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書くということ

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品性のある文章、礼を逸してない文章、誤解を生まない文章を書くために日々精進。実用書の校閲者・翻訳校閲者として他人の文章を読むが、一番気になるのが「誤り」ではなく、「ノイズなく相手…
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#読書感想文

木下是雄『理科系の作文技術』~感想

 定評ある文章術本だが、なかなかページが進まず読みづらかった。この著者ならではの「工夫」…

ファクトチェック~福岡伸一『ルリボシカミキリの青 福岡ハカセができるまで』感想

 福岡伸一(自称「福岡ハカセ」)の『ルリボシカミキリの青』を数年ぶりに読んでいたら、こん…

福井安紀『職業は専業画家』から得た知見

 画家を目指す人に限らず、すべてのクリエイターと予備軍が読むべき書。以下、小見出しは本書…

八木仁平『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』で見つけてみた、やりたいこと…

「やりたいこと」を見つける本のひとつだが、流行りの「世界一やさしい」の枕詞がついている。…

齋藤孝『語彙力こそが教養である』感想

 語彙について、教授の名言がどんどん飛び出してくる。ちょっと拾っただけでも次のとおりだ。…

真田正明『朝日新聞記者の200字文章術 極小コラム「素粒子」の技法』

 『書く力』に続き、同じ著者の本をもう1冊読んだ。本書は、朝日新聞夕刊の200字コラム「素粒…

樺沢紫苑著『言語化の魔力』感想文その後

 本書が発売された11月、著者自らが選ぶ「感想キャンペーン」があった。応募したところ、ここnoteに書いた文章で優秀賞をいただいた(キャンペーン詳細および久松の名の載った結果発表は、 ↓ をご参照ください)。  優秀賞を受賞した感想文は以下にリンクを張った。  そして昨日(2023年2月16日)、本書『言語化の魔力』が「読者が選ぶビジネス書グランプリ2023」の自己啓発部門賞を受賞したと発表された。著者の樺沢紫苑先生、おめでとうございます!! 受賞記念で新しくなった真っ赤

外岡秀俊『おとなの作文教室 「伝わる文章」が書ける66のコツ』感想

 文章術本の最初の一冊としてお勧めしたい本である。そして数年に一度読み返したい本でもある…

真田正明『朝日新聞記者の書く力 始め方、終わり方』感想

 朝日新聞コラム「素粒子」の執筆者による、九章から構成された文章術の本である。 「書く力…

井坂洋子『ことばはホウキ星 詩・ナイト&デイ』感動 

 いまの自分が記す「ことば」の調子を判定したいが、自分ではなかなか難しい。しょうがないか…

山口文憲『読ませる技術 書きたいことを書く前に』感想

  著者は「まずい文章というのは誰が見てもまずい」が、「下手な文章を書かないコツはある」…

大崎清夏『目をあけてごらん、離陸するから』感想

 思い出した、本って宝物のように読むものだって。もう何十年間も、本って、消費したり、消化…