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イマーシブミュージアム大阪を観てきました(すごくいいぞ)
イマーシブ【immersive】
[形動]没入感のあるさま。その状態にひたれるさま。多く、劇場やゲームの演出や体感装置などについて言う。
半年くらい前にワイヤレスヘッドホンを買いなさいという啓示があって、それでいくつかのメーカーの製品のスペックを詳細に検討していて分かったんですが、最近の上位機種のトレンドは『空間オーディオ』という機能でした。これは元の音源や動画のデータに依存せず、その機器内の処理によって音が聞こえる空間(音場といいます)を拡げるとともにそれぞれの音の鳴っている場所(定位といいます)の立体感を強調するエフェクトのことです。
各メーカーによってその機能の呼び方はさまざまで、わたしが使っている SHURE の aonic 50 gen2 ではそのまんま『空間オーディオ』と称されています。また、これもわたしが使っている Anker の ワイヤレスイヤホン Soundcore Liberty 4 では「3Dオーディオ」となっています。そして、aonic 50 gen2 とギリギリまで迷っていた BOSE の quietcomfort ultra headphones ではこの機能に『イマーシブオーディオ』という名称を与えていました。
呼び方の違いだけでなく、実際に聴いた感じ方ももちろん各社ごとに違いはあるのだと思いますが実現していることは大筋でみな同じでしょう。わたしが使っている2機種、とくに SHURE のヘッドホンでこの機能をオンにすると実際、音楽はライブ会場(音源によってそれは屋内の小箱だったり野外の広いステージだったりしますが)の前の方の場所で聴いているような臨場感のあるサウンドに変化します。また、動画やアニメは劇場で鑑賞している感覚というより、その作品の世界の中に自分が居るかのように感じられる音響体験ができます。まさにイマーシブです。こういったイマーシブな音響機能がついている機種は比較的お高いですが、これからワイヤレスのヘッドホンやイヤホンを購入される予定でしたら、この機能の有無はぜひチェックしたほうがよいです。
というわけで、ここまでのお話は本題と関係ありそうでいてその実あんまり関係ありませんでした。すごく書きたかっただけです。お読みくださってありがとうございました。
というわけで行ってまいりましたイマーシブミュージアム大阪です。
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そもそもどんなイベントなのかというと、まず会場は25mプールくらいの広さのホールです。四辺の壁には高さがあって、天井には鉄骨の梁が格子状にめぐらされています。この鉄骨の梁にいくつものプロジェクターやスピーカーが配置されていて、各プロジェクターから投影された映像が四辺の壁だけでなく床面にも映される仕組みになっています。スピーカーはかなり優れたもので体の芯にまで響く低音を鳴らしてくれます。
上映される肝心のコンテンツは「ポスト印象派」の画家たち(セザンヌやゴーギャン、ゴッホ、スーラなど)の作品がメインなのですが、ただ単にそれらの作品を壁に映すだけではなく、CGを駆使して絵の中の情景が立体化されたり、絵を構成する花びらなどの要素がダイナミックにうごめいたり、あるいは大きな一枚絵の細部を拡大して見せてくれたりと、さまざまな趣向が凝らしてあって、観ているうちに段々と惹き込まれていって、気がつくとまさに画家たちの世界観に没入してしまいます。
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CGを使ったこういう表現はともすると「がんばってCGを作りました」感ばかりが前に出てくる陳腐なものになりがちなのですが、このイマーシブミュージアムはそのようにならないギリギリの線を攻めていて、つくり手のセンスと絵画への愛を感じられました。
ちなみに会場の床面にはところどころにyogiboっぽい(yogiboかどうかは分からなかったです)クッションが大小それぞれ置かれています。気に入った場所でこのクッションに体を預けて鑑賞するのですが、わたしは最初にゴロンとした瞬間に「このまま寝たい」と思ってしまいました😆 しかしなんとか気を取り直して鑑賞したわけなのですが、でもあの鑑賞スタイルはとてもよいです。周りをみると皆さんリラックスして座ったり寝転んだりしていて、みんなでおなじ一つのものを鑑賞しているという一体感がありました。
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ちなみに、この写真のとおり、早めに入場しないとその時の参加者数によってはクッションを確保できなくて立ち見となるか、適当な場所で床に直接座って鑑賞することになってしまいます。前売りチケットを買って時間前に会場に来られることをおすすめします。
また、開演時間になると自動的にコンテンツ上映がはじまってしまうので、その点でも早めに入場したほうがよいです。ただし、上映は2回あります。同じものを2回上映するのですが、間に10分ほど撮影タイムと称した小休止があって、その間には静的な映像が壁に映されていて、自由に歩き回って写真を撮ることができます。コンテンツ上映中も写真は撮ってよいのですが、会場内を動き回るのは迷惑になります。上映が2回あることや撮影タイムを挟むことなどについての事前説明がなく、一回目の上映が終わったときは「えっ、これでもう終わり?」と拍子抜けしてしまいました。この辺のガイダンスが行き届いてないのがちょっと残念なのですが、結果的にはちゃんとすべて堪能できるのでその点はご安心ください。
そうそう、そういえば壁は4つあるのですが、当然ながらそのすべてを同時に眺めることはできません。そのため映像は基本的には前に見えているものと振り返った時に見えるものが同じになっています。つまり、どの場所からどの方向を観ていても、見逃してしまうコンテンツはほとんどありません。とはいえ完全にそうなっているわけでもないようでした。このため、一回目と二回目では場所はそのままでも観る方向は変えてみてもよいかもしれません。
そう聞くと「なんだ、おんなじものを2回見せられるのか……」とちょっと退屈そうに思われた方もいるかもしれませんが、実際に観てみると「もう一回観たい!」となりますよ。わたしは映像ももちろんですが、音響のよさにめちゃめちゃハマりました。大学生の頃にクラブに遊びにいって音楽に没入したときの記憶が蘇りましたね。
一回の上映は約20分です。そして撮影タイムが10分ほどなので全部で50分くらいになると思います。なお、朝一番の回だったんですが、会場の入口が閉まっていて立て看板なども置いていなかったため、ここで場所は間違ってないのだろうかと不安になりました。会場は川沿いを歩いてきて堂島リバーフォーラムの建物に入ったところのその場所です。エレベーターで上に行く必要はありませんのでご注意ください(わたしは行ってしまいました)。
めちゃめちゃお勧めですよ。絵画が好きな人はもちろん、そんなに興味のない人でもこれはよいと思います。ぜひ行ってみてください。わたしはもう一回行ってみてもいいなと思っています😉✨️✨️
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