見出し画像

既存楽曲復活祭不参加!のメモ

こんにちは、ボカロPのmerirorecです。
今回久しぶりにnoteを書きましたが、かなり内輪というかいつも以上の自分の思ったことざっくばらんに書いた感じになってます。「ふーん」って感じで読んでもらえると幸いです。

皆さんは、「既存楽曲祭」参加or視聴されましたでしょうか?
良く知らない方に説明すると、一度発表したあとにどうしても注目度が下がりがちなボカロ曲に再び脚光を当てようとニコニコ動画が開催しているとても素敵なコンセプトのイベントです。

今年は第2回が行われ、9月4日から10日までの一週間開催されました。
ニコニコのボカロイベントで恒例のランキングはリアルタイムランキングとそれを総合した最終ランキングが発表され、shuさんと音無あふさんというボカ学の代表副代表が1,2フィニッシュを果たしたことでも話題になりましたね。

こちらの「既存楽曲投稿祭」ですが、今回merirorecは考えたうえで不参加という判断になりました。いろいろと悩みながら考えたことがあったので、今回も頭の整理がてら自分の想いを書かせていただきたいと思います。

投稿祭のテーマ「音声合成キャラクター」について

昨年開催の第1回と異なり、今回の既存楽曲投稿祭には参加する上でのテーマが設定されました。それは、「音声合成キャラクター」というもので、投稿に当たっては具体的には以下のような「参加条件」が設定されました。

■今回のテーマは「音声合成キャラクター」

ボーカルに起用している音声合成キャラクターにスポットを当てた作品でご参加ください

(例)

・MVに音声合成キャラクターのイラストを起用している作品

・音声合成キャラクターを題材にした歌詞を取り入れている作品 など

https://blog.nicovideo.jp/niconews/224450.html

これを見たとき、自分はなるほど~素敵なテーマだなと思いました。
ボカロ曲、もとい合成音声音楽は、その性質的に「合成音声のキャラクター性」が重視されることが多いです。
初音ミクさんを例に説明すると、楽曲のMVにミクさん本人、もしくはミクさんをベースにした登場人物が登場し物語を紡いだり、楽曲そのものが作者のミクさんへの愛を歌った曲だったり、逆にミクさんが自我を持った存在しとして語りかけていく形で歌が進んで行ったり…などさまざまです。
そして基本的にボカロリスナーの中にもボカロ曲だけではなく合成音声キャラクター自体のファンダムとして多くが存在しています。
その関係で合成音声キャラクターへの真摯な愛が感じられる楽曲は時にボカロリスナーへの琴線に深く刺さり、名曲として語り継がれる存在になります。
そのような楽曲はmerirorec自身とても好きですし、このテーマを聞いたときこれは面白いテーマだなと感じました。

しかし、参加者側として自分の既存曲を振り返った結果、そもそもこのテーマに見合った曲を自分はほとんど作っていないということに気づきました。

自分の作風は今まで基本的に具体的な物語音楽であったり、何かしら自分のつくったストーリーをイメージした曲がほとんどでした。
自分は初期のほとんどの楽曲をGUMI(Megpoid)さんをVo.に迎えて作っていました。外見ふくめたGUMIさんのキャラクターはもちろん大好きでしたが、どちらかというとその「素直で自然な声質」や「自分のイメージする個性的な歌声に合わせてくれる応用力」が決め手となったように思います。

なのでそもそも合成音声キャラクター本人をMVに登場させるという発想がなく、条件に合ったものはたった1曲でした。

この曲は夏色花梨さんをVo.にお迎えして初めて作った曲です。個人的にはホラーチックでモノクロームなイメージの楽曲が多かったmerirorecの作風からさらにチルで切ない作風に広げられたかなと思うとても大事な楽曲です。

ただ、この曲で参加するのは自分はなんとなく気が進まない理由がありました。

①夏色花梨さんで作った曲が今のところこの曲しかない。
②曲のテーマが重く、ある意味花梨さんのイメージからはかけ離れている。
③現在推している合成音声キャラクターが別に存在する。

一言で言うと、「多くの合成音声キャラへの愛に溢れた曲で埋め尽くされるだろう投稿祭に出すにあたって、自分はこの曲で納得できるのか」とちょっと考えてしまったのです。

①については、Vo.を固定してたくさんの楽曲を投稿しているボカロPさんとくらべて自分は夏色花梨さんで参加する必然性が薄く感じてしまいました。
②については、この曲はかなり裏に切実な主人公の想いを込めた曲であり、それを花梨さんが登場するMVで表現するという少し意外性も意図した曲になっています。考えようによっては少し過激な意味にとられる含みがあるので、花梨さんのイメージ毀損まではいかなくても、このテーマのイベントに出すのはためらわれました。
③については、さんざん自分はキャラクター前提にした曲は作ってないと言っていましたが、自分はいまとても好きなナースロボタイプTさんという合成音声キャラクターがいます。

ナースロボタイプTさんは外見だけではなくその設定周りの空気感もとても好きで、自分の少しホラーだったりチルだったりする作風にも合っており、トークでも歌でも選べる幅の広さも魅力です。
今後はナースロボさん中心に曲を発表していこうかなと考えているくらいとても好きなVo.さんです。
なので、自分の中ではもし参加するならナースロボタイプTさんの曲が一番ふさわしいかな、という思いがありました。

今回はランキングもあり相互のボカロPさんもたくさん入賞されていてとても嬉しかったのですが、その中で参加するなら自分が納得できる、テーマにも合った曲で最善を尽くしたいとの思いがありました。

ということでなんとなくモチベーションが上がらずに開催を迎えることとなりました。

ただ間違えないでほしいのが、イベント参加へのスタンスはボカロPごとに様々で、どんな楽曲であっても規定に合っていればどんどん参加してよいと自分は考えています。上に書いたのはあくまでmerirorec内のポリシーやモチベーションの問題なので、ほかの方の参加の仕方に意見するものでは全くないのでそこはご了承ください。

Vocaloidへの気持ちはひとそれぞれ

いろいろ書きましたが、自分は個人的には物語音楽でキャラを前面に押し出していない曲でも自分なりに合成音声キャラクターへの想いを込めて作ったつもりです。
もちろん、自分は特にボカロ曲を作るうえでキャラクターに興味はないというボカロPがいてもそれはそれでよいのではと思います。
個人的には、やっぱり合成音声キャラクターをテーマにした曲でも、どういう形であれ自分の「好き」が自然な形であふれ出た楽曲が一番素敵なのではと思います。
星の数ほどある合成音声が存在する今の時代に、本当に好きな合成音声キャラクターに出会えるということはそれだけでとても素敵なことだと思うし、逆に言えばボカロPになってからもいろいろと模索したうえで一番お気に入りのVo.に出会うというのが普通なのかな?と考えます。
無理に「推し」を作ろうと焦るのは本末転倒ですし、そこはボカロリスナーも敏感に感じ取るのではないかなとなんとなく思いました。

あとがき

乱筆乱文失礼しました。
こんなこと書いていてなんですが、やっぱり実際の投稿祭の盛り上がりをみて寂しいな参加したかったな~気持ちがあり、それがこのnoteを書いたモチベーションでもあります。いろいろ割り切れないこともありますがそういう気持ちも含めて今後の迷わないように糧にできたらと思います。
本当はいろいろぐだぐだしている場合ではなく、自分は今年ほとんど新曲を出せていないのでそこはとても反省点です。
ただ、コンピアルバムには何枚か参加させていただいていて、今後も自分企画のものも含め予定している者があるのでまたチェックしていただけると嬉しいです…!

秋になり1年も終盤ですが、走り抜けていきたいと思います!


いいなと思ったら応援しよう!