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愛のはなし

アメリカで
離婚は一般的だ。




でも、サクサク明るく別れている夫婦は
少なくとも私の周りでは1組もいない。




後悔、罪悪感、悲しみ
法律




やっぱり離婚は
それなりの重さを持つもの
なんだなあって思う。




息子は、パパちゃんの元奥さんファミリーと
3歳から5年間
仲良くさせてもらっていた。




彼らにとって息子は
血は繋がらなくとも孫であり、甥。




本当に、心から可愛がり
愛してくれていたと思う。


(*パパちゃんは、息子が生まれたあと私と別れ、
その後出会った人と結婚し、数年後、
私のところに戻ってきています)





パパちゃんのママ(義母)は





「縁あって一度家族になった人たちは
離婚して本人同士が会わなくなっても
一生家族なのよ」




と言っていた。





正直、意味が
わからなかった。




私にとって
離婚というものは





相手側との間に
きっちりと線を引き
その後の人生では関わらないという





そんな決め事だという
定義があったから。




だから、別れたのに
元奥さんのご両親や弟さんが
息子に会いたいと言ってきたりすることが





最初は、全く
理解できなかった。 




でも、そのことを友達に話すと
彼女は




「そう?私は分かるよ。

私も娘は旦那の連れ子だけど、
もし彼と別れても、
娘とはずっと友達だと思う。

まあうちの場合、娘が大きいから
女友達みたいな感じで付き合えてるせいも
あるかもしれないけどね」





と言った。




なるほど、そう言われると
分からなくもない。




子供は所有物ではなく
一人の人格を持った人間。




誰と会うか会わないか、
根源的には
その子自身に決める自由があるよね。





過去は過去。どんなきっかけでも
出会えたことに感謝して
みんなで仲良くする。





そう考えた方が、
ずっと気持ちが良い。




でもパパちゃんは
元々の私の考え方と同じだったようで




元奥さんのファミリーとは
後々あるかもしれないトラブルを回避するためにも
今後は息子には会わせないと
とりあえず決めたようだった。




そんなこんなの今年のクリスマス。
元奥さんの弟さん夫婦から
息子宛にプレゼントが届いた。





「メリークリスマス。
僕たちが君のことをとても愛してるってこと
どうか一生忘れないでね」





思わず目が
潤んでしまった。




もう会えない義理の甥っ子への
最後のクリスマスプレゼント。




これはね、誰が正しい、
間違ってるって話じゃないんだ。




多分、みんな正しいし、
正しくあろうとしてるし、
それぞれの立ち位置から
良かれと思うことをやっている。




だけど
《正しいこと》ではなく
《愛》で見た時




”愛とは、制限したり
固く縛りつけるものではない”





ガイドがそう言った声が
聞こえたような気がした。





愛は、クラスタークリスタルのように
放射線状に、多方向に、
柔らかく放たれていくエネルギー。





解放し
拡大させる性質を持つ。




だから私たちは、真に愛する相手ほど
自由にしてあげたいし
柔らかく包みたくなる。




語弊を恐れずに言えば、結婚も、
ある種の ”縛り" に当たるんだと思う。





エネルギーだけで考えたら
結婚という制度自体は、やはり契約であり、
愛とは性質が違う。




でもね、縛ることも、正しいことも
今の時点では必要なんだと思う。





まだ地球人全体の精神レベルが
愛だけで調和できるほど
成長しきれてないから。




私を含め、愛のエネルギーに
全身全霊を投じる覚悟ができてない人が
まだほとんどなこの世の中では




《正しいこと》や、《契約》を使って
トラブルを防ぐことが
まだどうしても必要なんだと思う。




でもいつか、私たちが
このフェーズを超えた時




息子には、
愛してくれた彼女のファミリーと
再会して欲しいと思う。




最初はそう思えなかったよ、
でも




私はもう
恐れを選びたくない。




恐れで
決断したくない。




恐怖、契約、縛り
そんな領域を
超えていきたいんだ。






でね、ここからは
愛にまつわる
別の角度のお話なのだけど




好きな人が
自分を愛してくれていて





その人の腕の中に飛び込むことは
一見簡単だと思うよね。




でも、実はそれって
すごく怖いこと。




心や魂の
一番柔らかく脆い部分を
誰かにさらすことは





美しくなんかなく、
恐怖でしかない。




でも、心や魂の奥を
100%さらけ出さない限り





本当に愛し合うことは
できない。




恐怖を超えていくのに必要なのは、
ガイド曰く




Acceptance(受容)と
Courage(勇気)




愛してることも
愛されてることも




恐れも





ありのまま受け入れる。




そして、勇気を持って、
自分のタイミングで
扉を開く。




自己防衛を捨て、
愛する相手を中に入れる。





ガードを緩め、
自分を解放する。





それは、
愛のエネルギーを選ぶってこと。




愛は、ゆるむ。
解放するエネルギー





恐れは、固まる。
結んで閉じる、収縮のエネルギー




分からない時は
今、自分のエネルギーの腕がどうなってるか
見てみるといい。




ぎゅっと身を固くして、
何かを
“逃さない” ようにしてないだろうか。




それは、恐れに支配されてる時の
エネルギーの形だ。




私たちは、愛と恐れ、
その2つの間を
行ったり来たりしながら




少しずつ
愛の容量を増やすことで





精神性を
上げていくんだと思う。
























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