見出し画像

少しうれしかった

今日はまた、隣の県の大学病院まで行っておりました。
いつもの精神科ですが、また、新しいお薬を処方されました…。

こんなにしょちゅうお薬が変わったり、量が増えたり減ったり、
アレやらコレやらになっていたら、そりゃあ色々と安定しませんよ…。

世の中には、『病気にでもなって、休みたい!』なんて言う人が居ますが、
病人に、そんな優しい『休み』なんて物は、存在しませんよ??

病人は、1秒1秒が闘病の時間なのです。
24時間、常に闘っているのです。 病気と。 自分と。 世界と。

それを、どうして『休み』なんぞと呼べましょう?
むやみに病人を『ラクしている暇人』なんかと考えないで下さい。

24時間、ずっと痛かったり、痺れたり、泣いていたりなどする事を、
平気で『休み』なんかと呼ぶのなら、どうか代わって欲しいですね。
わたしは健常者だった頃に戻りたいのですから。

とにかく、お薬がまた変わったりした事はうれしくありませんが、
今日、少しうれしい事がありました。

ちょっと前に、脳のMRIを受けていたのですよ。
でも、結果をずっと訊き忘れていたというか、
病院側もこっちに伝えるのを忘れていたというか……。

気になっていたので、今日、訊いてみたのです。
撮ったMRIの写真を全部拝見させて頂き、驚く事があったのです。

そこには、ド素人であるわたしが見ても、綺麗な脳の写真がありました。
お医者さん曰く、『中身がみっちりと詰まった、綺麗で若い脳です!』と。

……心外でした。
だって、わたしは脳の病気をいくつも患っているのですよ?

わたしは、もうずっと、自分の脳を、スカスカで、ボロボロで、
ズタボロおんぼろ雑巾のような脳ミソだと思い込んでいたのです。

きっと、穴ぼこだらけで、萎縮していて、見るに堪えない脳だと……。
でも、違いました。 わたしは若者に相応しい、若い脳のままでした。

わたしは自分自身のコトを、ズタボロおんぼろ野郎だと思っていたので、
なんか涙が出て来ました。 安心したからです。

でも、じゃあこの毎日の、モクモクな頭は何なのだろう…?
脳に重たい霧が掛かっているような……頭の中が火事の後のような……。

脳が非常に煙たいのですよ。
でも、それはわたしの脳がもう回復出来ないぐらいボロボロだからでは
なくて、本当にただの『病気』のせいなのだ、と……。

前に自分のNoteに載せましたが、わたし自身は高スペックなPCのままで、
でもただ『ウィルス』が入ってしまっただけで、それさえ取り除く事が
出来れば、もしかしたら、わたしは元の『綺麗な』高スペックのPCに
戻れるのかもしれません。

ただ残念な事に、わたしの持つほぼ全ての病気は、完治しない物ばかり…
だから、このPCのウィルスの駆除を出来る事は、一生ありません…。

それでも………
『わたし自身』は、綺麗なPCのままなのです。
ウィルスが入っているだけで、スペックは良いままなのだ。

動作はかなり重たくなってしまっているけど、わたしはまだ…
まだ、がんばれる。 まだ、動ける。

そう思ったら、何だか安心して、涙が止まらなくなりました。
こんなズタボロおんぼろPC、いつ捨てられてもオカシくありませんもの。

でも、違った……。
わたし自身は、綺麗なまま……。

最近ずっと鬱続きで、やっぱり死んだ方が良いのかなって思う日が
また増えて来ていたのですが、ズタボロおんぼろじゃなくって、
綺麗なら、まだ生きていても良いのかな……って、ちょっと思えました。

脳のMRIを撮って、良かった。
今日のこの気持ちをいつまでも覚えていられるように、正直、
今日見たMRIの写真を全て、栞にでもして持ち歩いていたいですよ…。

綺麗な脳を見れただけで、何だか勇気が湧いて来た。
一番良かったのは、『とりあえず自分にロボトミー手術をしなくても
良さそうだ』と、少しでも思えた事でしょうか…。

アレ、危ないですしね。 そもそも違法ですし。
でも、自分の脳に、ドリルで穴を空けてまでイジらないと、
もうこの苦しさと辛さからは逃れられない……と思う日が多いのです。

それほど辛いのですよ、複雑性PTSDと、統合失調感情障害は…。

いいなと思ったら応援しよう!

メリカナデシコ
もし宜しければ応援と金銭的サポートをお願い致します。 闘病エッセイ漫画を描く為の材料費にしたり、 生きて行く為に大切に使う事を誓います。