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野良猫と無条件の愛

今日、お弁当の時突然、
理系女子Mちゃんが




「まきせんせいだーいすき」
と言った。




園児たちは、毎日のようにこうやって
愛を伝えてくれるのだけど




Mちゃんから言われたのは
初めてだった😳




入園してきた時は
日本語が全くわからなかったMちゃんだけに




その成長ぶりに感激してしまい、
私は思わず彼女を抱きしめた。




するとSちゃんが
「Sちゃも、まきせんせいだ〜いすき!」
と真似をし




「Aちゃんも、まきせんせいだ〜いすき!」
「Lくんも!」




そしていつもクールなCちゃんまで、
「Cちゃんも、まきせんせいだ〜いすき」と
小さな声で言った。




Mちゃん以外の子たちは
ただ負けじと真似をしていただけなのだけど




私はその子達全員を
一人一人抱きしめた。




その時私は、ずっとこの子達に
無条件の愛を注いでいたことに気がついた。




見返りを全く期待しない
無条件の愛。




なのに、与えられる。




それは、息子に対してももちろんそうだし、
ギズモもそうだ。




期待してないのに、
たくさん返ってくる。




息子が今まで何度
お小遣いで花を買ってくれたか





週末の朝、私より早く起き出して
何度朝ごはんをベッドまで持ってきてくれたか。




ギズモもそう。




ギズモは女性嫌いだ。
+私が猫初心者で扱いを知らなかったのもあり、
最初は何回もガブリとやられた。




でもギズモが可愛くて
どんどん愛情を注いでいたら




いつの間にか、手を舐めたり、
膝に乗ってきてくれるようになり




夜も必ず帰ってきて、
うちで眠るようになった。




ギズモと接して気づいたけど




私はどうも、
心に傷を負った野良猫タイプや、
一匹狼みたいな人たちに特に




愛情を注ぎたいと思ってしまう
厄介な(?)人間のようだ。




エアラインで働いていた頃、
整備士さんの中に
気難しくて有名なおじさんがいた。




仕事中、ニコリともしないし
必要な連絡事項を
ボソッと言葉少なに言うだけ。




こちらは専門知識がないので
もっとわかりやすく、丁寧に教えて欲しいのに




説明不足で去っていくので
私たちの中では
全く人気がなかった。




担当整備士に彼の名前がある日は
みんな嫌そうな顔をした。




ところが私はやっぱり、
このおじさんを嫌いじゃなく




ただ「与えたい」と思った。
愛とか、そういったものを。




確かに、無愛想ではあったけど
それが彼の、職人らしい良さでもあるし




彼を変えたいと思ったことは
一度もなかった。




私は毎朝、おじさんに
笑顔で挨拶をした。




おはようとありがとうを
たくさん伝えた。




すると半年くらい経った頃
おじさんから私に挨拶をしてくれるようになった。




しかも、私のことを
Sweetieとまで呼び始めた😳




あれは本当に驚いた。
おじさんがそんな風に変わってくれることを
全く期待してなかったから。




冒頭のMちゃんも




大好きと言ってもらいたくて
愛してるわけじゃない。




ただ、愛おしいから
たくさん注いじゃうんだ。




むしろ、受け取ってくれて
ありがとうだ。





見返りを期待せず
無条件で人を愛す時




奇跡は起こる。




子供や動物にはそれができる。
近すぎない大人にも。




でもパートナーだけは難しい💦



つい、期待をしてしまう。




だって彼は、私より大きな腕で守ってくれるから
包んでくれる人だから




そういう役割を期待して




もっと包んで、
もっと愛してって要求してしまう。




すると、無条件の愛からズレて
苦しくなる。




認められなかったと勘違いして泣いた
Kくんのように。






パパちゃんも
心を開かない野良猫みたいな人でね




ちょっとこっちに寄ってきたからって
家猫にしようとすると
すぐにシャーッとやられる😓




世の中には、お腹を見せて
ナデナデさせてくれる可愛い猫が
たくさんいるのに




何かにつけ爪を出し、威嚇するこの野良猫を
可愛いと思ってしまう私は





無条件の愛を学びたい、
一つの懲りない
変態魂なんだと思う。





























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