見出し画像

シンクロニシティーは宇宙のホログラフィ

まったく無関連の出来事が、完璧なタイミングで一致する瞬間に立ち会うと、とてもわくわくして素晴らしい気分になります。シンクロニシティー(偶然の一致)は、宇宙のホログラフィックな性質を表現しています――万物は、同じ一つのものであり、すべてなるものの異なる側面によって、それぞれ違った視点から体験されたものだということです。シンクロニシティーは、万物が同じ瞬間に存在し、成長し、顕現していることをわたしたちに知らせるリマインダーでもあります。そして、わたしたちが今の瞬間に生きていればいるほど、より多くシンクロニシティーを体験するでしょう。
ミラ・ケリー『前世を超えて 並行現実、同時存在による癒し、変容』第7章 時間と遊ぶ

シンクロニシティという言葉と、それがどういう概念であるかについては、最近ではもうとくに説明は不要かなと思えるくらいに浸透しているようですが、結局のところ、こうした偶然の一致はなぜ起きうるのでしょうか? そして、それが起きることの意味はなんなのでしょうか?

ホログラフィーとは、レーザー光を特殊な方法で照射することで作成される、立体的に見える不思議な写真技術のことです。このホログラフィーの特徴は立体写真であるだけでなく、その写真のフィルムを一部切り取っても、その切り取られた小片に、もとの画像の全体像が残っているところにあります。

例えばリンゴの写真を写したホログラフィーのフィルムがあるとします。このフィルムを4分の1の大きさに切り取ってみます。そしてこの4分の1サイズの小さなフィルムに光をあてると、元のフィルムと同じリンゴの全体像が立体として現れます。ただし、画像の解像度は劣化してしまいます。

このことから、ホログラフィックという用語には、『部分が全体を包摂する』『部分の中に全体性が存在する』というような概念が与えられています。例えば「人体は小宇宙」といいますが、これは「惑星、恒星、銀河、銀河団...」といった宇宙のマクロな構造と「分子、細胞、組織、臓器...」といった人体の構造はフラクタルな相似形をなしているという意味で、人体には宇宙全体の構造が包摂されているのだ、という概念をあらわしています。

また、この世界の部分であるわたしたち人間は、一人ひとりが意識の中に世界を持っています。これもまた、部分の中に全体性が存在するという例になります。そして、そうであるがゆえに、外側の世界で起きることと、個人の意識内で起きることとが、時に因果関係を超えて何の脈絡もなく、一致するということが起こります。これがシンクロニシティとよばれる現象です。

ですから、シンクロニシティが頻繁に起きるようでしたら、その人は直感が冴えていて、世界と調和している状態にあると言えます。そんな時は、シンクロニシティがなんらかのヒントをくれているのだと考えてもよいですし、そういう風にとらえるのが難しいなら、単に思いついたことを行動に移すときなのだと考えてもよいでしょう。

時間や空間は人間の知覚のなせる幻想にすぎません。意識レベルが高まり、この幻想から自由になればなるほど、物事は因果律を超えて同時多発的に起きるようになっていきます。シンクロニシティはその兆候といえます。

いいなと思ったら応援しよう!

BLACK
記事へのリアクションや記事執筆への励ましのサポートありがたく頂戴します🙏 また、プロフィールにAmazonほしいものリストも掲載しています。こちらもぜひよろしくお願いします!