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夜明けの星

朝5時、
息子の寝言で目が覚めた。




仰向けになったまま
半目を開ける。




真っ暗な部屋の天井には、
たくさんのグリッドと
細く平たい三角形が見えていた。




数字や記号もたくさんあったけど
小さくて読めなかった。




グリッドの幅は狭い。
まるで、先日、友達が送ってくれた
この虹状の光の輪のように。


「こっちは霧やで」って何気なく撮って送ってくれた写真に
こんなものが写っていた🌈




その時、プー、プーッと
柔らかいアラーム音が2回響き




そのすぐ後、癒しの音楽のような
音が聞こえ始めた。




地球にもありそうな音楽だったけど
音の出どころが全くわからない。




アラームも音楽も
家の中で鳴ってるんじゃない。




頭の中だけで
響いてるのでもない。




私の肉体の耳が、
家の外から聞こえてくる音を拾っている、
という表現が一番近いけど




なんだかそれは
とてもありえないことだった。




本当のアラームならもっと、
誰をも起こすほど
けたたましく鳴るだろうし




音楽も、こんな瞑想音楽のような
神聖な音を




寒い明け方、外を走る車が
窓を開けて大音量で流すとは思えなかった。




音楽は20秒ほどして
消えた。




すると、半目で見ているビジョンが変わり、
どこかの星のような風景が見えた。




それこそ明け方のような、
光を含んだ暗さで
あまり細部までよく見えない。





広大な大地の上には
不格好で巨大な岩の塔が2本聳え立ち




その周りを
2機のシップが飛んでいた。




どこかで見たことがある
風景だと思ったけど




数年前に観た
この映画に似ていた。




映画のワンシーンより。でも、私のビジョンは
こんな水のありそうな場所ではなかった。
岩も、もっと不格好でゴツゴツしてたし、
1本ではなく、2本立っていた。




そして、また
違う星のビジョンになった。




これも広大な景色で




巨大な岩でできた
神殿のようなものが見えた。




セドナを引きで見た風景に
少し、似てる。




https://upgradedpoints.com/travel/hotels/best-boutique-hotels-in-sedona/より




でも、セドナ (地球) との違いは、
目に見える光とエネルギーが
そこらじゅうに溢れていたところだ。




岩も、透明感のある
クリアクリスタルが混ざっている。





岩を建材にして
神殿を建てたのではなく、




カセドラルロックみたいな
自然にできた神殿風の場所に




たくさんの光とエネルギーを入れて
使ってる感じだった。




”これは、星の記憶だ”





そう、認識した途端、
また場面が切り替わった。




多分、神殿があるのと
同じ星だけど




二人のヒューマノイドのカップルが
杖をついて大地を歩いている。




二人の、真っ白で豊かな長い髪が、
薄暗い背景に
光のように浮かび上がっていた。




女性の方の顔を、
ズームインして見てみる。




濃い青い肌に
金色の目




肌はツヤツヤして
ちょっと、両生類に似た
輝きがある。




『アバター』に出てくる人たちに
ちょっと似ていた。


(あそこまで長身じゃないけど)






この星はベガかな
と思った。





その後また場転し




今度は、階段を登っていく
2人の子供のビジョン。




さっきの白髪の大人たちと同じ、
青い肌に金色の目だったので
きっと同じ、ベガ人だと思う。




でも、この子達の髪は
黒かった。




あの大人たちは、歳を取って、
白髪になったんだろうか?




それとも、地球人類とは
老化の仕方も違うのだろうか?




子供達は階段を登っていく。
男の子と、女の子だ。





ビルの非常階段のような
殺風景な場所ではあったけど





それは、三次元のレベルに例えるなら
これからスペースシャトルに乗り込もうとしてる
宇宙飛行士たちと同じエネルギー





未知な何かのために
旅立とうとしている子供達の姿だった。





でも、私がまだ準備ができてなかったか、
それとも、怖くなったのか





2階よりも上の様子は
フェイドアウトして見えなくなっていた。





今、私も、
自ら安全圏(と思っていたもの)から
飛び出し





自分の力と、自由を
この手に取り戻そうとしている。




そうすることへの恐怖に
毎日、向き合っている。




毎日、
自分に誓いを立てる。





例え恐怖でいっぱいでも、
心がまだ追いつかなくても




宣言だけは、毎日




”自分の新しい道を歩きます” 、と。




だからこんな記憶が
連動して蘇ってきたんだろうか?




あまりにも眠たくて、
一度はまた、
眠りに戻ろうとしたけど




やっぱりこれは、覚えてるうちに
記録しておくべきだと思い





無理に体を起こし、
真っ暗なリビングに行った。




すると、息子のゲーム機のある棚が
一瞬、赤く光った。




直後、
赤い光はグリーンに変わり




消えた。





息子はもう1か月以上
このゲームを触ってない。




充電してたとは思えない。




どういうことかはわからないけど
でも、それは





自分の中の恐れの赤信号が
もうすぐ青信号に変わる





そんなサインに
見えたんだ。










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