IVS2024への参加についての感想
今年初めてIVS2024に参加し、多くの学びや驚きがありました。以下に、私の個人的な感想を共有します。
会場
今年の会場はPULSE PLAZAで、昨年よりも広かったですが、場所が偏っており交通が不便でした。しかし、主催者が駅から会場へのシャトルバスを終日運行してくれたため、時間に余裕があれば問題ありませんでした。スペースの分離が不十分で、セッション間の音が干渉していました。
テーマ - Cross the Boundaries
今年のテーマは「境界を越える」で、日本-海外、東京-地方、男性-女性、経営者-投資家-政治家がそれぞれの問題について議論し共有しました。多様なコンテンツが一つのイベントで体験でき、とても学びが多かったです。また、Web3 Investor と伝統ファンドたちとも交流しました。
コンテンツの焦点
純粋な技術分野の話題は少なく、成熟した技術を利用したサービス型の内容が多かったです。例えば、大規模モデルを基盤としたAIサービス、漫画制作、動画/画像制作などが中心でした。
海外プロジェクトの参加
海外のプロジェクトは少なく、各セッションやブース、サイドイベントで接触した日本以外の参加者やプロジェクトは全体の約10%程度でした(私の限られた体験に基づく)。
日本のスタートアップとVC/CVC
日本には多くのスタートアップや地元のVC/CVCが存在し、これまでの私の固定観念を覆しました。これは、過去2年間にわたる日本政府のスタートアップ支援と大量の資金提供が影響していると思われます。ただし、スタートアップのアイデアは比較的初歩的で、先端技術が少ないと感じました。日本の投資家は謙虚で、コミュニケーションや意見を聞くことに積極的でした。
Web3とCrypto
主にゲームとNFT、既存のビジネスモデルとの融合についての話が多かったです。規制に準拠するデジタル資産の分野では、ステーブルコイン関連の議論があり、例えば@noritaka_okabeがJPYCの活用方法を共有し、@sonybank_jpや@Bank_of_Japan_jがステーブルコインの計画を話しました。大手金融企業がこの分野でインフラに注力している兆候が見られ、将来が楽しみです。
起業家のダイナミクス
日本の起業家は製品重視で内向的だという固定観念が覆されました。多くのプロジェクトは平凡でしたが、起業家たちはSNSの活用に非常に長けており、話術も巧みで、西洋の起業家に似ていました。例えば、物流・ロボティクス分野の安藤さんの講演は非常に印象的で、IVS LAUNCHPADの優勝を獲得しました。
女性起業家と投資家
女性起業家と投資家のための専用会場があり、多様なテーマが取り上げられました。@TokyoWVC 主催の女性起業家と女性VCのネットワーキングイベントにも参加し、思考力と能力に優れた女性起業家やVCリーダーと出会い、新鮮な驚きを感じました。
全体として、IVS2024は私の多くの固定観念を打ち破り、日本のスタートアップと投資の進化する風景について貴重な洞察を提供してくれました。IVSのテーマ曲は一度聞いたら頭から離れないほど、とてもキャッチーでした。: )