【連載小説】アヘアヘキングダム 3rd Season Story 38
<Dialog Ryouji and Tukiaka リョウジとツキアカの会話>
リ:・・・お待たせ。
ツ:リョウちゃん、ここ忘れてなくて良かった笑
リ:忘れるわけないって(笑)
ツ:いや、良かった。
リ:ツッキーと大事な話をする時は、いつもここだったからね。
ツ:うん。
<Dialog Dr.Misaki and Haruto ミサキ先生とハルトの会話>
ハ:僕は、コユキの近くにいてはいけない。会ってはいけない。存在してはいけない人間なんです。コユキにとって今の僕は、ただただ哀しみを引き起こすだけの存在です。
美:・・・・・・
ハ:それでも先生は、コユキと僕が、会うべきだと思いますか。
美:・・・・・・
ハ:・・・・・・
美:うん。私は会った方が良い派よ。1ミリも変わらないわ。
ハ:・・・先生も頑固ですね。
美:「美人は頑固だ」って、相場が決まってるのよ(美´∀`咲)
ハ:なんですかそれ・・・w
美:・・・・・・
ハ:・・・・・・
美:思いは言葉にしないと伝わらないの。人の心なんて、目に見えないんだから。
ハ:・・・・・・
美:「もうキミには会わない。でも心の中で、ずっとキミのことを想っている」みたいな歌詞の曲があるじゃない?
ハ:・・・・・・
美:私ね、あれ大嫌い。だって、そんなの自己満足でしょ。心の中で思ってるだけで、黙ってても何も伝わらないじゃない。相手は「会いに来てほしい」「話がしたい」って、思ってるかも知れないのに。
ハ:・・・・・・
美:自分の中で、思いを膨らませて。ポジティブになったり、ネガティブになったり、頭の中でストーリーを展開して。そんなの自分勝手よ。
ハ:・・・・・・
美:自分の殻に籠ってる限り、その思いは誰にも何にも伝わらない。
ハ:・・・・・・
美:さっき言ってたよね。「コユキちゃんに何を言えばいいのか分からなかった」って。それがハルトくんの思いなら、飾る必要ないんじゃない?それをそのままコユキちゃんに伝えればいい。
ハ:・・・・・・
美:あ、そうか。何を言えばいいから分からなかったから、ハルトは私に会いに来られなかったんだな。私のことを憎んでたからじゃなかったんだなって、なるかも知れないじゃない。それでコユキちゃんの心が少しでも楽になるなら、伝えた方が良いじゃない。
ハ:・・・・・・
美:言葉は伝えてこそ、価値があるのよ。言葉は伝えてこそ、相手を変えられるし、自分を変えられる。世界を変えられる。
ハ:・・・・・・
美:これからコユキちゃんに、笑顔で人生を進んでいってほしいと思うなら、ハルトくん、あなたの言葉で、世界を変えるしかないの。
ハ:・・・・・・
【Ain's Case アインの場合】
打ち合わせまでまだ少し時間はあったけど、まりこと別れた。
「僕から兄貴に言っとこうか?」
「ううん・・・だいじょぶ。じぶんではなす」
「・・・わかった」
「アインちゃぬありがと!!!!」
「いや・・・」
まりこが自分で・・・と言うなら、僕からそれ以上言えることはなかった。あとは兄貴とまりこの2人で決めることだ。
まりこは、仕事内容や普段の言動から、いつも元気でポジティブで、能天気な子だよねって思われがちだ。でも、まりこだって1人の人間だし、仕事を離れれば普通の女の子。とても繊細で、傷つきやすい面もある。自分の中でネガティヴに走って、被害妄想を膨らませちゃって、もういいもんいいもんねーそーなんてしらないもん!!!!!って、なっちゃうかも知れない。いやすでになってる可能性すらある。
実は僕も、フィーモのことを相談したかった。でも、とてもそんな空気ではなくて・・・本当ダメだね僕は。他の人にはこうだよああだよってズバズバ言うくせに。自分のことになると、途端に弱い。
いや、一旦切り替えよう。今日の僕には、コユキちゃんを預かるという大事なミッションがある。せめて、まりことバカ兄貴が2人でちゃんと話せる場を作らないと。親友として、妹として。
ダメだ。心が落ち着かないや。ちょっと公園散歩してから帰ろう・・・
<Yuimi's Case ユィミの場合>
「ゆたさん勝手に家くんじゃねーよwww ラキアじゃねーんだし、事前に知らせろよ(´◉◞⊖◟◉`)」
いや行ってないし。昨日はずっと家いたし。
「は・・・?じゃあ昨日ウチ来たの誰なんだよ・・・」
いや知らんし。こっちが聞きたいし。
「いやでも、ゆたさんの詳しい話、コユキが本人から聞いたって言ってたぞ?インディーズの頃のエピソードとか、レンレコのオーディションの時のこととか。俺っちコユキから聞いたけど、内容全部合ってたぞ。そんなの詳しく話せるの、ゆたさんしかいねーだろ(´◉◞⊖◟◉`)」
何その話。誰なの・・・
怖すぎるんですけど・・・(๑꒪ټ꒪๑)
<Dialog Ryouji and Tukiaka リョウジとツキアカの会話>
リ:・・・・・・
ツ:・・・以上です笑
リ:ユーヤさんには?
ツ:何も。
リ:そっか。
ツ:うん。
リ:・・・・・・
ツ:やっぱり、生き方曲げられないのよ俺。
リ:うん。
ツ:リョウちゃん、やっぱ俺おかしいかな。
リ:うん(笑)
ツ:ですよねー笑
リ:娘さんは?
ツ:今度会ってくる。
リ:孫いるんだもんなぁ。先越されたなぁ(笑)
ツ:1つくらいリョウちゃんに勝つものがあったって良いじゃん笑
リ:・・・俺に出来ること、考えてみるよ。
ツ:ありがとう、リョウちゃん。
リ:・・・・・・
ツ:そろそろ戻る?
リ:いやもう良いんじゃない?2人でどっかで飲み直そう。
ツ:ショウコさんに怒られるよ笑
リ:いいよもう。俺が電話で抜けるって時点で、多分バレてるし(笑)
ツ:たしかに笑
<Dialog Neesou and Mariko on the phone ネーソーと毬固の会話 電話にて>
ネ:(お、きたな)ようまりこ!!
毬:ようねーそー!!!!!
ネ:予定通り、到着20時あたりか?どこ迎えいけばいい?
毬:あ、いや・・・えーっと、んーっと・・・
ネ:どした?(´◉◞⊖◟◉`)
毬:じつは、ざんぎょうが伸びてしまいまして・・・
ネ:え?マジで?まだ鹿児島におるん??
毬:いや!!!!!こっちにはもどってきたんだけど、まだやることがあって。
ネ:そっか。休み減っちまうな・・・
毬:うん。2~3日くらいかかるかな。おちついたらまたれんらくする。
ネ:おう・・・わかった。今日まりこに話したいことあったんだけどな・・・
毬:・・・きょうはききたくないからいい。
ネ:え?
毬:じゃーね!!!!!!(プチッ)
ネ:(´◉◞⊖◟◉`)ナンナン・・・
<Alumni Association by AHEKIN Adult Group アヘキンおとな組同窓会>
純:・・・いや、それでね。僕も焦ってさ。うわ何だこの急に登場してきたイケメンは!?って思ったら、鏡に映った僕だった。ヒッヒッヒッヒッヒッ
シ:(爆笑)
ユ:なにその話笑
純:あれ?そういえばリョウちゃんとツッキーがいないね。
タ:たしかに・・・リョウジ先輩は電話で、ツッキーさんはトイレって言ってましたが。
ユ:いいのよほっといて。いつものことだから。ね?ショウコ先生笑
シ:うん。2人にはあとでお説教です( ^ω^ )
純:うらやましいな~。ショウコさんからお説教なんて、男にとってはむしろご褒美だからね。ヒッヒッヒッヒッヒッ。
タ:それは強く同意します。
ユ:タチバナくんまで何言ってるの笑
<Dialog Neesou and Ain on the phone ネーソーとアインの会話 電話にて>
ア:(ハァァ・・・)はい。
ネ:いまだいじょぶか?(´◉◞⊖◟◉`)
ア:・・・まだ早くない?17時でしょ?仕事終わったらちゃんとコユキちゃん迎えにいくから心配しないで。
ネ:いや、それなんだけどな。やっぱ今日来なくていいわ。
ア:は?
ネ:さっきまりこから連絡あってさ。今日来れなくなったって。
ア:(ハァァ・・・)まりこはなんて?
ネ:いや、こっちには戻ってきてるらしいんだけど、まだ仕事が残ってるみたいで。2~3日休み減っちゃうって。
ア:(ハァァ・・・)うん・・・
ネ:コユキのこと、今日まりこにちゃんと話したかったんだけどな。仕事ならしゃーない。落ち着いたら連絡するって言ってたわ。予定組んでもらって申し訳ねーけど、今日コユキ預かってもらわなくて良くなったから。
ア:(ハァァ・・・)そうですか・・・
ネ:今回はちゃんと休みとれるって、まりこ言ってたんだけどな・・・やっぱメジャー歌手って大変だわな。ツアー終わっても、なんだかんだ色々やることあるんだよな(´◉◞⊖◟◉`)
ア:ないよこのバカ!!
ネ:あ!?バカっつったか今!?( `皿´)
ア:バカにバカって言って何が悪いんだよこのバカ!!
ネ:テメー!!兄に向かって3回バカって言ったな!!( `皿´)
ア:おいバカ。今回のコミケはもう捨てろ。それどころじゃないから。
ネ:んだそれ!!( `皿´) ふざけたこと言ってんじゃねーぞ!!( `皿´)
ア:ふざけてんのはお前だろこのクソバカ!!マジで何とかしろよ。もうどうなっても知らんぞ。
ネ:テメーはさっきから何言ってんだよ!!( `皿´)
ア:余計な気回さないで、最初から言っとけばよかったんだよ!!僕聞いたじゃんかよ!!「俺っちから言うわ~(´◉◞⊖◟◉`)」とかカッコつけてんじゃねーよこのバカ!!あーもうホントバカ!!メガトン級のバカ!!
ネ:メガトン級のバカだとこらあああああああああああああ( `皿´)
ア:もう知らない!!(プチッ)
【Neesou's Case ネーソーの場合】
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
意味わかんねーし!!!!( `皿´)
なんだこいつ!!!!( `皿´)
マジムカつく!!!!!( `皿´)
てか、彼女にも妹にも電話切られる俺っちってなんなん・・・(´◉◞⊖◟◉`)
【Fiimo's Case フィーモの場合】
アインちゃん、この前はごめん。
会って話せないかな。
昨日 20:42 既読
アインちゃんから、連絡なし。
お手本のような既読スルーだ。
「僕が誘うこともあるけど、僕は、アインちゃんをただの友達だと思って誘ったことは、今まで一度もないよ」
「・・・・・・」
「僕は気軽に誘ったことなんかない。毎回デートだと思って、ドキドキしながら誘ってる」
「・・・・・・」
「今後僕がアインちゃんを誘う時は、そういう気持ちなんだって、思ってほしい」
今アヘビルに住んでるのはアインちゃんと僕だけだ。別に約束とかしてなくても、エントランスとかエレベーターで会うことはしょっちゅうある。でも、きっと今は気まずい。僕を見た瞬間、アインちゃんはまた逃げちゃうかもしれない。また本体がダメージを受ける展開になるのかも知れない。
でも、僕はアインちゃんに言ったこと自体に、後悔はない。
グチャグチャ考えてもしょうがないね。伝えた以上、こっちは待つしかないんだから。
気分転換、ってわけじゃないけど、ふと知らない街を歩いてみたくなった。何も考えず、気の向くままに。
<Dialog Ryouji and Tukiaka リョウジとツキアカの会話>
リ:さて。どこにする?
ツ:例のジャズバーは?
リ:あ、あそこまだあるの(笑)
ツ:あるある笑
リ:久々にマスターに会いたいね。
ツ:あ、マスターは10年くらい前に引退して、今は息子さんがやってる。
リ:そうなんだ。
ツ:でも、居心地の良さは変わんないよ。
リ:へぇ。いいね。
ツ:じゃ決まりで。
リ:・・・・・・あ、ツッキーごめん。先行ってて。
ツ:え?
リ:ちょっと寄り道する。
ツ:俺放置して寄り道って、リョウちゃんひどくない?笑
リ:いや、あれ・・・(笑)
ツ:ん?
リ:娘(笑)
ツ:マジで笑
【Ain’s Case アインの場合】
ばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばか
「お怒りですね、お嬢さん(^^)どうされました?」
・・・・・・
!!
【Tsurizou's Case ツリゾウの場合】
やう。
いや待って。俺ツリゾウちゃうし。ソロゾウだし。
ツリゾウって、もはや誰がモデルか分かんないし。
【Sorozou's Case ソロゾウの場合】
そうそう。これね。ではあらためて。
やう。
あのね、とうとう買っちゃったのよ。カワサキのバルカン800。
見てよこれ。最高でしょ。え?どこが最高かって?語っちゃっていいの?
ここまで「ダジャレを言って足がつるだけ」っていう訳分からないキャラだった俺。純次臭はするけど、純次ほど切れ味のないキャラに甘んじていた俺だったけど、やっちゃっていいんだね。本領発揮しちゃっていいんだね。
まずね。コイツはシンプルに速い。大型の800だけど、車体を構成する主なパーツは中型の400と共用なのよ。車重は中型だけど、エンジンは大型ってことね。これが、アクセルを開けた時の鼓動感と加速の高揚感の芳醇さを生み出してるわけよ。
ん?乗ってる姿が見たいって?しょうがないなぁ。じゃあ跨ってみるから。あ、俺から1つアドバイス。バイク乗る時は脚をちゃんと上げること。じゃないとバイク蹴飛ばして倒しちゃうから注意。まあ見てな。
ヨイショット
ピキッ
あっ、大腿二頭筋・・・しかも両脚・・・
<Dialog Fiimo and Sorozou フィーモとソロゾウの会話>
フ:(知らない街を歩くのって、やっぱ新鮮でいいわ)
ソ:(プルプルプルプル)オネガイ・・・
フ:!?
ソ:(プルプルプルプル)ダレカ・・・
フ:・・・だ、大丈夫ですか?よいしょっと・・・
ソ:ありがとうございます・・・フゥゥ・・・危なかった・・・グッパグッパ👣
フ:良いバイク乗ってらっしゃいますね。
ソ:・・・!?
フ:バルカン、カッコいいですよね。
ソ:あ、兄貴!!
フ:・・・・・・え?
ソ:兄貴と呼ばせてください!!
フ:兄・・・・・・え?
<Story 39 Preview 次回予告>
男心と秋の空 / ツキアカとユーヤ
行きゃいーんだろ行きゃよ!! / 開催決定だにゃ~(☆ФωФ)
Coming Soon・・・m9(´めωめ`)
※モデルこそいますが、あくまでもフィクションです。
※いやもはや、ツリゾウで良くね?
※次回更新は09/08(水)の17:00です。