自分の中の幼稚園
幼稚園児は
好きな時に好きなことを喋る
生き物だ。
例えば、私がTくんとお話をしていると、
すぐにKくんがやってきて
「あのねーまきせんせい
Kくん、おっきいこえで
おうた、うたったの」
と話し出す。
そしてさらに、Rちゃんも
「まきせんせい、あのね、
きょうRちゃん、キャンピングいくの」
と被せてくる。
3人同時に喋るから
全く聞こえない。
3人ならまだいい方で、
10人一斉に喋っていることも
珍しくない😑
そんな時は
「みんな、ちょっと待ってね。
先生いま、Tくんのお話聞いてたよ?
じゅんばんばんで待とうね」
と、お願いする。
これはもう毎日のやり取りで
特別なことではないのだけど
なぜか今日、このことをきっかけに、
ふと昔、
父に言われたことを思い出した。
私も小さい頃よく、父が誰かと話してるとき
自分のタイミングで割って入った。
そのたび、
「今、話し中だろう!
大人の話に割り込むんじゃない!」
と、叱られた。
私は、
”大人が話してる時に話すと怒られる”
と理解し
口をつぐむことを覚えた。
父は幼稚園の先生ではないし、
きっと父も、祖父からそう言われて育った。
でももし、
「こっちの話が終わるまで待っててね。順番だよ」
って優しく教えてくれてたら
小さな私が悲しくなることは
もしかしたら、なかったのかも知れない。
幼稚園の子供達の姿って、
潜在意識そのものだ。
それなら、
先生や大人は、マインド。
子供達は、
好きな時に好きなことを言う。
これが好き
これしたい
これ食べたい
今日これするの
大きくなったらこうなりたいの
それを先生や大人が
「楽しみだね」って言ってあげたり
「それはバイキンがいっぱいついてるから、
お口に入れちゃダメだよ」
などと教えてあげ
子供達がありのまま、
安全に楽しく成長していけるように
サポートする。
それが健全な、
子供と先生の関係だし
幸せな、潜在意識と
マインドの関係だと思う。
幼稚園だけじゃなく、自分の意識の中でも
やってみたらいいんじゃないかな。
潜在意識が、
あれしたい、これ食べたいと
言ってきたら
「そうなんだね、分かったよ。
教えてくれてありがとう」
と、ちゃんと毎回
受け止めてあげる。
大抵の大人(マインド)は
潜在意識ちゃん達の声を、
”要求してくるオーダー” だと勘違いしてる。
だから、
「今、仕事中だから静かにしてなさい」とか、
「そんなことできる訳ない」とか
「そんなもの食べたら体に悪い」と
最初から跳ね除け、
子供達(潜在意識)の声を
押さえつけてしまう。
そんな風に、無意識に拒否され続けた
潜在意識たちは
「何が食べたい?」
「どんな服が着たい?」と
後でどれだけ優しく聞いても
口をつぐんで
なかなか答えてはくれない。
そりゃそうだ。
何か言うたびに
無理だって言われたり、
喋ってても気づいてもらえなかったら
怖くて話せなくなって
当然だ。
(まさに、Inner CHILD😳)
子供が好きな人は、自分の中に
小さな子供がいっぱいいると思ってみると
いいかもしれない。
そして、子供たち(潜在意識)が
「これ、だあいすき」とか
「あのとき、すっごくいたかったの・・」
とか、教えてくれたら
どんなに忙しくても、
とりあえず反応してあげる。
「大好きなんだね」とか
「それは痛かったね」とか
感情を込めたフリでいいから、
とりあえずキャッチしてあげる。
そうすると子供って
結構、満足する。
大好きだからそれを買えとか
痛いからバンドエイドを貼れとか
そんなことを要求してるんじゃない。
ただ、伝えたいだけなんだ。
聞いてもらいたいだけなんだ。
そうやって、潜在意識が教えてくれることを
ひとつひとつ
「そうなんだね」って受け止めてあげたら
きっと、私たち一人ひとりの中に
素敵な幼稚園が出来上がる。
そこにいる子供達は
あなたを毎日ハグして
「だ〜いすき」って
言ってくれるよ。
うちの幼稚園の
子供たちみたいに。
私は、子供たちが抱きついてくる
あの瞬間が最高に幸せだ。
受け止めることって
すごい愛情表現なんだ。
そこからくる安心感は
物質的な安心感よりももっともっと
優しくて、あったかくて
持続する
本当の安心なんだと思う。