徒然マーフォーク155~スタンダードにおけるマーフォークの可能性~
モダンからの逃避
みなさまこんにちは
ハガーでございます
お久しぶりです
現代モダンに抗えず前回の更新を境に他フォーマットにお引越ししてました
この環境下でチャンピオンズカップやラストサンの予選をマーフォークで回っている方を心から応援しています
レガシー
青黒のリアニやテンポの強さに驚きつつもネメシスや幻影の像など懐かしのカードが活躍できてて楽しい
パラダイムシフトとタッサの神託者を非青デッキに決める気持ち良さを思い出す(なお青いデッキはデイズウィル放逐で一生通らない模様)
パイオニア
丁度前回の改定でアマリアやソリンなどの実質3キルデッキ2種が退場したこともあり遊んでいた時期は割と牧歌的な環境だった
ビートもコンボも可能で自分なりの構築を考えるのが楽しい
しかし現在はイゼットフェニックスやラクドス果敢など速いデッキがトップメタに君臨しマーフォークはメタゲームから消滅しかけている
ダスクモーンからの刺客と新たな欲求
久々に遊ぶモダン以外のフォーマットを楽しんでいる中、ダスクモーンのプレビューでとあるカードが公開されました
瞬速、警戒、タップ麻痺、除去と能力盛りだくさんのフラッドピットの溺れさせは令和のマーフォークのペテン師と呼んでも遜色のないスペックに目を疑いました(館が舞台の話で何故マーフォークが・・・?
この時
「スタンダードでもマーフォーク組んでみたい」
という欲求が生まれました
パイオニアのマーフォークで採用されているカードを見返してみるとスタンダードリーガルである新イクサランのカードが結構多いことに気付いたのも理由の一つです
出来ればパイオニアの刷り直しではなくスタンダードならではの構築を見つけたいとこの1カ月調整を続けてきました
ようやく形が見えてきたこともありここからはスタンダードにおけるマーフォークデッキの解説をしていきます
前置きが長くなってしまい申し訳ありません
サンプルリスト
メインボードは56枚が現在固定枠となっておりなり残りの4枚が環境に合わせた自由枠となっています
他フォーマットのマーフォークと同様マーフォークを面展開し、3年ローテの恩恵でもう1年使えることになったヴォーデイリアの呪詛抑えやバウンス呪文でバックアップして速やかに殴り切ることを目指しています
ただ、それだけでは現代スタンダードを勝ち切るのは難しいことがあるため私が組むマーフォークではおなじみの「名誉マーフォーク」クリーチャーが3種採用されているのでそれぞれ馴染のある順に紹介していきます
名誉マーフォーク①「地底のスクーナー船」
このカードの強みは大きく3つあります
・環境の汎用除去に当たりにくい
塔の点火(協約3点)、切り崩し(PT合計5以下)、喉首狙い(アーティファクトでない)、ソーサリー除去これらが全て当たらず非常に場持ちが良いアタッカーです
・探検による生物強化とマナスクリューの回避
攻撃時搭乗した生物に探検を行うため、土地以外なら生物を強化しつつ次のドローの質を上げ、土地ならドローとスクーナー船が絡めば基本的にマナスクリューとは無縁のデッキになります
・深根の巡礼とのシナジー
搭乗は複数回起動できるため、深根の巡礼がある場で1体ずつトークンでないマーフォークを登場するとその数分トークンが生成されます
フラッドピットの溺れさせや名もなき都市の歩哨など警戒は殴って相手のターン終了時に搭乗することで無駄なくトークンを展開していけます
またサイドカード候補である迷路での迷子が揃うと除去のスタックで搭乗させることで呪禁となるため、非常に強力です(ミッドレンジが流行っている現在では迷路での迷子はおすすめのカードです
名誉マーフォーク②「微風の歌い手」
召集で唱えることができるためだいたい1~2マナで場に出すことができ、召集のコストにした生物に飛行カウンターを置くためこれがスタンダードにおける島渡り枠です
警戒もちの生物や深根の巡礼との相性も良いため
1マナマーフォーク→深根の巡礼→微風の歌い手と並ぶと全除去くらいでしか返せない盤面が形成できます
※深根の巡礼がある状態で非トークンのマーフォークを複数体召集コストに充てた場合、巡礼は何回誘発するのかジャッジによって回答が異なっているため現在調査中です(ただ1回しか誘発しなくても十分強いです
名誉マーフォーク③「霧息吹の古老」
スクーナー船や歌い手は比較的採用されているカードですが、これは現状自分くらいしか使っていない曰く付きのカードです
能力は「アップキープにこれ以外のクリーチャーがいれば1体手札に戻して自身に+1/+1カウンターを置く」か「アップキープにこれしか場にいなければ戻すかそのままか選ぶ」というものです
殴るデッキで生物を戻すのは一見相性が悪いように見えますが、とあるカードによってバグが起こりました
そう、フラッドピットの溺れさせです
1ターン目に古老、2ターン目の戦闘開始やエンド時にフラッドピットの溺れさせを出して相手の生物を寝かして麻痺カウンターを置くと、次のアップキープに溺れさせがハンドに戻るため2体くらいなら溺れさせ1枚で封殺することができます、何故か横のカエルのサイズがどんどん大きくなりながら
引きがスペルに寄った果敢をこの2枚の組み合わせで封殺しカエルが5回殴って勝ったこともあります
召集のような横展開するデッキにはあまり効きませんが、それ以外のアグロデッキにはかなり役立っています
放っておくとどんどん大きくなるため相手は優先的に除去してくることになるのですが、そうしたらこちらは本来のマーフォークの戦い方にシフトすればいいだけなのでそこまでの痛手ではありません
この手札に戻すのと相性が良いのは溺れさせだけでなく
・陥没穴の偵察(探検)
・微風の歌い手(飛行カウンター)
・ティシャーナの潮縛り(もみ消し)
などがあります
また地底のスクーナー船は搭乗しなければ古老で戻さなくていいため2ターン目の展開先としても相性が良く、古老の誘発スタックで溺れさせを出し、搭乗して溺れさせを戻してアタックみたいな運用も可能です(巡礼もあれば搭乗で生まれたトークンを戻すことも可能)
このカードを採用することでマナベースに負荷をかけていることは否定できませんがそれに見合ったリターンがあると現状考えています
自由枠候補
・痛烈な質問
果敢のような早いデッキに対して
・水流の指揮者、ニカンチル
探検との相性◎、2マナ生物が薄いと感じたとき
・縫い合わせの旗
追加のロード枠、1マナが多いため3→1の動きの再現性も高い
・名もなき都市の歩哨
3/3/4警戒地図トークン生成は強い、もともとは4枚採用していたが黒系のミッドレンジ(喉首狙い)が環境で流行っておりそこまで強く使えないため自由枠に
・ティシャーナの潮縛り
古老との相性◎、もみ消したい対象がはっきりと定まっているとき
サイドボード候補と見ているアーキタイプ
・軽微なつまづき→果敢
・ローナの渦→果敢、青白エンチャント
・揃った強打→果敢
・毒を選べ→果敢、青白エンチャント、青白メンター
・除霊用掃除機→昂揚、青白メンター、リアニメイト
・軽蔑的な一撃→ミッドレンジ、ドメイン、コントロール
・迷路での迷子→ミッドレンジ
・脚当ての陣形→果敢、青白メンター
・羅利骨灰→青白エンチャント
・アガサの魂の大釜→昂揚、青白メンター、リアニメイト
・謎めいた外套→ミッドレンジ、コントロール
・ヴォーデイリアの精神詠い→果敢
・過去と未来の剣→黒系ミッドレンジ
・永劫の好奇心→ミッドレンジ、コントロール
いかがだったでしょうか
スタンダードにおけるマーフォークの可能性を感じてしまった結果、現在ラストサンの予選巡りも始めてしまいました(リスト掲載されていますが、10人中の8位なので参考程度にしていただけると幸いです
しばらくスタンダードを遊んでみたのですが、アグロやミッドレンジ、コントロール、コンボなどどのアーキタイプも強みがあるため遊んでいて非常に楽しいので一度遊んでみてほしいです(魂の洞窟やティシャーナの潮縛りなどを除けば比較的安価で組むことができます
来月はファウンデーションのリリースもあり新しいマーフォークにも期待できるのが非常に楽しみです
それではみなさん、よき部族ライフを