【国内・鉄道】鉄道に詳しくなる005:新幹線の永遠のライバル?(その1)
今回は、日本の新幹線のライバルの話です。最高速度について競い合う関係が、諸外国を巻き込んでいまだに続いているようです。
(タイトル画像出典)Boris Lux, Hamburg - Germany Mycdes
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Cd41-0015g.png
スピード競争のライバルはTGV
新幹線の海外輸出に関して、最大の競合はフランスの高速鉄道TGV(テ・ジェ・ヴェ)といわれていました。TGVは、2007年に粘着式(鉄輪式)鉄道として574.8km/hの世界最高速記録を達成しました。
粘着式鉄道(adhesion railway. adhesion traction)とは、駆動力がかかる車輪とレールの間の静摩擦に頼って走行する方式です。
ちなみに、TGVとは Train à Grande Vitesseの略称で、日本語に訳すと「超高速列車」となります。訳してしまうと、わりと普通ですね。
世界最高速度(時速574.8km/h)の記録映像
一般的には、粘着式では400km/hくらいが限界ではないかと言われていて、これは驚異的な速度です。映像からは、速度が上がるにつれて車内とスタジオの緊張感が高まってくる様子が伝わってきます。
もちろん、世界最高速記録とはいえ、日本の新幹線とは駆動方式や線路の条件が異なったり、そもそもこの車両は特別編成で記録のための仕様変更がされていたりするので、速度だけ比較してもそれほど意味はないでしょう。とはいえ、数字で明確に表示されてしまうので気になるところではありますね。