チェロ弾きのためのエッセイ〜知恵の輪〜
さて、今回の練習は22番です。
なんだか久しぶりにヘ音記号を見たような気がする…なんでしょうこの安心感。ヘ音記号に感謝ですね。
とか呑気なことを思っていたらすぐにト音記号が出てきました。Popperさんは性懲りがないですね(すみません)。
今回の譜面は上に行っては下に行く、というような典型的なスケールです。ただその道のりは山あり谷ありヘアピンカーブありで、一筋縄ではいきません。知ってた。
ただ、最近練習をしていて思ったのは「Popperさんただ難しくしているわけではないんだな」ということです。
ポジションに慣れていないと訳がわからない小節が時たまあるのですが、そういう時は一度我に帰ってその小節だけ繰り返すようにしています。
その時意識するのは、全体です。
するとどうでしょう。一見難解だったフレーズがスルスルっとパズルが解けるように聴こえます。今さっき弾いたものとは思えません。どんだけ酷かったんですかね…
では、1小節単位では綺麗に聞こえるこの譜面が難しいのはなぜなのでしょうか。
難易度が上昇する原因としては、小節ごとでコロコロと転調すること、中には慣れていない転調が含まれていることかなーと個人的に考えています。
てことは、その2つをクリアできれば多少は難易度が下がるのでは?と考えるのが自然ですよね。
見事、とっっってもわかりやすくなり、今ではスラスラ弾けるように。
…すみません言いすぎたかもしれないです。割と、多少は、前よりは…?
私も一応人間としてやらせてもらっているので、そんな急には対応できませんが、これがいわゆる「コツ」というものなのでしょう。譜面の見方が変わったことは確かです。
Popperさんは細かい音程や跳躍的な音程も、なるべく自然に弾けるように書いてくれています。これが、前回の記事で書かせていただいた「パターン」の正体かと思われます。
弾いていて楽しく、かつ難易度を保とうとした結果、このような譜面になったのかな、と案じながら弾いていました。
22番の話に戻りましょう。私今回笑っちゃったんですが、後半のページに弾いたことないような高音が出てきました。
それがこちら。
数えたら加線が6本ありました。レの音です。なんじゃこれ。
有識者さんにお聞きしたいのですが、この音を抑えようとするとどうしても松脂が指についてしまうのですが、これは仕方ないことなのでしょうか?
アドバイスお待ちしております。
本日の結果
初めて最後まで弾けた(譜面通りとは言ってない)。