当たり前になって忘れてしまっていることを変える思考
当たり前になってしまっている日常
普段通りの日常の中には、自分の知っているものしかないように見えています。その感覚が、当たり前にあるものという錯覚を作り出してしまのではないかと考えています。
僕自身の日常はというと、ほとんどが仕事に割かれています。お陰様で毎日忙しくさせて頂いているのです。ですが、やらなくてはいけないことに追われて、いつも時間に追われて必死なんです。この生活を守ることだけで、精一杯な感じがします。同じような毎日は大変でもあり、それだけで必死ではあるのですが、どこか退屈なのかもしれないと感じる部分があるのです。そう感じる訳は、自分が何も生み出していないからだと思うからではないかと考えました。同じような毎日だからこそ、冒険のようにハラハラドキドキもしなければ、ワクワクもしないのです。死ぬか生きるかまでは大袈裟ですが、得るか失うかといった人生ではなくて、何処か淡々としているように感じるのでした。それは、言い換えると安心することが出来ると言えます。
こうして考えてみると、日々の努力と言うものは、今の自分に何かを加えていくものであり、今の自分を磨くものになっています。
職人さんを見てもわかるように、はたから見れば、誰にも真似できないようなことをしているように見えるけれど、本人からしてみたら、毎日同じようにしているから、さほど難しいとは感じていないはずなんです。より、自分に磨きをかけて、より精度を磨くために毎日を繰り返しているのです。
それは、当然ながら慣れてしまえば当たり前になっているのです。
何も、このことが悪いと言っている訳ではありません。とても、素晴らしいことだと思うのです。
ですが、今の自分の日常が、どうしても当たり前で当然のことのように思えてしまうのです。自分が当たり前のようにいて、周りにいる人達が当たり前のようにいて、自分が手にしたものだって、当り前のようにして使うことが出来る。意識していたものが無意識に認識してしまうようになるのです。いてくれてあたり前、あって当たり前、出来てあたり前であるといったような感覚です。
そんな感覚に陥ってしまうと、やっぱり人は、感謝の気持ちを忘れてしまうものです。大切にしたいものが大切に出来なかったり、いい加減に扱ってしまうのです。そうした思い違いが、人生を思わぬ方向に導いてしまう場合も少なくありません。それに、きっと自分の人生を素晴らしいものとして捉えることが出来なくなってしまうのです。
少なからず、今の自分の人生に不満や不平を感じて満足することが出来ていないのであるのならば、思考を変えていく必要があるのです。
物事を当たり前にしないための思考
それは、ビジネスでも大事だと言われている「ゼロベース思考」と言われているものです。
ネットの言葉をそのまま引用するのなら、ゼロベース思考とは、前提知識や思い込みにとらわれず、ゼロから物事を考えることです。私たちは普段、これまでの経験や価値観、知識などをもとに、物事を判断しています。しかし、既存の枠組みや考え方に縛られて、柔軟な発想ができなくなる場合もあります。そういった際に、まっさらな状態で物事を考え、創造的なアイデアを生みだすために使われる思考法です。
これを僕は、こう捉えています。
新しいことを経験する意識を持つ思考です。
新しいことを経験しようとすれば、これまでの自分の知識や経験はすぐには生かせないはずです。物事をゼロから考えなくてはいけません。ですので自然とゼロベース思考になるのです。
通勤で使っている車がはじめて使えなくなったときがありました。どうしようとなって、色々と調べました。バスか電車を使うのか、どこで乗り換えればいいのかなんて。とても不自由な気がしてなりませんでした。
ただ、はじめての経験だったので、ほんの少しワクワクしたんです。終わってみれば新鮮な気持ちになれていたのです。あの時は、新しく素晴らしい経験だったと思えたし、車があることへの感謝にも繋がりました。
こうした体験も、自分にとっては新しい経験と言えるものです。そう考えると、そこらじゅうに新しい経験を作り出すことは可能な訳なんです。
この豊かで便利な社会であるために、自分にとって有益に働いてくれるかどうか。または、便利かどうかで評価されるものばかりです。どこか不自由を感じるものやわずらわしさを感じるものは、淘汰されてしまうか、または、誰からも求められずに消えていくものばかりです。そうした中で、僕らも自然と損得でしか判断することが出来なくなっているのではないでしょうか。
有益だと思えるものしか、行動を起こすことが出来ない状態になっているのかもしれません。それが大きな原因となって、行動力を鈍らせてしまっているものだということです。
しかし、そこに落とし穴があって、僕らは、同じ日常を望むようになっているのです。自分の今いる場所から動こうとはしないのです。新しいことへのチャレンジや新しい経験をすることは、それだけ不自由を感じるものであるし、苦難や困難を招きかねないからです。勇気も必要で求められるから、しんどいのです。どちらかというと、成果は得られないから、損得で考えれば損に値します。だから、選びにくいものです。
だから、できるだけたくさんの新しい経験を求めるような自分を意識することが出来れば、この世界は、まだ自分の知らない部分が沢山あるのですから、いくらでも経験を作り出すことが出来るはずなのです。
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最後まで読んで頂きありがとうございます。
本日も自分をご機嫌に。
メルシー