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Q:ピアノのトリルが上手くいかない

例えばお客様がいらっしゃる和室に
【お茶をお出しする】という
目的を達成する時には、
障子を力任せに「バーン」とは開けません(笑)

それと同じで、

【ピアノで音楽を奏でる】という
目的を達成する時には、
「適切な力で」鍵盤を弾くことが必要です。

ただし、
この「適切な力で」とは
・手首をリラックスさせて〜
・指を長くしなやかにして〜
・手のひらを少し凹ませて〜
といった曖昧なものではありません。

トリルや連打の時に
腕が疲れたり痛くなったりしてしまうのは、

【それらの表現をする】という
目的を達成するための
「必要最小限の力以上の力」が、
1.-6.のどこかで発揮されている結果
だと言えます。

1. 指紋がある部分を動かす筋肉
2. 指紋の一つ手首側の部分を動かす筋肉
3. さらに手首側の部分を動かす筋肉
4. 手のひらの張りをつくる筋肉
5. 小指と親指を各々独立して動かす筋肉
6. 手首を動かす筋肉
(7. 肘を/肩を/肩甲骨を...動かす筋肉)

↑ ここまで細分化してはじめて
「練習」ができるかと思います。

曲が創られた時代背景を想像し、
作曲家が音符に込めた思いを洞察し、
自分の感性によって解釈をした世界を
ピアノの音で表現する時、

【操作】するのは自分自身の身体です。

だからこそ
自分自身の身体を学ぶことも
ピアニストにとって大切なのです。

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#日本音楽家機能解剖学指導者協会
#JAMFALA
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Merge Labo 山本 篤
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