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お風呂の詰まりとピンクのスリッパ

この話・・
これで終わりかと思ってたら
翌日、続きがあった。





夜、実家の母と
FaceTimeで喋っていると、
父が会話に入ってきた。




この夏、かなり久しぶりに
両親、息子、弟夫婦と
旅行に行くことになったのだけど




父は嬉しくて
しょうがないらしく





まだ半年以上先だって言うのに
日程、ホテル、観光地に予算と




全てに綿密な計画を立て、
すごい熱量と圧で
指示を出してくるのだ。




私は旅行も、人生も
基本的に計画が立てられない人だ。





日程や場所など、大まかな枠だけ決めて、
あとは自由にしておきたいタイプ。




だってその時にならないと
どこに行きたいか分からないから。




私が以前、タロットに例えるなら
愚者だと言われたのはそこだ。




STARCHILDタロットの愚者が
『STARSEED』になってる理由が
個人的にはよく分かる。



ちなみに食べ物も、その日にならないと何が食べたいか分からないので
毎日近所のスーパーに買い物に行く。
子供がいる家だっていうのに、うちの冷蔵庫は常にスカスカ。





父は、良かれと思って
善意で価値観を押し付けてくるのだ。




それに刃向かい続けた
10代の頃の記憶が蘇る。




でも、今の私は、
もう少し自制心がある。





当時のようにフライパンを持って
父と戦ったりはしない。




父は楽しみなだけなのだ。




海外に住むたった一人の孫に会えることが
楽しみ過ぎてしょうがないのだ。

(娘はもはや視界に入っていない)




だからワクワクと
綿密に計画を立ててしまう。




頭ではわかっているのだけど




ガッチガチに押し付けられ、固められ、
ピッタリ一緒にいられる感じが嫌すぎて





今から私は
窒息しそうになっていた。




なんとか電話を切り、
は〜やれやれ、気が重いなああ〜
と、思いながら






とりあえず息子に、
「もうすぐ寝る時間だから、シャワーを浴びておいで」
と伝える。





そして、気を取り直して
タロットの勉強をしていたのだけど、
なんだか息子が立てる水音がおかしい。




シャワーなのに、
シャーじゃなくて
パチャパチャという。




気になって、
風呂場に行ってみると




「栓をしてないのに勝手にお風呂ができた!」
と言って
息子が嬉しそうにお湯の中で浮いていた。




え?😨




栓は開いている。
でも、お湯が溜まっている。




・・ってことは、
排水管が詰まってるってことだ😱




この家のパイプは古い。
ちょっとの刺激で
すぐにトラブルを起こしてしまう。





何かあったら、
一大事になる前にすぐ連絡しろと
パパちゃんから言われていたのを思い出した。





それで電話すると、
ここをチェックしろ、アレやれコレやれと
電話越しに色々指示してくるパパちゃん。




でも、女の力では
全く歯がたたない。




1時間後、パパちゃんは
平日なのにすっ飛んで帰ってきた。


(職場が遠いので、平日は
会社近くの弟の家で暮らしているのです)




パパちゃんはスーツを脱ぐと、
「玄関、閉めとけよ」と言って
外のガレージに工具を取りに行った。




でも、パパちゃん一人働かせて
ドアを閉めるなんて感じが悪いと思ったので
そのまま開けておいたら




「なんで開いてるんだよ💢
閉めろって言ったろ?」




と、ちょっときつい口調で
言ってきた。




その意味不明に怒った感じが
また父そっくりで
過去の嫌な感覚が再度、戻ってきた。




あんな言い方することないのに・・
と思っていると、息子が




「ダディはマミーに、
あったかくて安全なところに
居て欲しいんだよ」




と、言った。




「・・そっか、それなら
怒ってるけど優しいね」




その後、パパちゃんは強力なツールを
近所のホームセンターで購入。





汗だくで排水管と格闘し




1時間後、「ハレルヤ!」と
勝利の雄叫びを上げた。




相当、頑固にこびりついた
過去1番の詰まりだったらしい。




私の、父に対する色々も





長年、奥の方にしまってきた、
気づかなかった




頑固な、エネルギーの詰まりのような
ものなのかもしれない。




それこそ、石鹸カスだったり
髪の毛だったり




一つ一つはどうってことない
些細なものなんだけど




溜まると
大量の水(=感情)を堰き止める。




頑固に、こびりつく。




それを解消してくれたのが
パパちゃんだったっていうのもまた
父親テーマに沿った
よくできた話なんだけど





見えない世界はこうやって
頻繁にサインを送り
絶妙なタイミングでさまざまな現象を起こしながら




私たちの魂の成長を
サポートしてくれてるんだと思う。




今年、まずすべきは
父親や男性、権力といったものに対する
意識の総入れ替えなんだろう。




男性は、力や自由を奪って
コントロールする者ではなく




指示を出し、リードし、
全力で女性や子供を守る





愛する者のために
何でも喜んで差し出してくれる




頼もしい、ありがたい
強力なサポーターなんだ。




それに気づくと、自分の中の女性性も、
さらに大きく目覚めてくるはず。




だって地球は、宇宙は、
両極が互いにバランスを取り合い
動いている世界だから。






余談だけど、この日私は
謎に自分用に
ピンクのスリッパを買っていた。



抵抗がありすぎて
今までほぼ全く身につけられない色だった。





男性を受け入れるとき
私たちはやっと、自分の女性性を
受け入れるのかも知れない。




二つの極は連動している





ここでもやっぱり、キーとなるのは
Acceptanceなんだ。












































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