモアンナタイドトッテゴメン・・・
ネ:聞き取れねーからダメ。もっかい。
毬:なんで!!!!1っかいっていったじゃん!!!!!
ネ:早口すぎてわかんねーわwww はいもっかい。
毬:・・・んー!!!!わたしも!!!あんなたいど!!!とってごめん!!!!ていったの!!!!!!
ネ:今度は聞き取れましたw
毬:ねーそーのいじわる。 ぶーぶー( `³´)
ネ:(´◉◞⊖◟◉`)ニャハハ


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毬:ねーそー。あいんちゃぬにもあやまっといてね。
ネ:あ?
毬:わたしのこと、すごいしんぱいしてくれてさ。いっぱいふぉろーしてくれて。あいんちゃぬがいなかったら、ぜったいほうかいしてたw
ネ:・・・そか。
毬:たぶんねーそー、あいんちゃぬにめっちゃおこられるとおもうけど・・・
ネ:心配すんな。すでにブチギレられてるw
毬:やっぱりか!!!!
ネ:アイツな、俺っちがコユキのことを相談した時「僕からまりこに伝えとこうか」って、言ってくれたんだよ。
毬:うん。
ネ:かっこつけて断っちまったけど、メチャメチャ後悔したわ。あん時ばかりは、クソ生意気な妹の助言に立ち止まるべきだったって。
毬:ほんとだよ!!!!とまれよ!!!!
ネ:今回のことで実感した。俺っち、ホント未熟だわ。みんなにそれがネーソーっぽいよねってチヤホヤされて、良い気になってた。自分に酔ってた。俺っちはこーいうキャラなんだって。
毬:・・・・・・
ネ:いい加減ちゃんと足もと見ねーと、ホントに大切なものを失っちまう。
毬:・・・・・・
ネ:あまりに近くにあって、当たり前すぎて。どうせずっと近くにあるんだろってそれに甘えてさ。大切なものの大切さって、失いそうになって、よーやく気付くんだよな。これまでも、そんなこといっぱいあったはずなのに。成長ねーな俺っちwww
毬:・・・・・・
ネ:俺っち、まりこだけは、失いたくねーんだ。
毬:・・・うん。
ネ:説得力ねーかもしれねーけど、これは本心だ。
毬:うん。
ネ:ずっとそばにいてくれ。
毬:うん!!!!いる!!!!まりこそばにいる!!!!

(´◉◞⊖◟◉`)アレ?

ん????なんだいまのは!!!!!!

ネ:ちょと待て。俺っち今、何て言った??
毬:「ずっとそばにいてくれ」って、いった・・・
ネ:言ったな・・・
毬:いいました・・・
ネ:プロポーズしとるな・・・
毬:してますね・・・
ネ:指輪もなんも用意してねーのに、朝っぱらの歩道橋で、いきなりやっちゃったな・・・
毬:やっちゃったね・・・エモいね・・・
ネ:・・・・・・(´◉◞⊖◟◉ヾ
毬:・・・いいとおもう。
ネ:(´◉◞⊖◟◉`)ア?
毬:こういうぷろぽーずでも、いいとおもう!!!!!!
ネ:お・・・そか??
毬:うん。とくべつかんがある!!!!ほら!!!!なんかさ!!!!「ほどうきょうこうか」っていうじゃん?????
ネ:あのー・・・まりこさん。もしかして「吊り橋効果」のこと言ってます?
毬:あ・・・ごめんください・・・
ネ:あいかわらずアホやなwww
毬:ちょっと!!!!ゆるしてもらったとおもったら、すぐそうなる!!!!ぶーぶー( `³´) 
ネ:わりわりw
毬:あほでわるかったですね( `³´) Booo
ネ:アホも何も全部ひっくるめて、俺っちにとってまりこは大切な存在なんだよ。アホなところも愛してんだよ。
毬:うわー!!!!なんかまるめこもうとしてる!!!!きけん!!!!
ネ:(´◉◞⊖◟◉`)ニャハハ ・・・なぁまりこ。
毬:はい。
ネ:嫌な思いさせて申し訳ねーけど、コユキが1人立ちするまで、もう少しだけ、俺っちに時間をくれ。
毬:うん。わかった。
ネ:ごめんな。
毬:ううん。だいじょぶ。しんじてるから。
ネ:ありがとな。
毬:れいにはおよばんよ!!!!
ネ:コユキが巣立っていくのを見届けたら、結婚しよう。
毬:・・・聞こえなかったからもっかいいって。
ネ:いや今はちゃんと言ったろwww
毬:きこえなかったの!!!!もっかい!!!!
ネ:さっきの仕返ししてんじゃねーよwww
毬:ぶーぶー( `³´) 
ネ:っんとに・・・w じゃ、もう言わねーぞ。最後だぞ。
毬:はい。


まりこ。


はい。


俺っちと、結婚してください。


よろこんで!!!!!!!!




<Story 49  Preview   次回予告>
アイドルソルジャーイベントにゃん(☆ФωФ)ノ
Coming Soon・・・m9(´めωめ`)
※モデルこそいますが、あくまでもフィクションです。
※あ、いや。違うから。これ、最終回じゃないから。
※次回更新は10/16(土)の20:00です。

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