『完全無――超越タナトフォビア』第六十八章
さあ、続けよう。
口述であれ記述であれ、それらことばの記号(記号作用と記号内容の合わせ技)としての性質なくしては、神話も、宗教も、詩も、哲学も、科学も、その象徴性を人間社会において維持することはできない。
あらゆる人間社会における物理学的応答に根差したソースコードは、たとえ機械が人間たちを支配するようになったとしても、また、機械自らが機械そのものを生み出すような時代が到来したとしても、「世界の世界性」に関して、前-最終形真理を超えて述べ尽くすことはできないことになっている