２０１８年『新聞歌壇』掲載短歌

【東京歌壇】

東直子選

題名のない後悔に膝抱え黙すあなたに膨らむ蕾 　
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隕石に電話をかけるような恋　洗濯物を前にして泣く　　　
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質問を初めて許された案山子のように君は玄関に立つ　
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エレヴェーター降りる昇る降りる昇る献花の如く立ち尽くしつつ
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歩道橋ハイソックスが落ちている　はしゃいだあとはあなたがきれい
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紙を漉く僕の周りではしゃいでる光の子