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書くということ

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品性のある文章、礼を逸してない文章、誤解を生まない文章を書くために日々精進。実用書の校閲者・翻訳校閲者として他人の文章を読むが、一番気になるのが「誤り」ではなく、「ノイズなく相手…
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#翻訳者

翻訳者が原稿を書くなら

 今日は翻訳者のライティングの話をする。有料、無料を問わず「原稿を書く」翻訳者に読んでほ…

By doingの訳し方~格助詞「より」など

 〈do(ing) A by doing B〉はよく英文で見かけます。ビジネス翻訳ではとくに頻出します。そこ…

翻訳者vs翻訳チェッカー/校閲者

 翻訳者のみなさまはほんとにチェッカー(レビュアー/校正者/校閲者)が嫌い。25年前からず…

翻訳チェッカーという職業 #3

 昨日 https://note.com/merlin_witch/n/n804a7956ea3f の続きである。翻訳チェッカーに必要…

翻訳チェッカーという職業 #2

 昨日 https://note.com/merlin_witch/n/nda287a4cac2c の続きである。翻訳チェッカーに必要…

便利な訳語。なるべく使わないで! #3

 今日は「便利だけどなるべく使わないで!」の3つ目、「行う」について説明しよう。 ~を行…

クリーンな文章

 実用文はシンプルでわかりやすいことが一番。読み手に負担をかけずに言いたいことを伝えるのが「よい文章」である。  読み手に負担をかけないとは、ノイズがないということ。誰かの話を聞くとき、周りに騒音があるとうるさくて内容がつかめない。文章も同じである。  具体的に説明しよう。誤字や脱字がないのは大前提。次に大事なのは、呼応表現が的確であること。たとえば「決して」ではじまる文章は、末尾に「ない」等の否定表現が必要だ。そうでなければ、読み手の脳は結語を探して彷徨ってしまう。こういう

JAT2016年「翻訳者の目線」より~訳文の前に、普通の文章できちんとした日本語を

 執筆者、編集者としての顔も持つわたしは、翻訳ではない文章を書く機会も多い。  もちろん…

ことばを商売とするならば~汚いことば、下品なことばを使わない

 ことばを商売とするならば、そういうことばを売りにしているのでない限り、汚いことばを使わ…