『完全無――超越タナトフォビア』第百四章
ウィッシュボーン
「きつねさん!
ご誕生おめでとうございます!
想い出された誕生の瞬間、それこそがきつねさんの現象界でのお誕生日ということになりますでしょうか。
そのような貴い秘話が明らかとなった第百三章とはまさに第百讃章と言ってもバチは当たらないのではないでしょうか。
ウィッシュボーンと致しましては、無限と有限という対義語、いや、きつねさんにとっては、対義語は存在しないんですよね、失礼致しました。
訂正いたしますが、ともかく、世界の既存の枠組みのすべてを超えたい、という