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「メルカリはエンジニアの『やりたい』を叶えられる場所」MLエンジニア・Miao Cao|私たちがメルカリで働く理由

「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というグループミッションを掲げるメルカリでは、事業・組織ともに大きく飛躍していくために、経験豊富なメンバー層に限らず、次世代タレントを積極的に仲間として迎えていく必要があると考えています。

それは、新卒採用においても同じです。メルカリグループには、毎年バックグラウンドの異なる新卒メンバーが集まってきます。この連載では、そんな多種多様な新卒メンバーに「私たちがメルカリで働く理由」を聞きます。

今回話を聞いたのは、2022年4月に新卒で入社し、現在はSearch Team所属のML(Machine Learning)エンジニアとして活躍するMiao Cao。入社後は担当するプロジェクトの論文を海外の学会で発表したり、自主的にシステムを再構築したりと、積極的な活動をしています。中国出身のMiaoがメルカリで働く理由とは。

プロフィール

Miao Cao(ソウ ミョウ)
中国出身。大学でソフトウェアエンジニアリングを専攻し、MicrosoftとMeituan(ともに上海)、CyberAgent、Mercariでインターンシップを経験。東京大学の情報理工学系研究科で修士号を取得した後、2022年に新卒でメルカリに入社。現在はSearch Team所属のエンジニアとしてバックエンドとMLを担当し、メルカリアプリ内における検索結果の改善に取り組んでいる。


メルカリの高い技術力に興味が湧いた。中国から日本企業に入社したきっかけ

──まずは、現在の業務について教えてください。

2022年にメルカリに新卒入社しました。現在はSearch Team所属のMLエンジニアとして、フリマアプリ『メルカリ』内における検索ランキングと機械学習モデルの改善業務に取り組んでいます。

例えば、検索画面における商品の表示順位付けをしています。お客さまが商品を選びやすいような結果を表示させるために、必要なデータをシステムに入れ、学習させ、ABテストで検証していくといった業務です。

──メルカリに入社しようと思った背景を教えてください。

メルカリに興味が湧いたのは、「優れたプラットフォームを構築している」と感じたことがきっかけです。中国に住んでいた頃から、『メルカリ』はオタク界隈で非常に人気でした。数量限定のグッズや日本をはじめとする海外製品など、貴重なアイテムを簡単に探せて購入できるプラットフォームは、画期的だったんです。私は漫画やアニメが好きなオタクなので、友人に頼み『メルカリ』を使って声優さんのぬいぐるみを買ってもらっていました。到着するのを心待ちにしていて、届いたときはうれしかったです。

上海の大学を卒業後、東京大学の情報理工学系研究科で修士号を取得するなかで、メルカリは技術力が高い企業であることを知りました。優れたプラットフォームを開発しているメルカリのことをより深く知りたいと思い、2021年4月からインターンシップに参加し、SearchTeamにて約3か月働きました。日本に来る前、中国の企業でもいくつかインターンシップを経験したのですが、最終的には、豊富な経験を積むことができそうで、自由なカルチャーを感じたメルカリに引かれました。日本で生活してみたい気持ちも後押しとなり、入社へとつながっています。

Miao Cao

海外での学会発表も!やりたいことにチャレンジできるメルカリの社風

──入社して「豊富な経験を積むことができる」や「自由さ」を実感する機会はありましたか?

はい。例えば今年、プロジェクトで担当していた検索ランキングの取り組みが研究にも向いていると思い、メンバーに相談し論文を書きました。海外の学会に提出し、8月にスペイン・バルセロナにて開催された「KDD 2024」で発表しました。大学院のときに研究していた画像処理に関する知識を、検索ランキングと機械学習モデルの改善に取り入れられないかと思っていたんです。画像のクオリティモデルの予測を作り、その結果を検索ランキングのモデルに使う過程や結果をまとめました。やりたいことには思いっきり挑戦できる環境があると実感しましたし、メルカリのバリューの一つである「Go Bold(大胆にやろう)」を体現できたとも思います。

とくに私は入社してから「Go Bold」を意識できるようになりました。私はこれまで一人で悩んでしまい考えすぎてしまうこともあったのですが、「大胆にやろう!」と思えることで、悩んだらすぐにメンバーに相談できるようになったり、プロジェクトをどんどん進められるようになったりと、大きな変化を感じています。

──積極的にチャレンジでき、経験値が上がっているんですね。社内の雰囲気はどうですか?

コミュニケーションがとりやすく、不安を感じにくい環境だと感じています。わからないことはすぐに聞けますし、相談にも乗ってもらっています。女性エンジニアも増えてきているので、そういった面での働きやすさもあると実感しています。

良い意味で驚いたのが、イベント開催や部活動の取り組みが盛んなこと。他のメンバーの新しい一面を知ることができて、距離も縮まる機会になっています。現在、私は「生け花部」に入っていて、趣味の幅も広がっていますよ!

自主的な取り組みで、データ処理の構造を完全に理解できた

──自身の成長につながったエピソードがあれば教えてください。

現在のチームに入る前に、データ収集や分析、変換、統合を一本化して商品データを検索エンジンに使える形にするプロセスである「データパイプライン」の開発をしていました。メルカリでは1秒間で数千個の出品が発生しているため、それらのデータをできるだけ処理し検索結果に表示させるような開発をしていたんです。そのなかでメンバーと自発的に「新しくパイプラインを作り直したほうが今後作業しやすくなるのでは?」と提案し、作り直しました。

具体的には、以前開発したプログラムの動作を保ったまま、古いパイプラインを改善する作業(リファクタリング)をチーム3人で行いました。読みにくいコードを整理して丁寧に作り直していくことで、追加した新しい機能をサポートできるようになります。3〜6か月ほど、通常業務と並行しながら進めました。地道な作業でしたがやりがいを感じましたね。

──自主的に取り組んだことでMiaoさんに変化はありますか?

この業務を通して、データ処理の構造を完全に理解できました。作業が終了してから、ほかのパイプラインの開発も一人でできるようになり、新卒から一人前になったような達成感を味わえましたね。課題に対して「どうしたら解決するのか?」を考えるときもそうですし、作業自体も好きなので、日々やりがいと楽しさを感じています。

エンジニアとして高いスキルを身につけたい。これからメルカリで頑張りたいこと

──最後にこれから挑戦したいことと、読者へメッセージをお願いします。

エンジニアとして、さまざまなチームに影響を与えられるようなモデルを開発していきたいです。業務外では「競技プログラミング部」にも入社後から参加しています。先日は、メルカリとして初めて、競技プログラミングコンテストを開催しました!参加者が100人ほど集まり、私は作問と解説も担当しました。今後も仕事とともに、エンジニアスキルを上げていけるような取り組みにも積極的に挑戦していきたいです。

競プロ好きのメルカリ社員が作るオリジナル問題を解くイベント。学生(高校生以上)から社会人まで誰でも参加できる

メルカリでは、マイノリティ向けのソフトウェアエンジニア育成プログラム「Build@Mercari」を毎年実施しています。私は今年メンターとしても活動していて、後輩の成長もサポートしています。メルカリに少しでも興味がある方は、ぜひインターンに来てほしいです。風通しの良い雰囲気や「やりたい」と思うことを後押ししてくれる環境が整っています!

メルカリでは、新卒のエンジニア職を募集しています!