相手の望む愛情表現を知る
今回はタロットの記事をお休みして、タイトルの件について書こうと思う。
我が家には小5と小2の息子がいる。夕食を作っている最中にふと、「私は彼らに愛情を注いでいるつもりだが、その気持ちはうまく伝わっているんだろうか?」と疑問に思った。(愛はただ与えるモノであり、相手がどう受け取るか考える必要がありません、みたいな話は今回は脇に置いておく。)
というのも、私の母は私をとても愛してくれていたし、大切にしてくれていた。それはめちゃめちゃよくわかっていたし、うれしかった。ただ、母と私は性格も好みも全然違っていて、表現方法については、「そうじゃなくってぇ・・・」と感じることが間々あった。
母はよく手を繋いだり、ピッタリくっついてきたりしたがった。私が子を生んだ際に「子どもとスキンシップをとるのは大事だよ〜。」と語っていた。母がそれこそが最も愛情を示すよい手段だ、と思っていたことにそこで初めて気づいた。
実は私はけっこうドライな子で、ピッタリとくっつくようなウェットな関係はそれ程好みではなかった。どちらかといえば、言葉で褒めてもらったり、一緒に遊んでもらう方が大事にされていると感じた。(ちょっと西洋占星術的な考察を挟むと、私は太陽天秤・月山羊、母は太陽蟹・月牡羊だからか?!)
そんなこんなで、私は夕食の際に息子達にアンケートを取ってみた。
「私は君たちのことが大好きです。だから、君たちにその気持ちを伝えたいけれど、どんな方法で伝えられるのが一番うれしいか教えて?」と。
①褒められる。(言葉で表現)
②お金や物をもらえる。(モノで表現)
③ハグされたり、頭を撫でられたりする。(スキンシップ)
④話を聞いてもらったり、一緒に遊んでもらう。(時間を共有する)
⑤自由時間を増やしてくれる。口うるさくされない。(自主性を尊重)
嬉しい順に1位から5位まで順位をつけてもらったのだが、
長男は、嬉しい順に③⇒④⇒①⇒⑤⇒②。 次男は③⇒④⇒⑤⇒①⇒② 息子達曰く、1位、2位は圧倒的で、それ以外はどれも嬉しいけれど強いて言うならこの順番、とのこと。
自分の思った結果と全然違うことに驚いた。夫も同様に驚いていた。私は①が一番嬉しい物だと思って、一生懸命褒めるところをさがしていたし、夫は子どもたちがいいことをしたと報告してくると、お菓子やご褒美をあげていた。
小5の男の子が頭を撫でられるのが嬉しいなんて思ってなかった。正直、「な〜んだ、それでいいんだ?」って感じ。
この話をした時に子ども達はニコニコしてうれしそうだった。さっそく頭を撫でたり、手を繋いでみたら、ちょっと恥ずかしそうにしていたけれど。
今回、息子達に聞いてみてよかったなぁ、としみじみ思う。髭が生えたオッサンになった頃、「俺は小さい頃、もっとハグして欲しかったんだ!」なんて言われたら、悲しすぎるから(笑)
相手の欲しい愛情表現の方法を知ることはコミュニケーションをとる上で、非常に大切だということがよくわかった。これは恋人でも友人でも、夫婦関係でも同じだろう。それと同時に、自分の好みを知っておけば、相手にどう接してくれたら嬉しいのかを冷静に伝えることができる。
これから私は躊躇わずに相手に聞いてみようと思う。「私はあなたを大事に思ってるんだけど、どんな風にされたら嬉しい?」って。
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