#新聞歌壇
2024年『新聞歌壇』掲載短歌
【毎日歌壇】
水原紫苑選
本当にうれしいときは僕らってジャンプしますね数センチほど
2024/2.19
もはや無を表現することさえもいたたまれないほどに何もない
2024/3.25
暗黒の舞踏はつづく街路樹のすべての存在意義をリズムに
2024/4.29
2018年『新聞歌壇』掲載短歌
【東京歌壇】
東直子選
題名のない後悔に膝抱え黙すあなたに膨らむ蕾
1/28
隕石に電話をかけるような恋 洗濯物を前にして泣く
2/4
質問を初めて許された案山子のように君は玄関に立つ
2/11
エレヴェーター降りる昇る降りる昇る献花の如く立ち尽くしつつ
2/18
歩道橋ハイソックスが落ちている はしゃいだあとはあなたがきれい
3/4
紙を漉く僕の周りではしゃいでる光の子
2017年『新聞歌壇』掲載短歌
【読売歌壇】
俵万智選
対義語を探すのはもうやめたのだ優しい嘘と哀しい雨の
1/9
細長い葉になり雨の重圧をしゃらんと流すふたりになろう
《特選三席》
2/14
仰向けの白馬のような雲があるきみの空にもぼくの空にも
《特選一席》
2/27
プレミアムフライデーには働いていますお店に来てくださいね
3/27
日曜日新宿御苑を歩きましょう入口のある恋をしましょう
《特選二席》
4/3
ご