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書くということ

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品性のある文章、礼を逸してない文章、誤解を生まない文章を書くために日々精進。実用書の校閲者・翻訳校閲者として他人の文章を読むが、一番気になるのが「誤り」ではなく、「ノイズなく相手…
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#日記

言われたら「失礼」な言葉は使わない

「お疲れさま」には「でした」が必要 「お疲れさま」「ご苦労さま」は失礼な言葉ではない。目…

齋藤孝『語彙力こそが教養である』感想

 語彙について、教授の名言がどんどん飛び出してくる。ちょっと拾っただけでも次のとおりだ。…

真田正明『朝日新聞記者の200字文章術 極小コラム「素粒子」の技法』

 『書く力』に続き、同じ著者の本をもう1冊読んだ。本書は、朝日新聞夕刊の200字コラム「素粒…

ソムリエと語彙

先日ここに、真田正明『200字文章術』の感想を書いた。 https://note.com/merlin_witch/n/n502

外岡秀俊『おとなの作文教室 「伝わる文章」が書ける66のコツ』感想

 文章術本の最初の一冊としてお勧めしたい本である。そして数年に一度読み返したい本でもある…

真田正明『朝日新聞記者の書く力 始め方、終わり方』感想

 朝日新聞コラム「素粒子」の執筆者による、九章から構成された文章術の本である。 「書く力…

モーニング・ページ

脳の排水  ジュリア・キャメロン著、菅靖彦訳『ずっとやりたかったことを、やりなさい』に載っているワーク、モーニング・ページを1月8日から始めた。本書には「アーティストになるため」に、3か月間12週間のプログラムが載っているが、そのベースとなるのがモーニング・ページだ。  毎朝起きてすぐ、A4ノートに3ページ書き続ける。内容は何でもよいという。とにかく毎日毎日続くワークで、かなりきつい感じを受ける。それをなぜやろうと思ったか。  本書に、モーニング・ページは「脳の排水」とあっ

井坂洋子『ことばはホウキ星 詩・ナイト&デイ』感動 

 いまの自分が記す「ことば」の調子を判定したいが、自分ではなかなか難しい。しょうがないか…

クリーンな文章

 実用文はシンプルでわかりやすいことが一番。読み手に負担をかけずに言いたいことを伝えるの…

山口文憲『読ませる技術 書きたいことを書く前に』感想

  著者は「まずい文章というのは誰が見てもまずい」が、「下手な文章を書かないコツはある」…

大崎清夏『目をあけてごらん、離陸するから』感想

 思い出した、本って宝物のように読むものだって。もう何十年間も、本って、消費したり、消化…

「つらい」と「苦しい」の使い分け

 どちらも苦境にあるときに使う語であるが、辞書等を当たっても、どのように意味合いが違うの…

書くこととは何か。なぜ、書かねばならないのだろうか。

書評『切りとれ、あの祈る手を 〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話』佐々木中著 河出書房新…

「お声がけください」ではなく

 いつから皆がこの言葉を使うようになったのだろう。「声をかけてください」に代わって、15年ほど前から特にオフィスで聞くようになった。ちょっと話があるとき、相手に向けて「(仕事のきりのいいときに)お声がけください」と言ったり、何かに誘うとき「~さんにお声がけしましょう」と言ったりする。  なぜこんなに広まったのか。敬語として簡単だからだろう。「(ご都合のよいときに)声をかけてください」「(~さんに)声をかけましょう」には、「声」のあとに「を」という助詞が必要だ。だが、「お」をつ