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『完全無――超越タナトフォビア』第五章
※はい注目!
ここ、テストに出ます!
↓
最終形の【理(り)】の近似値である「ある」という二文字は、対義語のない「ある」である。
殊勝な流れを乱すかのように、わざとらしく軽口を叩いているわけではないし、あえておどけて作品に稚拙な軽みを持たせようとしているわけではないが、ただいまチビたちの唖然を少々買ってしまったようだ!
とくにチビは、鉄くずを飲まされたような顔をしている。
おもむろにチビたちは、ドリンクのフタに突き刺さっているストローをキュッキュキュッキュ上下させているのだ。
キュポッ。
まさかテーブルの上で火をおこして、飯ごうでご飯を炊く準備をしているわけではあるまい。
生真面目モードに少しだけ戻すので、チビたち、ほっこりと話をまた聞いてくれ。
チビ
「ほっこりこりこり、こりっこりっ」
しろ
「!? !? !!」
ウィッシュボーン
「おそらくは何名かの読者を失ったかもしれませんが、大丈夫です。ウィッシュボーンだけは何があっても最後の唯一の読者になるつもりです! よろしくおねがいもうしあげます!」
そうしてチビは飲み込んだ鉄くずを吐き出すことをいつしか忘れているのだった。