【不毛な時間】めろスマホ メモのお蔵出し
気温変化と共に、秋ピリカグランプリの足音が確実に近づいてきている。
一日中紙について考えている人。Amazonで紙を買った人。テーマを「東京」と思い込み発狂する人。小説のコンクールで、なぜか遊戯王バトルをしようとしている人。「やばいよやばいよ」と往年の出川哲郎の物真似をしている人。過去4回のピリカグランプリを考察した結果、最後はアニマル浜口になった人。
ピリカグランプリは心を狂わせる。応募開始前に関わらず、数多の悲喜交々が跳梁跋扈。宛ら、魑魅魍魎な百鬼夜行の様相を呈している。こんな文章を書いたらまず受賞しないので、読者諸氏には何卒真似しないで頂きたい。誰もしない。
ぎくかわさんスポーツには猛省を促したい
言い換えれば、それだけピリカグランプリには魅力が詰まっているということだ。その中の1つに、ぎくかわ氏ことgeek審査員が大会終了後に投稿する記事、「メモのお蔵出し」がある。参加経験者の多くは、赤べこの如くウンウンウンウンと頷いているであろう。
主催でもあるピリカ審査員のことばを借りると、「geek審査員の講評は、それ自体が一つの文学作品」である。疑う方は、shino五の言わず、上の二記事を読んで頂きたい。
つい先日、geek審査員のトークが実は無意味であることがスクープされ、新聞の一面見出しになっていた。なにをいわんやである。ぎくかわさんスポーツには猛省を促したい。ただし、自称元カノの「あんまり思い出せないけど、キスをしたくなかったことだけ覚えている」という告白は大変面白いので、そのままで宜しい。
世界中の不幸が凝縮して頭に降り注ぐ刑
春ピリカ版お蔵出しには、1つの作品の短評に約190字を費やしたと記載がある。春ピリカの作品数は「まるで指みたい!」で記憶に新しい111本。190×111、文字数にして21,090文字である。ここで問題。
茶番はさておき。1作品=1,200文字換算で、geek審査員は、約18作品分をメモしたということだ。考えてみてほしい。貴方が応募期間中に、「紙をテーマに18作品書きたまえ」と命令されたらどうだろうか。貴方はきっと、世界中の不幸が凝縮して、そいつの頭に降り注ぎますようにと、来年の七夕で短冊にしたためてしまうだろう。板尾の嫁になって、一生踊り続ける刑をそいつに処してしまいたくなるだろう。私は何の話をしているんだろう。
お願いだから硝酸はかけないでください
勿論作品そのものと講評は、作り方の根本が異なるものではあるのだが、すべての作品に向き合い、本気で2万字を書く熱量からは、大会ならびに参加者への愛しか感じない。クリエイターとしても確かな実力を持つgeek審査員の、約2万字のメモから厳選されたお蔵出し記事は、そりゃ水前寺清子もとい垂涎の的なのである。
カタカナではあるが、日本語には「インスパイア」という便利な表現が存在する。パクってやるぜその手法ということである。だがしかし。駄菓子菓子。geek審査員がカスピ海なら、オイラは水たまり。geek審査員がゴディバのチョコレートなら、オイラは酢だこさん太郎なのである。菓道の名誉のために書くが、○○さん太郎シリーズは名作しかない。これはあくまでも価格としての比較である。ここまで長々と釈明を書くなら、例に出すべきではなかったのである。
というわけで、大会終了後のお蔵出しはgeek審査員にお任せし、オイラは大会前のお蔵出しに挑戦する。何言ってんだコイツ。読者諸氏の声なき声が、賭博黙示録カイジの「ざわ・・・ざわ・・・」の如く聞こえてくる。「甘えるな。世間はお前らの母親ではない」。利根川の名言が聞こえてくる。
さて。問題は「何をお蔵出しするか」だ。geek審査員のお蔵出し記事が絶賛されていることだけに着目した結果、「お蔵出し=カッコいい」という捩じれた公式が、オイラの大脳基底核にバチコンと刻印されてしまったのである。確たる原材料もないまま、只々お蔵出ししたことを褒めてくれと叫ぶ、悲しきお蔵出しモンスターに成り下がってしまっては、読者諸氏の賞賛は得られない。硝酸をぶっかけられるのが関の山である。
ティファールでお湯が沸くまでの間で必死に考えたが、メモと言えばスマホのGoogle Keep内のそれしか浮かばなかった。読者諸氏が酸性の液体を忍ばせてないか戦々恐々としつつ、まだまだ書き続ける。本能には逆らえない。
ここから先も得られるものは何もありません
かつてのオイラは、小説やエッセイに関して、ネタとなるようなメモは取らない主義を貫いていた。「何か思いついても、メモにした瞬間、鮮度が落ちちゃう気がするんですよねー」と謎のカッコつけをして、幾多のアイディアを利根川やメコン川に垂れ流してきたのである。千鳥の大悟ならこう言うだろう。アホけ!
約2年前になるだろうか。何か思いついたら、スマホ内のGoogle Keepというメモ帳機能に打ち込むことにした。そこから生まれた記事、2年間でたったの1本。それも、メモした1時間後に記事にしたので、見返さずとも覚えていた。メモって何かね、明智君。
とはいえ、あのめろさんだ。とんでもないことがメモされているに違いない。note内で3人くらいは思ってくださっているだろう。残念ながらオイラは思わない。読み返しても意味不明だからだ。そして、蔵から何も出さぬまま、たった今2000文字を経過した。不毛な時間itself. タイトルにも書いたはずだ。ここから先も得られるものは何もない。それを覚悟出来る方のみ、ブラウザバックせず先に進んで頂きたい。
うな丼タレ無しはストイックが過ぎる
では、いよいよめろメモの蔵出し開始。
もういきなり意味が分からない。いや、思い出した。すき家でうな牛のテイクアウトを注文した時だ。知らない方のために説明すると、うな牛とは「うな丼」と「牛丼」がハーフ&ハーフになっている罪深き欲望丼である。
オイラは通常、牛丼は「つゆ抜き」で注文する。つゆだく派には信じ難い所業だろうが、出来ればつゆが沁み込まず、白米のまま牛肉や玉ねぎと食べるのが好みなのだ。
その日も、うな牛の牛丼部分はつゆ抜きで注文した。券売機でつゆ抜きを選択できるのだ。出来上がりを待っていると、店員さんから声を掛けられた。
店員「あの~すみません。つゆ抜きは、うな丼か牛丼かどちらですか?」
めろ「牛丼の方でお願いします」
店員「かしこまりました」
何の疑問も頂かず即答した。5秒後に思った。
うなぎはつゆじゃなくてタレでしょうが!!(cv.武田鉄矢)
なぜ武田鉄矢かは、その時の自分に聞いてみないと分からない。ただ、うな丼をタレ無しで食べるのは、やはりストイックが過ぎると思う。
これの意味は分かる。カタカタカタカタカタばーーーーーん!!と最後にエンターキーを叩くやつにイラッとしたんだろう。ええやんかそれくらい。てか、こんなテーマでエッセイ書いても何も広がりませんよ。猛省してください。
とにかくイライラしてますなこの人は。分かるけど。「ええんやったら言うてくんなや」ってことよね。ま、メモに書くことで心を落ち着かせる効果は、確実にあると思っています。
長編メモ。これは覚えてる。カフェで隣に座った若い男性AB2名が話してて、Aがずーーーっとしゃっくりしてたんですよ。なのに、2人とも全然気にしないで会話続けてて。
多少気にするでしょ?Aが「とまんねぇwww」って恥ずかしがったり、水飲んだりとか。Bが「ダイジョブかよ(苦笑)」とか。そういう振る舞い一切なくて、しゃべり終わりにヒッ!!とかヒュッ!!とかスコップ!!って必ず付いてくるのよ。気になってしゃーないでしょ?
お前のせいじゃないのは分かってるけど、分かってるけど…少しは気にしろやーーーーーーーーーー(ノシ*`ω´*)ノシって思ってるうちに、コーヒーは人肌くらいの温度になってました。
いや、マジで1回はっきりと「スコップ!!」って言ったから。
これも全く意味が分からない。誰に対してなぜこう思ったのか。ただ、あまりにもメモを活用してないのが不憫なので、今回の記事で無理矢理使いました。嗚呼我之覚書不毛也。
元ネタを知らない人からしたら、恐怖でしかないメモ。
氷と水の芸術祭、結局多忙で参加できなかったんですが、何かしたかったんでしょうね。足掻いた結果ですね。大変恥ずかしいですね。メモなんてものはお蔵出ししない方が良いんですよね(オイ)
これが唯一記事に繋がったメモ。胸を張るような記事ではないんだけども、みなしゃまに楽しんでもらえたようなので、ここだけは自分を褒めよう。
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まだまだメモは存在するが、ご覧になって頂いた通り「不毛」の一語に尽きるので、この辺でそっ閉じしようと思いやす○┓サーセンシタ
閑話休題。秋ピリカグランプリ応募開始まで約1週間。
参加迷われている方は是非こちらを。
そういうことである。