晴れのち雨
みなさん、こんにちは、メリアです。
今日は『晴れのち雨』という題、なのですが、最近私は「きっと大丈夫、良いことが起こる!」と、自分に甘くなっていたのかもしれません。
妹から電話がありました。
妹の腎臓はほぼ機能していないため、移植をするか透析をするかの選択を迫られていました。
しかし、本当に運が良く、母の腎臓と適合し、なんと来月には移植ができる状態だったのです。妹にとっては、毎日の入院生活がどれだけ苦痛なのか、私には想像もできません。
しかし、透析もせずに移植ができるのは本当にベストの状態でした。妹はそれだけが救いで毎日一生懸命、大量のステロイド投与にも耐え、頑張ってきました。
「透析をしなければなりません…。」
というのがお医者様の意見でした。
妹は、扁桃腺を摘出し、ステロイド治療にも耐えてきたのですが、治療の結果は、成果がみられないというものでした。
数値は日に日に悪化し、移植まで1ヶ月だというのに、たった1ヶ月なのに、腎臓は耐えられない状態になっているとのこと…。何がなんでも透析だけは避けたかった…。まだ23歳という年齢なのに…。
神様は、どうしてこんなに試練を与えるのでしょうか。
妹が何かしましたでしょうか。
妹は雨の日に捨てられていた猫を2匹引き取り、大学生で資金も乏しいというのに、アルバイト代を猫のために費やし、大切に育ててきました。
ちょっとお部屋の片付けは苦手ですが、ユーモアと優しさは人一倍ある心の温かい人です。
そんな彼女が、何かしたのでしょうか。
現在は毎日お粥を食べ、タンパク質は一切摂取することはできません。
写真で見る彼女のご飯は、「ご飯」とは言えないものばかりです。
『すき焼き風煮』というゼリーや、具なしの茶碗蒸し。苦手なトマトが出てくると笑顔の絵文字付きで「この世のものではない食べ物が出てきた」と努めて明るく振る舞います。
毎日毎日、これだけ我慢をして、やっと希望という晴れが雲の隙間から顔を出したというのに、どうして無情にも急な雨は降ってくるのでしょうか。
これが梅雨のようにずっと続く雨ではなく、ただの通り雨でありますように…。
妹へ、
お姉ちゃん、妹に何もできなくてごめんね。言葉をかけてあげることしかできなくて、ごめんね。「お姉ちゃん、ごめんね、心配かけて」って、謝らせてごめん。謝らなくて良いんだよ。今は、辛いなら、「辛い」って言って、、それ以上我慢しなくて良いからね。私がいつでもそばにいるから。ずっといるから。
きっと晴れはやってくるから。今は人生で大きな嵐がやってきたかもしれないけど、一生続く嵐は存在しないから。今は晴れのち雨で、雨が少し続くかもしれないけど、その後はきっと晴天だね。だから、退院した後に、妹がやりたいこと、全部やっていこうね。心が晴天になること、沢山やっていこうね。
大好きだよ。
姉より