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Chapter2 とある町のお医者さん
2月21日、お世話になっていたお医者さんが急死した。
年齢85歳。現役のお医者さん。
私も娘も風邪を引くと、お世話になっていた病院だ。
その病院はお世辞にも最新設備が整った病院ではなかった。
昔ながらにある、町の診療所といった雰囲気のある病院は、町の中心部に位置するビルの3階にあった。
その病院は、いつも患者さんで溢れていた。
待合室どころか、廊下にある待合室にも人で溢れていた。
小さな赤ちゃんから高齢者まで。
近年、先生も高齢のためか、午前中の診察で終了していた。
決して真新しい病院ではないにも関わらず、なぜ?この先生を求めて、こんなにも大勢の患者さんが来院してくるのか?
それは、決して私利私欲のためではなく、常に患者さんの立場になって話しを聞き、医師としての本質的な役割を、まっとうし、大勢の人を助けてきたに違いない。
SNSを利用して、拡散させて、患者さんを集めていることもしていない。
『口コミ』ってやつだ。
どうだろう?
生涯現役で医者としてまっとうした人生。医者をやり続けた人生。大勢の医者ができることでもないだろう。
いつも、笑顔で優しくて真剣な表情で診察してくれたお医者さん。
診察が終わると、娘に笑顔で『おいで』と言って、机の引き出しをそっと開けた。中には沢山のシールとアメがいつも入っていた。
迷っている娘を黙って笑顔で見つめてくれる先生の優しい笑顔。
常に相手にベクトルを向けながら本質的に生きる在り方。
私もそんな生き方ができるよう、今日ほんの少しで良いから近づきたいと思う。
ありがとうございました。ゆっくりお休みください.......
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