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宇宙人宅のクリスマス

息子8歳。
今のところまだサンタを信じてはいるけど
今年はちょっと危なかった・・




まず、息子がサンタにリクエストしてた
ロボットのおもちゃ。




パパに、「じゃあ私が注文しとくね」と言っておいたのに
忘れてたのか、その数週間後に
「今、俺あのロボット注文したよ」と
ドヤ声で電話が来た。




スピーカーフォンにはしてなかったのだけど
パパの野太い声はどちらにしても
隣にいた息子に丸聞こえで




「サンタじゃなくて、パパがロボットを買ってくれた!」と
息子は大喜び。




仕方なく、
「じゃあ、あのロボットはパパからってことにしよう。
サンタからのギフトはなんか適当に見繕っておいて・・」と
伝えると




「これにしたよ」と
代替案のぬいぐるみの写真が送られてきた。





それをまた、
息子がうっすらと盗み見し😑




「なんかぬいぐるみみたいなのが見えた!」
と喜んでるので、
キレ散らかしておいた。


(見るんじゃねえよ)




仕方なくもう一品、リクエストにはない
サプライズの品を付け加えて、
何とかサンタからのギフトを揃えた。




次にラッピングなのだが、
去年はうちにある
適当なラッピングペーパーで包んだら





「サンタさん・・なんでうちと
同じ紙使ってるんだろうね?」と
不思議そうに聞いていたので




今年は違うものを
用意しなければならない。




でも最近、仕事が忙しすぎて
そんな暇はなかった。




なので、パパにお願いしたら
何だかえらく小さいサイズのギフトバッグを
買ってきてくれてしまった。





”これじゃ入らない・・”




仕方ない。
もうクリスマスは明日。
家にある特大サイズの真っ白な紙袋を使おう。




結婚式の引き出物みたいだけど
もうこれでいい。




せめてチャームを上げようと思い
オンラインでこんなタグを見つけた。



https://www.createcraftlove.com/printable-santa-gift-tags/ より




早速、厚紙に印刷し
プリンターに取りに行く。
でも、印刷したはずの紙がない😨




私がプリンターに行く前、
トイレに行っていた数分の間に
息子がそれを見つけ
自分の部屋に持っていってしまったのだ。


(なぜ)




「・・見た?」と聞くと
「見たよ」と、息子。




その瞬間、
流れるように出る嘘八百。




「そうか、見たならしょうがないから
正直に言うけど
さっきサンタさんからemailが来たのよ。





”お宅の息子さんは今年いい子にしてたと
北極協議会で承認され
プレゼントを届けることが決まりました” って」




その瞬間、息子の目がキラキラして
パ〜〜〜っと顔が光り出した。




(こんなにボロが出てるのに
まだ信じてるとこがすごい)




「でね、今年からシステムが変わって、
事前承認された子供のお家には
タグが配布されることになったの。





それを印刷して、
1枚は、ツリーがある場所のそばの窓辺に、
1枚は、ツリーのそばに置いておいてくださいって
さっき連絡が来たから印刷したんだよ。




サンタさんは、窓のタグで
ツリーの位置が分かるからね。




中に入ったあと、
ツリーのそばに置いてあるもう一枚のタグを
プレゼントに付けてくれる仕組みになってるよ」




息子は、「分かった!」と言って
早速タグを1枚窓辺に貼った。




ふーやれやれ。
あとは息子を寝かすだけだ。




ところが、サンタが来ると興奮して
全く寝ない。




「サンタは、宇宙にもプレゼントを配るの?」
と聞いてきたので





「サンタは地球担当なのよ」
と、返事する。




それでも全然寝る気配がないので
仕方なく、こんな話をした。





「あのね、サンタさんは
普段は小太りの爺さんだけど
実は妖精存在なの。




うちには煙突がないでしょ?
じゃあ、どうやって入ってくるかというと
子供が寝た時だけ、妖精みたいな細かい粒子の体になって
壁抜けして入ってくるんだよ。




でもあなたがそうやって起きてたら
サンタさんは肉体粒子の
太った、ただの年寄りのままなのよ。





入ってこれないよ、どうする?」




そう言うと
「ひっ」と言って
息子は硬く目を閉じた。




・・さっさと寝てくれ、
頼む。



なんとか寝かしつけてツリーの下へ置いたギフト




この笑顔を見るために、地球にいる親は
毎年頑張るのだ🌏





小さな子供を持つ親御さんたち、
今年もお疲れ様でした。


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