【おうち英語】かけ流しの落とし穴

エアワンダラー女子
大人女子の冒険家
誰でも英語を話せるようにする伝道師
椿麻希です。

子どもの英語教育に興味を持つお母さんは非常に多く、英語の学習方法についていろいろな情報が出回っています。中でも、英語の「かけ流し」は人気です。

英語のかけ流しとは、英語の音声をずっと流しておき、気付かずにくり返し流し聞きする学習方法のことです。この方法では、英語の音声（ポッドキャスト、ニュース、映画、ドラマ、オーディオブックなど）を特に集中せずに聞き流すことで、音に慣れたり英語のリズムやイントネーションを耳に馴染ませることを目的としています。音声を流すだけでいいので手軽にできるので、非常に人気です。

ただ、かけ流しをしていれば、では英語ができるようになるのか、と聞かれると、実はそれでは十分とは言えないのです。

子どもは、英語をこれから学ぼうとする時に、英語のかけ流しが行われることが多いです。なので、英語を知らない状態なわけです。そんな状態で英語のかけ流しを聞かせるとどうなるか。

わからない単語がたくさん聞こえてきたら、わからないので興味が起きにくい。すると、人の耳は、そういう音を「聞こえない」状態、つまり背景の音、BGMみたいにしてしまうんです。そのため、ずっと聞かせていても、大きな効果に繋がらないことが多いのです。

さらに、たとえ「聞こえている」状態であったとしても、ただ聞いているだけでは、能動的な脳の使い方ができません。なので、こういう場面ではこういう言い方をする、というような、英語を使うスキルが身につきにくいのです。

かけ流しにプラスしてたとえば、

①英語を体感的に覚えさせる
　例："Stand up," "Sit down," "Clap your hands" を聞いて動作する
②短いフレーズを言う
　例:："How are you?" "I'm fine, thank you." "What's this?" "It's a cat."
③親が英語の絵本の読み聞かせをする
　効果的なのは、繰り返しの多いリズム感のあるストーリーのもの
　例："Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?"

というようなアクションを加えることで、英語を使うチカラを育むことに繋がっていきます。

かけ流しは始めるのにハードルが低くて、スタートとしては良いものではあります。ですが、英語力を育むのであれば、かけ流しだけでは不十分であり、英語教育の初めの一歩であるということを念頭に置きましょう。


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