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クラスでヤンチャで有名な〇〇君が甘えたいことを知ってしまったので甘えさせようと思います。 最終話


俺と茉央が付き合い始めて数週間たったある日のこと…

茉:〇〇…あ〜ん…//

〇:あ、あ〜ん…//

これは何回しても恥ずかしくなぁ。

そういえば、前に"あーん"されるのが恥ずかしいから自分で箸を持って来たことがあったんだけど…

〇:茉央。今日は箸持ってきたからあーんは大丈夫だよ。

茉:えぇ…。あーんしたかったのに。

「しゅん…」という効果音が聞こえて来そうにほどに落ち込む茉央。



〇:えっ、そんなに落ち込む?

茉:うん。

そう言うと上目遣いで訴えてくる。

うっ…。

上目遣いはズルいって。



〇:じゃ、じゃあ…今日もあーんで食べさせて貰ってもいい?

俺がそう言うと

茉:うん!

茉央は一変して満面の笑みを浮かべる。



あぁ…もう本当にズルい…。

そんな笑顔見せられたら断れないって。

こんな感じでズボズボと沼にハマってしまった。

冒頭に戻るのだが…

茉央と付き合い始めたことを母さんに行ったら連れて来なさいと言われたので誘ってみようと思う。

〇:なぁ…茉央。

茉:〇〇…何?

〇:母さんに茉央と付き合い始めたって言ったら連れて来いって言われたからさ土曜か日曜家に来ない?

茉:いいよ。〇〇のお母さんとも久しぶりに話したかったし。

〇:どっちに来る?

茉:う〜ん。土曜日にしようかな。

〇:おっけい。

その日、家に帰って土曜日に来る事を伝えると

母:やった!!
土曜日よね??

〇:うん。土曜日。

母:えーと…お気に入りの紅茶はあるから、
マドレーヌでも作っておこうかなっ!

てな感じでめっちゃテンションが上がってた。




ーーーーーーーーーー




やったぁ!

今日は待ちに待った土曜日!

〇〇の家に行くのは2回目だなぁ。

〇〇のお母さんにも会えるのかぁ。

楽しみだなぁ。

この家に来るのは2度目。

ピンポーン

『はーい!』

聞き覚えのある声がする。

ガチャ

母:あら!茉央ちゃん待ってたわよ!
ほら入って入って!!

茉:あっ、はい。
お邪魔します。

〇〇のお母さんのテンションが高かったのでビックリしてしまった。

茉:あのぉ…〇〇はどこに?

母:〇〇はいつも通り部屋にいるわよ。

茉:じゃあ、早速〇〇の部屋に…

母:そ、の、ま、え、に…。
〇〇と付き合い始めたんでしょ?

茉:はい!お母さんのお陰で!

母:〇〇が茉央ちゃんの前でどんな感じか教えてくれない?

茉:いいですよ!
えっと、〇〇は…。

母:へぇ…意外!
〇〇って甘えかったんだっ!!
後でバカにしてやろっと。(笑)

なんとなく〇〇がご飯の時しか降りて来ない理由が分かった気がした。

茉:じゃあ、そろそろ行ってもいいですか?

母:待って!
マドレーヌ焼いたからそれを持って行ってちょうだい。

茉:ありがとうございます!

母:うん!
それじゃあ、楽しんでね!

お母さんはそう言うとイタズラな笑顔を浮かべた。

さっきの気づきが確信に変わった…。

コンコン

茉:〇〇入ってもいい?

〇:いいよ。

ガチャ

〇〇は円形のテーブルの前に座っていた。

私はお母さんから頂いたマドレーヌをテーブルに置き、〇〇の対面に座った。

〇:母さんと何話してたの?

茉:えっと、私の前では〇〇はどんな感じなの?って聞かれて…。

〇:まさか…。

茉:甘えて来ますって言っちゃった…//

〇:まじかぁ〜。(笑)

茉:ごめんね。

〇:ううん。いいよ。

茉:けど、〇〇がなんでご飯の時しか降りないのかは分かった気がする。(笑)

〇:そうなんだよな。
母さん。明るい所がいい所なんだけど絡みがウザくてさ。(笑)

茉:うんうん。
なんか分かる。(笑)




ーーーーーーーーーー





〇:じゃあ、何しよっか?

茉:折角、お母さんにマドレーヌ貰ったから食べよっ!

〇:そうしよっか。

俺はお皿からマドレーヌを取って自分の口へと持っていく…

茉:待って。

〇:え?

茉:いつも"あーん"してあげてるやろ?
だからさ私にも"あーん"してくれへん?

〇:…え?//

関西弁可愛すぎるって…//

茉:なぁ?どんなん?

〇:はい…あ〜ん//

茉:あ〜む。

〇:どう?

茉:んん…美味しぃ//

〇:茉央が甘えて来るって珍しいね。

茉:あんなぁ。茉央も甘えたかったんよ。
けど〇〇が甘えて来るのが可愛かったから我慢しててん。

〇:そうだったんだ。ごめんね。

茉:気にせんどいて。
茉央が甘え下手なだけやから。

〇:じゃあ、これからは甘えたくなったら遠慮せず甘えてよ。

茉:え?いいん?

〇:うん。僕も茉央に甘えられるの嬉しいから。

茉:やったぁ!

その後、僕達はマドレーヌをお互いにあ〜んしながら食べた。

茉:ふぁ〜。

〇:眠いの?

茉:うん。
今日が楽しみで昨日あんま寝れんかったんよ。

〇:じゃあ寝る?

茉:え〜。折角〇〇の家来てるのに寝たくない。

〇:じゃあ、一緒に寝るのはどう?

茉:え?

〇:添い寝しない?
茉央が嫌っだったらいいけど。

茉:…たい。

〇:ん?

茉:「したい。」って言ったの!

〇:じゃあ、しよっか。

僕達は僕のベッドに横になる。

茉:ねぇ…〇〇?

〇:なに?

茉:腕枕してほしい…//

茉央は頬を赤らめながらそう言った。



甘えてくる茉央が可愛すぎ…

〇:いいよ。

茉央が僕の腕に頭を置いてくる

茉:近いね…//

〇:そうだね…//
じゃあ、寝よっか…//

茉:うん…//




ーーーーーーーーーー




母:〇〇〜!
もう18時だけど茉央ちゃん送って行かなくていいの?

ガチャ

母:あらら。
幸せそうな寝顔しちゃって…//
写真撮っとかないとね。

パシャッ

写真には幸せそうに眠る2人が綺麗に写っていましたとさ…

おしまい。

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