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2411blocKey build memo

 天キーで購入したblockeyを完成させた。

blocKeyパッケージの画像

 作るのは結構大変だった。作業自体がすごく難しいというわけではないが、細かい作業がとっても多い。かつミスの修正が困難なので、一つ一つ確実に進められる時間が必要。私は集中力があまりもたないので、四日に分けて作った(三時間2セットを四日)。
 手先の器用さに自信があり、かつ8番出口を最速RTAできるくらいチェック作業が得意なフレンズならもっと早く済むかもしれない。

組立

 組み立て方はArtificialArtsさんの記事が非常にわかりやすく、丁寧だった。記事を熟読してから、記載の手順通りに進めていけば組み立てられた。
スイッチの色数が現在の仕様と異なるが、手順は同じ。

 これらの記事がなかったら完成していなかったと思う。大変お世話になりました……!この場を借りお礼申し上げます。

ファームウェアの書き込み for Mac

 先の記事ではWindows環境で実装をしているが、私はMacユーザーなので調査の必要があった。
 まずは、keyball44のファームウェアを書き換えた際にメモを残したはず……と思い見返してみる。

雑すぎるメモ

 未来の自分は他人だと思ってメモを残してくれ!!!!
 たまにしかやらないことは勢いで乗り切って、そのまま忘れてゆくのだよな……と至らない点に気づいて悔しくなったため、今度こそ書き残すことにした。
 また、最近PCを買い替えたので貴重な(?)ゼロからの環境構築でもある。

Mac環境構築の参考にしたページはこちら↓

以下に行った手順を記載していく。

1.ターミナルを起動

 lanch pad>その他の中にあるはず。アプリケーションフォルダの中から探してもOK.
 ターミナルを使って手順を進めるため、コマンドは下記ページを参考にした。(慣れている方は読み飛ばしてOK)

2.Home Brewのインストール

Homebrewは、macOSLinuxWindows Subsystem for Linuxで動作するパッケージ管理システムのひとつである。

https://w.wiki/C8nk

 Homebrewのページにアクセスするとコマンドがあるはずなのでコピーし、ターミナル上に貼り付けて実行(Enter)。
1〜2分待つ。

warningの箇所をコピー>翻訳すると楽

 PATHがないので作ってねという警告が出ている。このままではbrewコマンドが使えない。
下から2行目がbrewコマンドを入力している箇所。それに対してcommand not foundとレスポンスが返ってきている。
 中段の==> Next stepsに従って、記載されているコマンド(3行)をコピーして実行する。

echo >> /Users/meri/.zprofile
echo 'eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"' >> /Users/meri/.zprofile
eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"

上記コマンドは私の環境に依存しているので、このままコピペしても使えない点に注意。

 PATH作成が完了し、先ほど使えなかったbrewコマンドが使えるようになった。
画像ではbrew helpでbrewコマンドが使えることを確認している。

helpと打つとどんなコマンドがあるか教えてくれる(文字列が返ってくる)

3.qmkのインストール

 更に、qmkコマンドを実行するためにqmkのインストールを行う。
コマンドは次の通り

$ brew install qmk/qmk/qmk


4.qmk setupの実行

 3.にてqmkのインストールを実行し2〜3分待つとSummaryが返ってきた。

ディレクトリの場所を指定したい場合「qmk setup -H /your/preferred/path」のように指定できるらしい。

 setup を実行するよう指示があるので従う。
コマンドは次の通り

$ qmk setup


5.qmk_firmwareのclone

 setupの実行中にqmk_firmwareをclone(※)をしてもいいか尋ねられる。Cloneしたいのでyを押下。

y/nはYes or Noのこと。

 また質問が返ってきたので翻訳して進める。

Ψ CLI が virtualenv にインストールされました。
☒ パスに arm-none-eabi-gcc が見つかりません。
☒ パスに avr-gcc が見つかりません。
依存関係をインストールしますか? [Y/n]

Google翻訳

 まっさらなPCなのでよしなに作ってもらう。yを押下する。

少し時間がかかる

 完了するとΨ QMK is ready to goと表示される。

Ψ QMK is ready to go

 GUI上からも確認ができる。

meri(ホームディレクトリ)の配下にqmk_firmwareができている

※ Cloneするとフォルダを作成し、作成したフォルダに「https://github.com/qmk/qmk_firmware」の中身がダウンロードされるイメージ
詳細が気になる方はGitについて調べてみてください(私もこれ以上は理解してません……)。

6.qmk_firmwareに移動

 カレントディレクトリを「qmk_firmware」に変更する。
カレントディレクトリはファイルシステム中で現在位置として指し示しているディレクトリのこと。現在地(階層)のイメージ。
 次の通り、cd(change directory )コマンドを使う。

$ cd qmk_firmware


7.hexファイルを作成する

 qmk compileコマンドを使い、ビルドするとhexファイルが作成される。
コマンドは次の通り

$ qmk compile -kb blockey -km default

 ※keyboardsの中にあるblockeyのdefaultフォルダ内のkeymapを参照してhexファイルを作る。
 Keymapを変更する場合は、defaultフォルダをコピー>異なる名前のフォルダに変更>keymap.cを編集する。編集したキーマップを反映させる際はコマンドの-km 以降を作成したフォルダの名前を指定する。つまり、
$ qmk compile -kb キーボードのフォルダ名 -km キーマップのフォルダ名
となる。

GUI上で階層を見ておくと理解しやすいかも

 コンパイルが成功し、qmk_firmwareフォルダ直下に.hexファイルが作成されたところ。これもGUIで確認ができる。

8..hexファイルの書き込み

 作成したhexファイルをキーボード(ProMicro)に書き込む=反映させる方法はいくつかあるが、ここではQMK Tool Boxを利用してキーボードに書き込む。

 Auto-Flashにチェックを入れておくと、USBケーブルで接続→リセットスイッチを押下することでFlashが始まる。

 QMK Tool Box以外の方法を一つ紹介する。blocKeyでは未検証なので参考まで。
QMKファームウェアの書き込み(Pro Micro Web Updater利用)

 キーボードキットで推奨されている方法に従うのがベターだと思う。blocKeyは特に指定がなかったので、すでにインストールしていたQMK toolboxを使った。

9.入力テスト

 パッケージにあるキーマップ通りに入力されることをメモ帳で確認した。

Asdfghjkl;’`12344567890-= qwertyuiop[]\
Zxcvbnm,./.

メモ帳より痕跡

10.完成

無事に完成!!
不具合なく完成したのがとても嬉しい。時間をかけた甲斐があったー!!!

自作キーボードは(メンタルヘルスに)いいぞ!※個人の感想です

#旅するキーボード の投稿をしたく、旅行の前に仕上げたかったので達成できて一安心。あとは旅行に出るだけ♪
 小さな自信の積み重ねで人間は成長していくらしいが、きっとその階段の一つになったと思う。旅もそうであると良いな〜〜。

※この記事はblocKeyで書かれていません!

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