なぜ人体解剖なのか

「わざわざアメリカにまで行って
人体の解剖をすることが
音楽表現の上達につながるの?」

ほとんどの方々は
そう思われるかと存じます。

それもそうですよね。

治療家や研究家になるわけではないし
医師を目指しているわけでもないのに
自らメスを持って解剖を数日行う...

その1週間を練習にあてれば
少しは上達するだろうに、と。

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その一方で
【 11名 】
という数字があります。

これは
今回クラウドファンディングを行う
2025年5月の人体解剖研修に
参加を決めている
音楽家の方々の人数です。

【 11名の音楽家 】
人体解剖を行う決意を
すでに終えているのです。

その数に驚かれたかも知れませんが、
音楽教育の世界は
確実に動き始めています。

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私は過去に
2015,2016,2017,2018,2019年に
アメリカに人体解剖に
赴いていますが、

その5年間で、
毎年平均すると
2,3名の音楽家と
一緒に行っています。

その方々のバックグランドは
・ゴスペルディレクター
・ボイストレーナー
・クラシック声楽家
・ポップスシンガー
・ミュージカルアクター
・フルート奏者
・作/編曲家
・ピラティストレーナー
・歯科医師
・言語聴覚士
etc.

といった様に
多種多様に及んでいます。

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こんな話があります。

私と志を同じくする音楽家の方が
60代後半の指導者に
ある日このように言われたそうです。

「音楽家に解剖学、ですか...
 あなたがしようとしている事は
 50年後に普通になっているかもね」

捉えようによっては
ある意味マイナスにも受け取れますが、

考えようによっては
非常にプラスに解釈することができます。

「50年後の日本の音楽家の幸せのために
 いま自分たちが種を蒔いているのだ」

うん、悪くない。

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今回のクラウドファンディングも、
今すぐには芽を出さないかもしれません。

しかしながら、

今回参加させて頂く
30歳以下の音楽家が
指導者となる30年後には

音楽教育の現場は
きっと変わり始めている。

その変化を
皆さまの善意で
日本に巻き起こして頂きたいと
願っています。

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Merge Labo 山本 篤
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